XM（XMTrading）は、2022年10月から新しい口座タイプ「KIWAMI極口座」の提供を開始しました。KIWAMI極口座には、取引コスト最安、最大レバレッジ1,000倍、一部銘柄でスワップフリーなどの特徴があります。

当初は、取引コスト最安の面ばかり評判でしたが、現在は、KIWAMI極口座のメリット・デメリットが明確になり、最大限に活用する方法が分かってきたといえます。

今回の記事では、KIWAMI極口座のメリット・デメリット、中上級者トレーダーにおすすめの使い方を解説します。他の口座タイプとのスプレッド比較表も紹介するので、ぜひご参考にしてください。

XMのKIWAMI極口座の特徴

XMの口座タイプは、KIWAMI極口座（KIWAMI口座）・スタンダード口座・ゼロ口座（ZERO口座）・マイクロ口座の4種類です。

スプレッドはドル円（USDJPY）の平均スプレッドを掲載しています。

XMでメイン口座として最も利用されているスタンダード口座とKIWAMI極口座の違いは、スプレッド・ボーナス付与の有無・スワップポイントの3点です。

ここからは「スプレッド極狭×ハイレバ」に重点を置いて、KIWAMI極口座のメリット・デメリットをご紹介します。

XMのKIWAMI極口座のメリット

取引コスト最安

KIWAMI極口座は「スプレッド極狭+取引手数料無料」なので、XMの全口座タイプの中で最も取引コストを抑えられます。

ゼロ口座はスプレッド最狭ですが、1ロットの取引に5ドル（往復10ドル）の取引手数料が発生します。一方のKIWAMI極口座は、セプレッドの狭さがスタンダード口座とゼロ口座の中間ほどで、スタンダード口座同様に取引手数料が発生しません。

通常の取引ではスタンダード口座の方がお得

KIWAMI極口座は、XMロイヤリティプログラムの対象外なので、XMポイント（XMP）が貯まりません。

ロイヤリティステータスの最高ランクELITE（エリート）では、1ロットのポジション保有時間10分以上の取引で、約900円のXMポイントを獲得できます。

そのため、取引コストと獲得予定のXMポイントを相殺した場合、スタンダード口座の方がKIWAMI極口座よりも結果的にはお得にトレードが可能です。

最大レバレッジ1,000倍

KIWAMI極口座は、最大レバレッジ1,000倍なので、ゼロ口座感覚の低コストでハイレバトレードが可能です。

ゼロ口座はスプレッド最狭ですが、最大レバレッジが500倍です。なので、KIWAMI極口座は、ゼロ口座感覚でハイレバレッジのギャンブルトレードなどを行いたい際に有効です。

一部銘柄でスワップフリー

KIWAMI極口座は、メジャー通貨&貴金属でスワップフリーです。ドル円やユーロドル、ゴールドなどのデイトレードやスイングトレードを有利に進められます。

スタンダード口座・マイクロ口座・ゼロ口座では、全ての銘柄にスワップポイントが発生します。長期保有の場合はマイナススワップ損失に気をつけなければなりません。

KIWAMI極口座は、XMで初めてのスワップフリー口座です。実際にトレードするうちに、今までできなかった新しいトレード手法で思いがけない利益を得られるかもしれません。

XMのKIWAMI極口座のデメリット

入金ボーナスの対象外

KIWAMI極口座は、入金ボーナスの対象外なので、どんなに入金してもボーナスは付与されません。

XMでは、ボーナスありの口座から資金振替した際、振替する資金と同じ割合のボーナスが同時に移動されます。

KIWAMI極口座はボーナスの対象外なので、ボーナスありの口座からKIWAMI極口座に資金振替した際、同時に移動されるはずだったボーナスが消滅するのでご注意ください。

口座開設ボーナスの受け取りは可能

KIWAMI極口座は、入金ボーナスやロイヤルティプログラムの対象外ですが、13,000円分の新規口座開設ボーナスの受け取りは可能です。

ただし、新規口座開設&有効化後、すぐに資金を入金する場合は、ボーナス対応のスタンダード口座やマイクロ口座を最初に開設することをおすすめします。

ロイヤリティプログラムの対象外

KIWAMI極口座はロイヤリティプログラムの対象外なので、トレードを繰り返してもロイヤリティステータスが上がったりXMポイントが貯まったりはしません。

ロイヤリティステータス最上ランクのELITEでは、1ロットの取引（ポジション保有10分以上）で900円のXMポイントが貯まります。XMポイントを貯めてお得に取引したい場合は、スタンダード口座の方がオススメです。

XMのKIWAMI極口座がおすすめのトレーダー

超高速スキャルピング

KIWAMI極口座が一番おすすめのFXトレーダーは、数秒〜数分単位の超高速スキャルパーです。

スキャルピングの定番通貨ペア、ユーロドル（EURUSD）の場合、取引の合計コストが、スタンダード口座とゼロ口座では1.7pipsになりますが、KIWAMI極口座では0.8pipsです。

そのため、ポジションの保有時間が10分以内、またはロイヤルティステータスが高くない場合は、KIWAMI極口座がXMの全口座タイプの中で最もお得にスキャルピングが可能です。

KIWAMI極口座なら、スプレッドを気にせずにトレードできるので、繰り返しスキャルピングしてコツコツと利益を積み重ねられます。なので、1万円からスタートして証拠金10倍を目指す1万円チャレンジにもおすすめです。

中長期のスイングトレード

KIWAMI極口座は、メジャー通貨ペアや貴金属CFDなどの全ての取引商品でスワップフリーなので、数日〜数ヶ月単位でポジションを保有するスイングトレーダーにもおすすめです。

ポジションを長期保有する必要があるスイングトレードでは、マイナススワップが損益に大きな影響を与えるため、結果的にスワップ負け（手数料負け）してしまうことも少なくありません。

KIWAMI極口座は、XMの口座タイプの中で唯一スワップフリーなので、日をまたぐ場合や水曜日のスワップ3倍デーも気にせずにポジションを保有し続けられます。

極小スプレッド×ハイレバトレード

KIWAMI極口座は、スプレッドがスタンダード口座よりも狭く、スタンダード口座と同じ最大レバレッジ1,000倍でFX取引できるので、極小スプレッド×ハイレバトレードが可能です。

XMは「追証なしのゼロカットシステム」を採用しているので、ロスカットの場合も損失分を補填するために追加で証拠金を入金する必要がありません。

KIWAMI極口座では、スプレッド負けを気にしない大胆なハイレバレッジトレードで、大きな利益を狙える可能性があります。

XMのKIWAMI極口座の「ゴールド(GOLD)×ハイレバ」がおすすめの理由【中上級者必見】

KIWAMI極口座でハイレバトレードを行う際は、銘柄はゴールド（GOLD）が最適です。

ゴールド取引では、同じ最大レバレッジ1,000倍のスタンダード口座とKIWAMI極口座を比較した場合、KIWAMI極口座の平均スプレッド（pips）はスタンダード口座のおよそ1/2です。

ゴールドの1日の平均値幅は、およそ200pipsで、1時間で100pips以上動くことも少なくありません。また、多くのpipsを狙わない場合も、スプレッドが狭い取引環境なら手数料負けを気にせずに勝ち逃げが可能です。

また、ゴールドで稼ぐ場合は、米国株式市場がオープンする22:30前後がおすすめです。米国市場オープン直後のゴールドは、一度形成されたトレンドが継続しやすい傾向があるため、順張りのハイレバトレードで大きな利益を狙えます。

XMのKIWAMI極口座のスプレッド一覧

平均スプレッド比較

KIWAMI極口座のスプレッドは、スタンダード口座とゼロ口座の間ぐらいです。下記は平均スプレッド（pips）の比較表です。

ゴールドのみKIWAMI極口座の方が、ゼロ口座よりもスプレッドが狭く設定されています。

スプレッド+取引手数料比較

下記は取引手数料（ゼロ口座のみ）を加味した場合の取引総コスト（pips）の比較表です。

合計コストは、XMの口座タイプの中で、KIWAMI口座が最も安く抑えられます。ただし、先述した通り、KIWAMI口座ではXMポイントが貯まらないので、ポジションを10分以上保有するトレードの場合は、スタンダード口座の方がお得に取引可能です。

XMのKIWAMI極口座の注意点

1ロットは10万通貨

KIWAMI極口座の1ロットは10万通貨は、スタンダード口座やゼロ口座と同じで「10万通貨」です。

マイクロ口座のみ、1ロットの通貨量が「1,000通貨」となり、他の3種類の口座タイプの1/100になります。

シンボル表記に「#」が付く

KIWAMI極口座では、FX通貨ペア・貴金属（ゴールド&シルバー）・仮想通貨のシンボルの最後に「#」が付きます。

その他の貴金属・株価指数・CFD商品・エネルギーには「#」が付かず、シンボル表記はスタンダード口座と同じになります。

KIWAMI極口座でログインし、銘柄として表示されている商品は「#」の有無に関わらず、取引可能なのでご安心ください。

デモ口座の開設はできない

XMのデモ口座開設では、KIWAMI極口座が選択できません。

そのため、KIWAMI極口座のデモ口座では、EA（自動売買）やテクニカル分析の検証ができないのでご注意ください。

スワップトレードはできない

KIWAMI極口座は、全ての銘柄でプラススワップもマイナススワップも発生しないスワップフリー口座なので、スワップ手法は成立しません。

トルコリラ・ハンガリーフォリント・南アフリカランドなどのスワップ狙い手法で、スワップ金利の利益を上げる場合には、スタンダード口座がおすすめです。

資金振替先に選ぶとボーナスが消滅

KIWAMI極口座はボーナス対象外の口座なので、ボーナスありの口座からKIWAMI極口座に資金振替すると、移動するはずだったボーナスが消滅してしまいます。

また、KIWAMI極口座ロイヤリティプログラムの対象外なので、XMポイントのボーナスへの交換先の口座にも選べません。

XMのKIWAMI極口座の口座開設/追加方法

KIWAMI極口座を新規口座開設

KIWAMI極口座の新規口座開設方法は、他の口座タイプで口座開設する手順と同じです。

海外FX業者のXMでは最短5分で口座開設が完了し、30分〜1営業日以内に口座有効化が完了して、出入金や取引が可能です。

KIWAMI極口座を追加口座で開設

「XMの会員ページ」にログイン後、「追加口座開設」を選択します。口座の追加開設は1分もかからずに完了します。

取引口座詳細で「XMTrading KIWAMI極」を選択しましょう。

「リアル口座開設」を選択すると、XMに登録しているメールアドレスに「XMTradingへようこそ – お口座の詳細」という件名のメールが届きます。

メールには、「MT4/MT5 ID」と「サーバーID」が記載されています。会員ページにログインする際に「MT4/MT5 ID」と「メールアドレス」を入力すれば、追加口座へのアクセスは完了です。

マイアカウント概要の口座種別には「KIWAMI極」と表示されます。

XMのKIWAMI極口座のよくある質問

MT4/MT5に対応？

KIWAMI極口座は、MetaTrader 4・MetaTrader 5・ウェブトレーダーに対応しています。

また、XMの公式スマホアプリにも、KIWAMI極口座でログイン可能です。

KIWAMI極口座の最大注文数は？

KIWAMI極口座の最大注文数は50ロット（500万通貨）なので、XMスタンダード口座やXMゼロ口座と同じです。

XMマイクロ口座のみ、最大注文数が100ロットなのでご注意ください。

KIWAMI極口座で両建てはできる？

KIWAMI極口座でも、同一口座内の両建て行為なら可能です。

ただし、XMはそれ以外の両建てを禁止しているため、KIWAMI極口座とゼロ口座の2つを使った両建ては利用規約違反になります。最悪の場合、口座凍結になるのでご注意ください。

KIWAMI極口座とゼロ口座の違いは？

KIWAMI極口座（キワミ口座）とゼロ口座（ZERO口座）の大きな違いは下記の通りです。

また、KIWAMI極口座では取引手数料が発生しないため、メジャーなFX通貨ペアでは、取引の合計コストがゼロ口座の半分になる場合もあります。

KIWAMI極口座で口座開設ボーナスは貰える？

KIWAMI極口座でも、XM口座開設ボーナスの受け取りは可能です。

ただし、入金ボーナスとロイヤリティプログラムの対象外なので、XMの豊富なボーナスキャンペーンを全て受け取りたい場合は、最初に開設する口座タイプはスタンダード口座がおすすめです。

KIWAMI極口座でEA（自動売買）やミラートレードはできる？

KIWAMI極口座でも、EA（自動売買）やミラートレードは可能です。

XMでは、全ての口座タイプでEA（自動売買）とミラートレードなどのサービスを活用できます。ただし、EAはデモ口座で試運用してからリアル口座に導入するのがおすすめですが、KIWAMI極口座ではデモ口座を開設できないためご注意ください。

KIWAMI極口座でコモディティ・株式指数・エネルギー銘柄は取引できる？

KIWAMI極口座でも、先物やCFD商品は取引可能です。

KIWAMI極口座で取引できる取扱銘柄数はスタンダード口座やマイクロ口座と同様で、通貨ペア55種類・貴金属5種類・株価指数29種類・個別株（株式CFD）1,300種類・コモディティ8種類・エネルギー8種類・仮想通貨60種類、合計1,465種類です。

シンボル表記は、FX通貨ペア・貴金属（ゴールド&シルバー）・仮想通貨には「#」が付き、それ以外はスタンダード口座と同じ表記になっています。

XMのKIWAMI極口座の活用法 まとめ

今回の記事では、海外FX会社のXMの新しい口座タイプ「KIWAMI極口座（キワミ口座）」をご紹介しました。

KIWAMI極口座は、セプレッドが狭く取引手数料が発生しないため、数秒〜数分単位の超高速スキャルピングにおすすめです。

また、スワップフリーという特徴を活かせば、数日〜数ヶ月単位でポジション保有するスイングトレードにも有効活用できます。

XMでは、口座タイプごとに最適なトレードスタイルや取引手法があるので、FXトレーダーの方々はぜひKIWAMI極口座の追加口座を解説して、複数口座でトレードに挑戦してみることをおすすめします。