投資家の注文をFX業者が処理する際の方式には、DD方式とNDD方式の2つがあります。
このページではDD方式とNDD方式の違いを解説したうえで、海外FX業者であるXMがNDD方式を採用するメリット等を紹介していきます。XMの注文処理方式が気になっている方は参考にしてください。
DD方式とNDD方式の違い
FXの世界には、「投資家」「FX会社」「インターバンク(銀行など)」の3つの主体が存在します。投資家とインターバンクの間にFX会社のディーラーが介在するのがDD方式で、介在しないのがNDD方式です。詳しく解説していきます。
DD方式(OTC方式、相対取引)はディーラーが介在する
DD方式(OTC方式、相対取引)は「Dealing Desk」方式の略で、投資家とインターバンクの間にディーラーが介在します。トレーダーの注文はインターバンクに直接は注文されず、一時的にFX会社によって注文が決済されます。
そしてFX会社のディーラーが「そのトレーダーの注文がFX会社にとって利益になるのか」を判断し、「注文を通す」のか「注文を呑む」のか決定する仕組みです。
注文を呑む時、投資家とFX会社の利益は相反します。
顧客が損をしていたら注文を通さずに損失分をFX会社の利益とするの
DD方式では投資家とFX会社の利益が相反する仕組み
DD方式のFX会社が注文を呑んだ場合、投資家とFX会社の利益は相反します。
たとえば投資家がドルの上昇を予想して、1ドル=100円のレートでドルを買ったとしましょう。そしてFX会社はドルが下がると判断して、インターバンクに注文を通さず、注文を呑んだとします。
この後ドルが105円に上がったとしましょう。投資家がドルを売ると、FX会社は1ドル=100円でドルを売った後に、1ドル105円で買うことになり、損です。そのため投資家の利益がFX会社の損失になります。
利益を出しすぎる投資家やスキャルパーが出禁になる理由がこれね
NDD方式(インターバンク直結)はディーラーが介在しない
「No Dealing Desk」方式の略であるNDD方式は、投資家の注文をFX会社はそのままインターバンクに流す方式です。XMはNDD方式を採用しています。
NDDの特徴は取引環境の信頼性が高いことです。NDD方式では、投資家の注文をそのまま流すため、投資家が負けてもFX会社の利益になることはありません。
注文のすべてがシステム管理されて注文を仲介している
NDD方式のFX会社の主要な収入源はスプレッドです。そのため投資家が取引で利益を上げてFX会社の利用を続けることが、FX会社にとって重要になります。NDD方式のFX会社が、投資家が不利になることを行うとは考えられません。
「STP」「ECN」2種類のNDD方式
NDD方式にはSTP方式とECN方式の2種類あります。
STP方式 とは
STP方式のFX会社は投資家から注文を受けると、一時的に注文を呑んだ後、瞬時にカバー先に注文を出す仕組みです。レート次第では、カバー先に注文を出す間にFX会社が損をすることがありますが、損をしたくないFX会社によってリクオート(注文したのに約定されないことや他のレートでの提示をしてくる現象)が発生することもあります。
ECN方式 とは
ECN方式の特徴は0pipsからのスプレッドですが、必ずしもスプレッドが最小とは限らず、01pips以上であったり、スリッページが発生することもあります。利益は取引手数料として取引ごとに投資家から徴収します。
NDD方式を選ぶXMのメリット
XMトレーディングがNDD方式である主なメリットは次の3つです。
不利な取引条件にならない
NDD方式のXMトレーディングは不利な取引条件になることはありません。
国内FX会社に多いDD方式の会社では、FX会社と投資家の利益が相反するため、以下のような行為を行うことがあります。
しかしXMはNDD方式のため、投資家の利益がFX会社の利益といっても過言ではありません。そのため上記のような不利な取引条件になることはなく、よりよい取引環境でトレードすることができます。
XMや海外FX業者の多くが追証を業者が負担する「ゼロカット制度」を導入できるのも、このNDD方式による透明性が関係しています。詳しくは下記の記事をご覧ください。
トレードの自由度が高い
NDD方式のXMトレーディングはトレードの自由度が高いです。
DD方式のFX会社は、投資家の注文をディーラーが処理する必要があるうえ、投資家の利益が会社の損失になることがあります。そのためDD方式ではスキャルピングや自動売買ツールの利用などが禁止されているケースが多くなります。
しかしNDD方式のXMにとって、スキャルピングであれ、自動売買ツールであれ、投資家がトレードをすればするほど利益になります。そのためNDD方式に取引制限はほとんどなく、1秒スキャルピングや超高速の自動売買も可能です。
約定率が高い
XMトレーディングがNDD方式である最後のメリットは約定率が高いことです。
約定率とは、投資家が出した注文が、意図した通りに成立する確率を指します。たとえば、成り行き注文を出した際に表示されているレートで成約することが多ければ約定率が高く、スリッページや約定拒否が発生すれば約定率が低いということです。
DD方式はディーリングデスクが介在するため、約定率が低い傾向があります。一方でNDD方式は投資家の注文がインターバンクに直結するため、約定率が高いです。
さらに下表の通りXMはNDD方式を採用するFX会社の中でも、とりわけ高い約定率を誇ります。
<他の海外FX業者とXMの約定率の比較>
執行率 | 約定率 | 約定スピード | |
---|---|---|---|
100% | 99.35% | 0.336秒 | |
100% | 99.79% | 非公開 | |
99.84% | 99.82% | 0.302秒 | |
99.70% | 99.25% | 0.338秒 | |
99.70% | 99.60% | 非公開 |
XMがNDD方式であるデメリット
NDD方式はスプレッドが広い
XMがNDD方式であるデメリットは、DD方式のFX会社よりも、スプレッドが広いことです。
DD方式のFX会社は投資家が負けさえすれば、会社の利益を確保することができます。そのため、スプレッドで大きな利益を得る必要がなく、スプレッドを狭くすることが可能です。
一方でNDD方式のFX会社の収入源はスプレッドのため、DD方式の会社よりもスプレッドを広く設定せざるを得ません。
DD方式はディーラーが価格調整をして利益を稼ぐからNDD方式とはビジネスモデルが違う!
しかし、XMはスプレッドが広い分、XMポイントやボーナスなどの方法で投資家に選ばれる環境づくりに注力しています。
XMのスプレッドは広いがNDD方式でクリアな取引環境を提供し、その他の点で企業努力を続けていると言えます。
XMのNDD方式に関する口コミ
NDD方式であるXMに関する口コミを紹介します。
スプレッドが広い
BOはひきわけで+328でFXは含み益10,000を超えることができた!!その前に中々溶かしたけども・・・xmスプレッド広すぎる・・・ pic.twitter.com/F9poyOo1GZ
— momifx (@momifx1) December 12, 2019
口座作ってみたー
GEMはドル円のスプレッド1.2
XMはドル円のスプレッド1.6国内慣れしてるからとても広く感じます
— ハイレバ中毒の負け猫 (@_fx3a) January 31, 2020
DD方式である国内FX業者のドル円の平均スプレッドは0.5pips未満がほとんどですが、XMのドル円のスプレッドは1.6。やはりスプレッドが気になる方が多いです。
透明性が高い
is6comはDD方式だからNDD方式の会社に比べたらスプは必然的に狭くなるし、DD会社の中でも最狭クラスだから少額運用なら最適。
ただ透明性はNDD会社に比べたら劣るから多額運用したい人はスプは広いけどNDDのXMとかの方がいいかもね( ˘ω˘)— 6epi (@_6epi_) February 20, 2019
XMはNDD方式で、ディーラーを介さないのでノミ行為やトレーダーに不利なことはできないはずなのですが、、、
— オナキン・スカイウォーカー@お母さん、娘の文化祭のステージの上でアヘ顔ダブルピースM字開脚脱糞 (@onakin_s_w) June 3, 2019
スプレッドは広いものの、NDD方式で透明性が高いため、XMを利用しているという方が多いです。とりわけ資金が大きい人は、不利な取引条件や口座凍結を避けるためにXMをおすすめします。
まとめ
投資家とインターバンクの間にFX会社が介在するのがDD方式で、介在しないのがNDD方式です。DD方式ではFX会社と投資家の利益が相反し、投資家の損失が会社の利益になることがあります。一方でNDD方式では投資家とFX会社の利益は相反しません。
XMの取引口座はNDD方式のため、スプレッドが広いですが、DD方式のFX会社よりも取引環境が整っており、トレードの自由度が高くなります。
とりわけ多くの資金を入れてトレードを行いたい方は、XMのようなNDD方式のFX会社を選ぶことをおすすめします。