FXでは取引するためにポジションを持ちますが「ポジションの保有期限」「ポジション持ち越し時に発生するスワップポイント」などがあるので、理解しにくい部分が多いと言えます。
そこでこの記事ではXMでポジションを持った時のルールや注意点についてまとめてみました。決済方法から全トレーダーの保有ポジションが確認できるツールまで紹介しているので参考にしてください。
XMの保有ポジションの決済方法(スマホ)
スマホ版「XMアプリ」「MT5」の決済方法について説明します。
保有ポジションの決済をする方法
XMアプリで決済する時は、チャート画面の「未決済ポジション」をタップしたあと、決済したい通貨の右横に表示されてる「×」をタップします。
「決済」をタップすれば決済完了です。
MT5(MT4)で決済する時は画面下部にある「トレード」をタップしたあと、決済した通貨を選択します。
画面下部にメニューが出てくるので「ポジション決済」をタップします。
画面中央にある「注文番号/ロット/を決済」をタップすれば決済完了です。
決済価格を変更する方法
注文後に「ストップロス(損切り)」「テイクプロフィット(利確)」を設定して決済価格を変更する方法があります。
XMアプリで決済価格を変更する時は「注文」をタップして決済価格を変更する通貨を選択します。
「ストップロス」「テイクプロフィット」をオンにすれば設定価格が表示されます。+と-で価格を調整後、「注文を変更する」をタップすれば変更完了です。
MT5(MT4)で決済価格を変更する時は、「トレード」をタップして決済価格を変更する通貨を選択すると「ポジション変更」が表示されるのでタップします。
「ストップロス」「テイクプロフィット」に価格を入力後、+と-で価格して「注文変更」をタップすれば変更完了です。
MT5(MT4)で決済価格を変更する時はストップレベルを考慮した上で価格設定を行う必要があるので覚えておきましょう。
ストップレベルとは、予約注文時に現在価格から離さなければいけない数値のこと。数値は画面下の注意書きの中に表示されてるよ。
XMでポジション保有中に出金する方法
XMではポジションを保有している口座でも、条件を満たしていれば出金することができます。
出金の条件
- 月曜日から金曜日に出金=証拠金維持率150%以上
- 週末に出金(取引できない時間帯)=証拠金維持率400%以上
ポジション保有中だから証拠金維持率ギリギリにすると、ロスカットになる可能性があるから出金額には気を付けたほうが良さそうだね…
出金する時間帯によって証拠金維持率の数値が変わるので注意しましょう。また月曜日の朝(取引開始時)は価格が大きく変動していることが多いので、ポジションを保有している時はできるだけ取引できる時間帯に出金することをお勧めします。
ポジション保有中に出金する時の注意点
XMでは出金するとボーナスが減るので、ポジション保有中に出金する時はボーナスが減ることを計算した上で出金申請する必要があります。
ボーナスがある時の出金例
- 資金10万円、ボーナス4万円
- 5万円の出金申請(資金から50%)
- 出金後のボーナス2万円(50%減)
- 出金後の有効証拠金=7万円
ボーナスがある状態で出金すると有効証拠金がずいぶん減っちゃうから気を付けないとね。
ポジション保有中の出金は証拠金維持率が大きく関係しています。ボーナス保有中は証拠金維持率の分母となる有効証拠金が出金額以上に減ってしまうので、「証拠金維持率以下の出金申請」にならないように十分注意しましょう。
XMのポジション保有に関する制限
FX取引に時間的な保有期限はない
XMではFX(通貨)の保有期限がありません。強制決済されない限り永久的にポジションを保有することが可能です。
ただ含み損を保有し続けると投資としての時間効率や資金効率が悪くなるから気を付けよう。
CFD取引は先物のみ保有期限がある
XMではCFD(コモディティ、株式指数、貴金属、エネルギー)とFX(通貨)以外の取引もできますが、CFDの中でも先物のみ最短で1ヶ月から長ければ半年以上の保有期限があります。
CFDの先物の割合は半分以上!
XMの公式ホームページに保有期限が記載されているので、取引を開始する前に保有期限を確認することをお勧めします。
保有できるポジション数は最大で200個まで
XMでは1アカウントで200個を超えるポジションを保有することはできません。
取引中の保有ポジションだけではなく予約注文分も数としてカウントされるよ。
保有するポジションが200を超えると「ポジションが200を超えているため、48時間以内にポジションを決済してください」という旨のメールが届きますので、早めに決済しましょう。
XMでポジションを持ち越す時の注意点
スワップポイントがほぼマイナスに設定されている
FXや先物以外のCFDのポジションを持ったまま日付けをまたぐとスワップポイントがもらえますが、XMではほぼマイナスに設定されているので利益ではなく損失が発生する可能性が高いです。
スワップポイントで利益が得られるのは一部の通貨だけなんだよね…
スワップポイントは通常だと、買いか売りのどちらかのポジションはプラスになっていることが多いです。しかしXMは買いと売りの両方がマイナスに設定されているため、ポジションを長期保有すると資金が減る可能性が高いので注意しましょう。
ポジションを保有したまま週をまたぐとロスカットになる可能性がある
週明けの取引開始時(月曜日の朝)は取引終了時(土曜日の朝)とは価格が大きく異なります。値動きが大きすぎて「窓」と呼ばれる隙間がチャート上に発生することも多く、ポジションを持っている場合はロスカットになることも珍しくありません。
確かに取引が始まる月曜日の朝はチャートがつながってないことが多いよね。
大きな利益が得られることもありますが確率は50%です。大きな損失を出すことも十分考えられるので「週末には必ず決済をする」「ある程度の値動きを予測して資金を追加する」などの対策をしてロスカットによる強制終了を防ぎましょう。
レバレッジ制限の規制が掛かる可能性がある
XMにはレバレッジ規制と呼ばれるリスク管理機能があります。口座アカウントでの証拠金の総額が一定額以上になると、最大レバレッジに制限が掛かります。
最大レバレッジ | |
---|---|
~$40,000 (~520万円) |
1,000倍 |
$40,001~$80,000 (520万円~1,040万円) |
500倍 |
$80,001~$200,000 (1,040万円~2,600万円) |
200倍 |
$200,001~ (2,600万円~) |
100倍 |
(※)1ドル=130円換算。
このXMのレバレッジ規制は、保有ポジションの含み益が増えることで証拠金が条件以上となった場合に自動的に発動されます。
利益が出ている分には問題がないかもしれませんが、気が付かない内に最大レバレッジが下げられることでトレードの計画が狂うこともありえます。
長期でポジションを持ち越せば、いつの間にかレバレッジ規制が掛かることも
XMのトレーダーの「保有ポジション比率」を確認できる
XMの公式サイトのトップページの下部には「トレーダーダッシュボード」が表示されています。
表示されてる数値は1時間前のデータだよ。更新は15分ごとだから定期的にチェックしておこうね!
トレーダーダッシュボードはXMを利用している全てのトレーダーのデータに基づいており、主要通貨ペアの売りと買いの勢力を確認することが可能なので、取引時に役立ちますよ。
まとめ:XMでは複数口座を持ってリスク管理すべき
XMのポジションにおける<決済・期限・出金・持ち越し>のルールをご理解いただけたでしょうか?
1,000倍のハイレバ取引をする場合、少しの値動きでもロスカットリスクが迫るので「ポジション管理」がとても重要になります。
XMでは複数の口座を簡単に持つ(追加する)ことができるので、短期と中長期トレードで口座を分けたり、ボーナス専用の口座を作ったりと、リスク管理のためにも複数口座を活用すべきです。
XMで複数口座を持つことのメリットをまとめた記事を最後にご紹介しておきます。