XM（XMTrading）には、4種類の口座タイプがあります。4種類の口座タイプは、それぞれ取引条件が異なるため、FXトレーダーの方は自身の取引スタイルに合った口座タイプを選ぶ必要があります。

今回の記事では、XMの全口座タイプを比較して、特徴や違いを解説します。口座タイプのおすすめの選び方や注意点もご紹介するので、初めて海外FX業者に挑戦するFX初心者の方もFX中上級者も、ぜひご参考にしてください。

XMの口座タイプ4種類の違いを比較

XM（XMTrading）の口座タイプは、スタンダード口座・マイクロ口座・KIWAMI極口座・ゼロ口座、以上の4種類です。口座スペックや取引条件の違いは、下記の比較表にまとめました。

XMでは、基本通貨（入金できる通貨）や最低入金額などは、全口座タイプで統一されています。

しかし、最大レバレッジやスプレッド、1ロットの通貨単位などの取引条件は、口座タイプごとに異なります。各口座タイプの特徴や違いを詳しく見ていきましょう。

XMの口座タイプ4種類の違いと特徴

スタンダード口座の特徴

スタンダード口座は、XMで初めて口座開設する際に、最もおすすめの口座タイプです。

全てのボーナスキャンペーンの対象&最大レバレッジ1,000倍で、全口座タイプの中で最もスペックのバランスが良いので、FX初心者から中上級者まで幅広く利用されています。

XMでメイン口座として最も利用されている口座タイプで、XMの公式も新規口座開設時にはスタンダード口座の開設を推奨しています。

スタンダード口座でXMのトレード環境に慣れておけば、その後はスキャルパーや上級者向けのKIWAMI極口座にスムーズに移行できるので、XM初体験のトレーダーはまずはスタンダード口座がおすすめです。

マイクロ口座の特徴

マイクロ口座は、スタンダード口座と「1ロットの通貨単位」のみ異なります。ボーナスや最大レバレッジ、スプレッドなどは全て共通です。

スタンダード口座は1ロットが10万通貨なのに対し、マイクロ口座は1/100の1,000通貨です。

米ドル/円で1ロットエントリーした場合、為替レートが1pips変動すると、スタンダード口座では1,000円の損益ですが、マイクロ口座では10円の損益になります。

マイクロ口座は、損失を極限まで小さく抑えたいトレード状況では、有効活用が可能です。

KIWAMI極口座の特徴

KIWAMI極口座（キワミ口座）は、スプレッドが極めて狭いので、スキャルパーやFX上級者向けの口座タイプです。

XMの全口座タイプの中で、取引コストが最安です。しかし、入金ボーナスやXMポイントの対象外なので、ボーナスやポイントを活用した場合はスタンダード口座の方が取引コストを抑えられます。

毎回ポジション保有時間が10分以内のスキャルパーや、ボーナスを一切使わずに低スプレッドでFX取引を行いたい上級者の方は、KIWAMI極口座の追加口座開設が必須といえます。

ゼロ口座の特徴

ゼロ口座（ZERO口座）は、スプレッドが最も狭い口座タイプですが、1ロットの往復で10ドルの取引手数料が発生します。

ゼロ口座はXMで唯一のECN口座で、他の口座タイプは3つともSTP口座です。

筆者としては、KIWAMI極口座リリース（2022年10月）前まで、XMの口座タイプで取引コスト最安は、「最狭スプレッド+取引手数料（10ドル）」のゼロ口座でしたが、現在は「極狭スプレッド+取引手数料（なし）」のKIWAMI極口座といえます。

ただし、変動的なスプレッドではなく、明瞭な取引手数料で取引したいFXトレードの方は、ゼロ口座の開設も選択肢に加えて良いかもしれません。

XMの各口座タイプの違い

XMの口座タイプごとに異なる項目は、上記の通りです。XMでは口座タイプごとに、1ロットの通貨量や最大レバレッジ、スプレッド、取引手数料の有無などが異なります。

XMの公式サイトの「取引口座タイプ」からも、口座タイプごとの詳しい違いを確認できます。

XMの口座タイプのおすすめの選び方

スタンダード口座がおすすめのトレーダー

XMで初めて口座開設して取引を始める方は、最初の口座タイプはスタンダード口座一択といえます。

スタンダード口座は、XMの基本的な機能が全て備わっていて、口座開設ボーナス・入金ボーナス・ロイヤリティプログラム（XMポイント）の対象です。

XMをメインの海外FX業者として利用する場合、「最終的にはスタンダード口座とKIWAMI極口座の使い分けがベスト」といえます。利用頻度は、スタンダード口座が7割、KIWAMI極口座が3割ぐらいです。

KIWAMI極口座は上級者向けですが、将来的にスタンダード口座とKIWAMI極口座を使い分けるために、スタンダード口座で新規口座開設して、1ロット10万通貨のトレードに慣れておくのがおすすめです。

マイクロ口座がおすすめのトレーダー

マイクロ口座は、XMのロイヤリティステータスのランクを上げて、XMポイントの還元率をマックスにしたい方におすすめです。

ロイヤリティステータスは取引の合計日数で自動的に上がり、XMポイントは1ロットあたり20ポイント（約860円）がポジション決済後に自動的にアカウントに付与されます。

将来的にXMポイントを効率良く貯めるために、1ロットあたりの通貨量が小さいマイクロ口座でリスクを最大限に抑えながら取引日数を稼いで、ロイヤリティステータスを上げるのがおすすめです。

XMマイクロ口座で最小限にリスクを抑えてロイヤルティステータスを上げる具体的な裏技については、下記の記事をご覧ください。

マイクロ口座をおすすめできないトレーダー

マイクロ口座は、ローリスク・ローリターンなので、FXでしっかり稼ぐには不向きの口座タイプといえます。

初めての銘柄やゴールドや株価指数などのCFD取引に初めて挑戦する際に、とりあえず少額からスタートして様子を見てみたい時にはおすすめです。

KIWAMI極口座がおすすめのトレーダー

KIWAMI極口座は、取引コスト最安&一部銘柄でスワップフリーなので、ストイックなスキャルパーや上級者の方におすすめです。

入金ボーナスやXMポイントは付与の対象外ですが、入金ボーナスやポイント還元よりも「取引コスト最安×最大レバレッジ1,000倍」を優先したい場合、KIWAMI極口座は有効といえます。

KIWAMI極口座をおすすめできないトレーダー

KIWAMI極口座とゼロ口座はボーナス対象外なので、ボーナスありの口座からKIWAMI極口座（orゼロ口座）に資金移動すると、移動額と同じ割合のボーナスが消滅してしまいます。

なので、ボーナスありの口座から資金移動する際は、スタンダード口座やマイクロ口座を振替先に選びましょう。

ゼロ口座がおすすめのトレーダー

ゼロ口座は、明朗な取引コストでトレードを進めたい方におすすめです。

「最も狭いスプレッド+取引手数料（往復1スタンダードロットあたり10ドル）」が、ゼロ口座の取引コストです。また、取引手数料はスプレッドと違って、確定申告時に経費として計上できます。

ゼロ口座をおすすめできないトレーダー

取引コスト最安の口座タイプは、以前まではゼロ口座でしたが、現在はKIWAMI極口座です。また、ゼロ口座の場合、最大レバレッジが500倍なので、ハイレバトレードには不向きといえます。

加えて、ゼロ口座は、仮想通貨トレード非対応の口座タイプです。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨をトレードする際は、スタンダード口座やKIWAMI極口座がおすすめです。

XMの口座タイプ選びの注意点

ボーナス対象外の口座タイプもある

ゼロ口座とKIWAMI極口座は、入金ボーナスとポイント還元システムのロイヤルティプログラムの対象外です。

ゼロ口座とKIWAMI極口座に入金した場合、入金ボーナスは付与されません。また、トレードを繰り返しても、アカウントにXMポイントは貯まらないのでご注意ください。

複数口座は1人最大8つまで保有できる

XMでは、1人（1メールアドレス）につき、最大8つまで複数口座を保有できます。口座タイプは、追加口座を開設する際に、その都度選択可能です。

あまりたくさんの口座を保有すると管理が大変になりますが、トレードの目的やスタイルによって複数の口座を使い分けることはおすすめです。

ちなみに、デモトレードを行えるデモ口座は、最大5つまで開設可能です。

ゼロ口座は仮想通貨トレードできない

XMでは、FXと同一口座で仮想通貨の取引が可能ですが、ゼロ口座のみ仮想通貨に非対応です。

また、仮想通貨の最大レバレッジや取引条件は、通常のFXとは若干異なるので、事前によく確認しておくのがおすすめです。

口座タイプごとにシンボルが異なる

XMでは口座タイプごとに、MT4/MT5の気配値に表示される各銘柄の表記形式が異なります。

MT4/MT5上で、シンボルがグレーで表示されている通貨ペアやCFD商品は、ログイン中の口座タイプでは取引できないのでご注意ください。

ただし、KIWAMI極口座の場合、貴金属・株価指数・コモディティ・エネルギーなどのCFD商品には「#」は付かず、シンボル表記はスタンダード口座と同じになります。

XMの口座タイプに関するよくある質問

初心者におすすめの口座タイプは？

初心者におすすめの口座タイプは、全口座タイプの中で最もメイン口座として利用されている「スタンダード口座」です。

スタンダード口座は、XMの基本的な機能が全て備わっていて、全ボーナスキャンペーンの対象なので、少額からも大きな金額でFXトレードできます。

口座タイプの確認&変更方法は？

口座タイプの確認方法

XMの「会員ページ」にログインすると、「マイアカウント」に保有中の口座一覧が表示されています。残高が大きく表示される枠内の右上に「口座タイプと基本通貨」が表示されます。

口座種別で表示される口座タイプの英語表記は、下記の通りです。

XMの公式スマホアプリ「XMTrading」の場合は、下のメニューの「詳細」をタップします。詳細メニューの一番上の「マイ・アカウント」をタップすると、ログインした口座の口座タイプが確認できます。

口座タイプの変更方法

XMでは既存口座の口座タイプは、後から変更できません。他の口座タイプでトレードを行う場合は、追加口座を開設する必要があります。

追加口座の開設は、1分もかからずに可能です。新規口座開設時とは違い、追加口座開設に本人確認書類の提出や口座の有効化は必要ありません。

XMの「会員ページ」にログインして、「追加口座開設」を選択しましょう。リアル口座開設方法のフォームが表示されるので、「口座タイプ」の欄で開設を希望する口座タイプを選択します。

全ての選択を完了後に「リアル口座開設」をクリックすれば、追加口座の開設は完了です。

スキャルピング向きの口座タイプは？

スキャルピングには、「スタンダード口座」か「KIWAMI極口座」がおすすめです。

スタンダード口座では、売り買いに関わらずポジション保有時間が10分以上の取引で、最大20XMP（約860円）が貯まります。スプレッド分とXMPを相殺すれば、お得にスキャルピングが可能です。

一方、KIWAMI極口座は、XMPは貯まりませんでが、取引コストが最安の口座タイプなので、超高速スキャルピングには有利です。

KIWAMI極口座とゼロ口座の違いは？

KIWAMI極口座とゼロ口座の違いは、最大レバレッジや取引手数料の有無などです。

現在、メジャー通貨ペアやゴールドなどの銘柄では、取引コスト最安の口座タイプがKIWAMI極口座になっています。

どの口座タイプでも両建てはOK？

XMでは、同一口座内の両建ては認められています。

ただし、複数口座間や複数口座間の両建て行為は、利用規約違反や禁止事項に該当するのでご注意ください。

どこ口座タイプもロスカット水準は20%？

XMでは、全口座タイプのロスカット水準が、証拠金維持率20%を下回った時に設定されています。

ちなみに、マージンコールは、取引口座の証拠金維持率が50%を下回った時に発生します。

どの口座タイプも最大レバレッジは1,000倍？

ゼロ口座のみ最大レバレッジが500倍です。スタンダード口座・マイクロ口座・KIWAMI極口座の最大レバレッジは1,000倍です。

ただし、XMでは、保有する全口座の口座残高（有効証拠金）の合計額により、段階的にレバレッジ規制が掛かります。

（※）1ドル＝130円換算。

どの口座タイプも追証なしのゼロカットシステム採用？

XMでは、全口座タイプで追証なしのゼロカットシステムが採用されています。

どの口座タイプも口座休眠/口座凍結の条件は同じ？

XMでは、全口座タイプで口座休眠&口座凍結の条件は同じです。

休眠口座や凍結口座になると、口座内のボーナスは全額消滅し、アカウントのロイヤリティステータスは初期ランクにリセットされるのでご注意ください。

XMの口座タイプのまとめ

今回の記事では、XMのスタンダード口座・マイクロ口座・ゼロ口座(ゼロ口座)・KIWAMI極口座(キワミ口座)の4種類の口座タイプの違い、それぞれのメリットとデメリットを解説しました。

XMに初めて挑戦する方には「スタンダード口座」が最もおすすめです。まずはスタンダード口座を開設して、新規口座開設ボーナスや入金ボーナスを受け取り、お得に海外FXを初めてみましょう。