海外で人を雇うとき、給与とは別に必ずかかるのが「社会保険の雇用主負担(法定福利費)」です。
社会保険の雇用主負担は国によって給与の数%から40%超まで大きく異なり、総雇用コストを左右します。
この記事では、海外の社会保険の考え方と、国による負担の幅を整理します。各国の詳しい料率は国別ガイドで個別に解説しています。本記事は一般的な情報であり、最新の正確な料率は各国の専門家にご確認ください。
結論:雇用主負担は国により給与の数%〜40%超と幅が大きい
社会保険の雇用主負担は、国により大きく異なります。
負担が軽い国では給与の数%程度ですが、欧州大陸の国々では30〜45%に達することもあります。
手数料の安いEORを選んでも、雇う国の社会保険負担が大きければ総額は膨らむため、国ごとの負担を把握することが費用管理の出発点になります。
国による雇用主負担の幅
同じ「海外雇用」でも、社会保険の雇用主負担は雇う国によって大きく変わります。ここでは負担が重い国と軽い国を順に見て、負担率の幅をつかんでいきます。
負担が重い国の例
欧州大陸を中心に、雇用主負担が重い国があります。主な例は以下のとおりです。
- フランスは雇用主負担が総給与の40〜45%
- イタリアやスペインは約30%
- ドイツは約20%
- ブラジルは各種拠出を合わせて30%超になることもある
これらの国では、給与に対して大きな上乗せが発生するため、総額の見積もりに注意が必要です。各国の内訳はフランス・ドイツ・ブラジルなどの国別ガイドで解説しています。
負担が軽い国の例
一方、負担が軽い国もあります。主な例は以下のとおりです。
- タイは社会保険が労使5%ずつで、月給上限により雇用主負担は月750バーツが上限
- 南アフリカはUIF・SDL・COIDAで約2.65%
- UAEやサウジアラビアは外国人について社会保険拠出がほぼなく(代わりに勤続給付)、所得税もない
こうした国では、総額に占める手数料の比重が相対的に大きくなります。各国の詳細はタイ・UAEなどの国別ガイドをご覧ください。
社会保険を踏まえたEOR活用
負担率の幅を把握したら、次は実際の費用設計と手続きの任せ方です。費用の組み立て方と、社会保険の処理をEORに任せる方法を順に整理します。
社会保険負担を踏まえた費用設計
海外雇用の総額は「給与+雇用主負担(社会保険)+EORのプラットフォーム手数料」で考えます。
雇用主負担は国により大きく違うため、まず雇う国の負担率を把握し、その上で手数料を比べるのが正しい順序です。
手数料の安さだけで選ぶと総額で逆転することがある点は、料金で選ぶEOR比較でも解説しています。費用の積み上げは費用シミュレーションをご覧ください。
EORで社会保険手続きを任せる
社会保険の加入・納付は国ごとに手続きが異なり、料率も毎年改定されます。
EORは現地の雇用主としてこれらを引き受けるため、現地法人を持たずに適法に社会保険を処理できます。
各社の比較はEORサービス比較、国別の負担は国別ガイドで確認できます。
よくある質問
海外で人を雇う場合、雇用主負担の社会保険料はどれくらいかかりますか?
国によって給与の数%から40%超まで大きく異なります。欧州大陸ではフランスが40〜45%、スウェーデンが31.42%、スペインやイタリアが約30%程度です。一方、タイは約5%(月750バーツ上限)、南アフリカは約2.65%、UAEは外国人についてはほぼ0%と、国によって大きな差があります。
EORの手数料が安い会社を選べば、総雇用コストも抑えられますか?
必ずしもそうとは言えません。海外雇用の総額は「給与+雇用主負担(社会保険)+EORのプラットフォーム手数料」で構成されます。手数料が安いEORを選んでも、雇う国の社会保険負担が大きければ総額が膨らむため、まず雇う国の負担率を把握した上で手数料を比較するのが正しい順序です。
社会保険の負担率を見る際に注意すべき点はありますか?
いくつかの点に注意が必要です。まず、自国民と外国人で負担率が異なる国があります(例:シンガポールは外国人0%、自国民は17%)。また、上限制度がある国(タイ・スペイン・ポーランドなど)では給与が上がるほど実効負担率が下がります。さらに、社会保険とは別にブラジルの13ヶ月目給与やイタリアのTFR(退職積立)、オランダの休暇手当8%が総雇用コストをさらに押し上げることもあります。
現地法人がなくても、海外の社会保険手続きをきちんと処理できますか?
EORを活用することで対応できます。社会保険の加入・納付は国ごとに手続きが異なり、料率も毎年改定されますが、EORは現地の雇用主としてこれらを引き受けるため、現地法人を持たずに適法に社会保険を処理することが可能です。
まとめ
海外の社会保険の雇用主負担は、国により給与の数%〜40%超と幅が大きく、総雇用コストを左右します。
まず雇う国の負担率を把握し、手数料と合わせて総額で考えることが重要です。次は国別ガイドで雇う国の負担を確認してください。
本記事は、各国の社会保険に関する公開情報を、当サイトの編集ポリシーに沿って横断的に整理したものです。料率は国・時期により異なり改定もあるため、最新の正確な数値は各国別ガイドおよび現地専門家でご確認ください。EOR料金は手数料であり社会保険は別です。情報は2026年7月25日時点のものです。
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