海外FXでは入出金や取引の際に「手数料」が発生します。XM(XMTrading)では合計7種類の手数料が掛かっていることをご存じでしょうか?
取引手数料やスプレッドなどは分かりやすい手数料ですが、他の部分に関しては意外と目が行きにくいものです。
そこで今回は、より手数料を節約して取引に生かせるように、7種類すべての手数料について詳しく解説していきます。
最後に「XMの手数料は他の海外FX会社と比較した場合、安いのか高いのか」という疑問に対する結論も出しているので、今後の参考にしてください。
XMで発生する手数料は7種類
XMでは全部で7種類の手数料が掛かり、「資金管理に必要な手数料」と「取引に伴う手数料」の2種類に分かれています。
資金管理に必要な手数料
・出金手数料
・口座維持手数料
取引に伴う手数料
・取引手数料
・スワップポイント
・スリッページ
大きな違いは、資金管理の手数料は固定だけど、取引に掛かる手数料は銘柄や状況によって金額が変わるということ!
取引から出金するまでに掛かるこれらの手数料はそれぞれ金額が異なるので、1つずつ具体的な額なども解説していきます。
XMの手数料①入金手数料
XMに入金する方法は全部で6種類ですが、基本的にはすべて手数料無料で出金できます。
入金手数料一覧
クレジットカード・デビットカード:無料
オンラインウォレット:無料
銀行送金に関しては、1万円未満の入金だと980円の手数料が取られます。しかし、1万円以上の入金であれば銀行送金の手数料も無料なので、入金額に余裕があるならXMの手数料に関して心配をする必要はほとんどありません。
なお、XMの入金手順については下記で詳しく解説しています。
クレジットカード・デビットカードの手数料一覧
クレジットカード・デビットカードならXMへの入金時も、自分の銀行口座への入金時も、手数料は一切かかりません。
<XMのクレジットカード・デビットカードの入金手数料>
入金方法
|
XMの入金手数料 | 金融機関の手数料 | 反映時間 |
---|---|---|---|
VISAカード | 無料 | なし | 即時 |
JCBカード | 無料 | なし | 即時 |
※2024年現在
XMへの入金に使えるクレジットカード・デビットカードは、VISAカードとJCBカードの2種類のみです。反映までのスピードも速いため、コストをかけずすぐに取引を開始したい時に便利です。
国内銀行送金の手数料一覧
国内銀行送金は、1万円以下だとXMに入金する際に980円(決済代行業者によっては1,500円)の手数料がかかります。
<XMの国内銀行送金の入金手数料>
入金方法
|
XMの入金手数料 | 金融機関の手数料 | 反映時間 |
---|---|---|---|
銀行送金 | 1万円以下の場合:980円 | 銀行振込手数料 |
1時間以内 |
※2024年現在
加えて、金融機関への入金手数料も別途発生するので、少額入金だとコストがかさみがちです。国内銀行送金で入金するなら、できるだけコストを抑えるために1万円以上で入金しましょう。
1万円以上の入金で、国内銀行送金の手数料を最小限に抑えられる!
オンラインウォレットの手数料一覧
オンラインウォレットのbitwalletとSTICPAYは、クレジットカード、銀行送金ともに、オンラインウォレットへ入金する際に手数料が発生します。
<XMのオンラインウォレットの入金手数料>
入金方法
|
XMの入金手数料 | 金融機関の手数料 | 反映時間 |
---|---|---|---|
bitwallet | 無料 | クレジットカード:入金額の8%~8.5% 銀行送金:入金額の0.5% |
即時 |
STICPAY | 無料 | クレジットカード:3.85% 国内銀行送金:2% 海外銀行送金:1% |
即時 |
BXONE | 無料 | 無料 | 即時 |
オンラインウォレットでの入金方法はbitwallet・STICPAYの他、BXONEもあり、BXONEではいずれの場合も手数料はかかりません。ただし、BXONEは日本語に対応していない点がネックです。
XMの手数料②出金手数料
XMに出金する方法は全部で5種類ですが、XMからは一部を除くすべての出金方法で無料での出金ができます。
出金手数料一覧
クレジットカード:無料
オンラインウォレット:無料
銀行送金だけは、入金と同様に一定金額以下はXMの出金手数料が発生するため注意しましょう。また、銀行側やオンラインウォレット側でも別途手数料が発生するので事前によく確認しておくことが大切です。
クレジットカード・デビットカードの手数料一覧
クレジットカード・デビットカードで出金できるのはカードでXMに入金した金額までで、上限を超えた場合は海外銀行送金になります。
<XMのクレジットカード・デビットカードの出金手数料>
XMの出金手数料 | 金融機関の手数料 | 出金制限 | |
---|---|---|---|
VISAカード | 無料 | なし | 入金額まで |
出金では入金と違ってJCBカードが使えず、対応しているのはVISAカードのみです。入金額までの出金なら、手数料がかからず反映までのスピードも速いのでおすすめの方法です。
海外銀行送金の手数料一覧
銀行送金はXMの出金手数料とは別に、「リフティングチャージ」と「受け取り手数料」の2つが発生します。
リフティングチャージとは、円為替取扱手数料とも呼ばれる、円のままで海外送金を行うための手数料です。
<XMの国内銀行送金の出金手数料>
入金方法
|
XMの出金手数料 | 金融機関の手数料 | 出金制限 |
---|---|---|---|
銀行送金 | 40万円未満の場合:2,500円 | ・リフティングチャージ ・受け取り手数料 |
なし |
※2024年現在
仮にリフティングチャージが「送金額×0.05%」なら、送金額に関わらず最低2,500円が手数料として必要になります。金融機関側の手数料は銀行によって料金が違うので、出金先の銀行はいくらなのか事前に確認しておきましょう。
銀行側の手数料だけでも合計すると1,500円〜5,000円ほどになることもあるから、出金額が少ない場合は注意!
オンラインウォレットの手数料一覧
オンラインウォレットで出金する場合も、XMの出金手数料は無料です。
しかし、オンラインウォレットから自分の銀行口座へ出金する際には、それぞれ規定の出金手数料が発生します。また、出金額の上限も各オンラインウォレットで入金した金額までなので、利益分の出金は海外銀行送金を利用することになります。
<XMのオンラインウォレットの出金手数料>
入金方法
|
XMの出金手数料 | 金融機関の手数料 | 出金制限 |
---|---|---|---|
bitwallet | 無料 | 一律824円 | 入金額まで |
STICPAY | 無料 | 国内銀行送金:800円+2% 海外銀行送金:5% |
入金額まで |
BXONE | 無料 | 一律500円 | 入金額まで |
bitwalletへの出金は2019年6月からルールが変わって、bitwalletで入金した金額までになったから注意してね!
XMの手数料③スプレッド
スプレッドも購入時と決済時に発生する手数料です。海外FX会社それぞれでバラつきがあるので、代表的な3社で比較してみました。
(※)XMはスタンダード口座・KIWAMI極口座、Exnessはスタンダード口座・ロースプレッド口座、HFMはマイクロ口座・ゼロスプレッド口座を掲載しています。
XMでスプレッドが狭いのはKIWAMI極口座!
KIWAMI極口座は取引手数料無料で、スプレッドも他の海外FX会社と比較しても狭いことが分かります。スタンダード口座のスプレッドは若干広いように感じますが、XMは取引に応じたボーナスでの還元(XMポイント)があり、一概に「スプレッドが広い=手数料が高い」とはいえません。
また上記の表は平均のスプレッド(pips)なので、状況によって変動します。あくまで1つの指標として捉えることをお勧めします。
取引ごとにボーナスが貯まるXMポイント(ロイヤリティ・プログラム)については下記の記事をご参照ください。
コストを抑えるにはボーナスの活用がおすすめ
XMの手数料は、他の海外FX会社と比べて若干高いことは否めません。しかし豊富なボーナスでカバーできるので、「ボーナス-手数料」と考えれば、むしろ低コストな部類といえるでしょう。
特に、スタンダード口座であれば、取引ごとにもらえるXMポイントを効率良く貯められます。ゼロ口座にもスプレッドが低いというメリットがありますが、手数料のことを考えるとスタンダード口座のほうが一歩上です。
ボーナスを有効活用するならスタンダード口座がおすすめ!
ボーナスは手数料の補填だけではなく、大きく稼げる可能性がある使い方もできるので、試してみることをおすすめします。
XMの手数料④取引手数料
XMではゼロ口座のみ取引時に「スプレッド+取引手数料」が掛かります。また取引手数料は、購入したロット数に応じて変動します。
XMの取引手数料
購入時に5ドル、決済時に5ドル掛かるから1度の取引で10ドル必要!
他の海外FX会社は往復で7ドル前後なので、若干XMのほうが高く感じますが、ゼロ口座のスプレッドは狭くなっているため、「スプレッド+取引手数料」のトータルで考えるのがベストです。
取引手数料の計算方法と計算例
取引手数料の計算式は、以下の通りです。
取引手数料の計算方法
計算例:5×150×5=3,750円
※1ドル150円、5ロット(50万通貨)取引した場合
上記の計算結果は片道なので、実質的な取引手数料は購入時・売却時の往復で2倍になります。つまり、1回の取引につき10ドル(10ドル×為替レート×ロット数)として計算すれば往復の取引手数料を計算できます。
XMの手数料⑤スワップポイント
スワップポイントは、ポジションを保有した状態で、次の日を迎えたとき(ロールオーバー)に発生する手数料です。
発生するタイミングは日本時間での日付変更時ではなく、MT4/MT5表示時間が基準になります。さらに、サマータイムかどうかでも発生する時間は変わるため注意しましょう。
スワップポイントの発生時間
冬時間:AM6:50(11月第1日曜日~3月第2日曜日)
上記の時間までに決済すればスワップ(手数料)を取られないよ!
気をつけたい点として、スワップポイントは取引している通貨同士の金利差なので、必ずしもプラスになるとは限りません。
<XMのスワップポイント>
通貨ペア
|
1ロット当たりの価値 | 買い(ロング) | 売り(ショート) |
---|---|---|---|
USD/JPY | 100,000ドル | -2.03(ドル) |
-3.66(ドル) |
EUR/USD |
100,000ユーロ | -5.58(ドル) | -1.08(ドル) |
GPB/JPY | 100,000ポンド | -300(円) |
-460(円) |
EUR/JPY |
100,000ユーロ | -475(円) | -205(円) |
GPB/USD | 100,000ポンド | -3.99(ドル) |
-3.39(ドル) |
AUD/USD |
100,000オーストラリアドル | -2.34(ドル) | -1.73(ドル) |
EUR/TRY | 100,000ユーロ | -403.88(トルコリラ) | 148.02(トルコリラ) |
EUR/ZAR | 100,000ユーロ | -398.33(ランド) | 120.57(ランド) |
USD/TRY | 100,000ドル | -321.26(トルコリラ) | 106.74(トルコリラ) |
※2024年現在
2024年現在、XMのスワップポイントはマイナスになる通貨ペアが多いので注意してください。
買い(ロング)でもマイナスになるスワップが多いから注意!
スワップポイントは、同じ通貨でも買いか売りかで数値が大きく異なります。XMの「EUR/TRY(ユーロ/トルコリラ)」「USD/TRY(ユーロ/南アフリカランド)」など、逆に利益になる通貨ペアも存在します。
スワップポイントで稼ぐ方法は下記で詳しく解説しています。
XMの手数料⑥スリッページ
スリッページとは、通貨を購入するとき、または決済時に確定したポジションにズレが発生することを指します。特に、値動きが激しい時間帯で起こりやすくなる現象です。
スリッページの例
2. 105.00円で決済
3. 実際の決済は105.01円で確定される
4. 0.01円の誤差(マイナス分)
XMは約定力が高いから、通常の値動きであればほとんどスリッページは発生しない!
XMは、提供するサービスの1つとして、公式サイトで「99.35%の確率で注文を確定できる」と記載しています。そのため、スリッページでの手数料が発生する可能性は低いといえます。
しかし、経済指標発表時のような激しい値動きをするときは、スリッページが発生することもあるので注意が必要です。あらかじめMT4やMT5の設定で許容スリッページを設定し、対策しておきましょう。
XMの手数料⑦口座維持手数料
XMでは90日間取引が1度もないと「休眠口座」という扱いになり、毎月口座を維持するための手数料が発生します。
口座維持手数料の金額
手数料は毎月5ドルで、休眠口座になった時点で全てのボーナスが消滅してしまうので注意しましょう。長期間取引する予定がない人は出金処理をするか、他の口座があれば資金移動をすることで対策できます。
90日の間に1度でも取引すれば手数料は発生しないし、ボーナスも消滅しないよ!
請求が来るタイミングで口座残高が5ドル以下だった場合は、口座凍結となります。残高不足で凍結されてしまった口座は、口座開設時と同じメールアドレスで再登録を行うと凍結を解除できます。
XMの手数料を抑える方法まとめ
今回の記事では、XMで発生する7種類の手数料の詳細と、コストを抑える方法について徹底解説しました。
XMの手数料は他の海外FX業者と比べると一見高そうですが、スプレッドやボーナスなどを含めて考えると、総合的なコスト面ではかなり優秀な業者といえます。スプレッド重視かボーナス重視かを口座タイプで選べる点も、XMの強みです。
記事内で解説した各手数料ごとの特徴を理解して、最小限のコストで利益を伸ばしていきましょう。