海外FX業者のXM(XMTrading)は、FX取引のイメージが強いですが、貴金属やエネルギーなどのCFD商品も利益が狙いやすく、高い人気を誇っています。中でも注目なのが、大きなボラティリティのある天然ガス(NGAS)の取引です。
今回の記事では、天然ガスの特徴やCFD取引するメリット、注意点まで詳しくご紹介します。メリットを活かして稼ぐためのコツも解説します。
「天然ガス」は石油に代わるエネルギー資源として注目を集めてるよ!
海外FXで天然ガス(NGAS)が注目される2つの理由
天然ガス取引が注目される2つの理由
・ロシア・ウクライナ情勢に伴って資源価格は急騰している
天然ガス(NGAS)は、エネルギー資源としての将来的な期待値の高さに加えて、ボラティリティが大きく利益を出しやすい性質が注目を集めています。まず最初に、天然ガスが注目されている理由について詳しく見ていきましょう。
原油よりも環境への影響が少ない
天然ガスには、環境汚染を引き起こす物質の排出量が少なく、環境負荷を抑えやすいという特徴があります。
石油や石炭と比べると、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物の排出量が60〜70%程度で、硫黄酸化物も全く発生しません。主成分がメタンなので不純物もほとんど含まず、天然ガスは世界的に近未来のクリーンエネルギーとして注目を集めています。
環境に配慮したエネルギーへの需要が高まる中、天然ガスの期待値は大きい!
ロシア・ウクライナ情勢に伴って資源価格は急騰
2022年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始したことで起こった、エネルギー資源の価格高騰も、天然ガスが注目される一因です。
ロシアは天然ガス生産量が世界第2位であり、世界シェアの実に17%を占めています。そんなエネルギー大国のロシアは、ウクライナ侵攻に伴う各国からの経済制裁に対し、天然ガスの輸出削減などの対抗措置に出たため、天然ガス価格は急騰しました。
2023年9月以降、天然ガス価格は多少落ち着いてきてはいるものの、世界情勢によっては再び価格が高騰することも考えられます。
XMの天然ガス(NGAS)が稼ぎやすい理由
ここからは、天然ガスは相場が読みやすく稼ぎやすい理由をご紹介します。
天然ガス取引が稼ぎやすい4つの理由
・世界規模で需要が増加中
・生産量の増減の影響を受けやすい
・冬場に需要が高まり価格が上昇しやすい
原油価格から影響を受けやすい
天然ガスの生産や輸送にも原油・石油製品が利用されることから、天然ガスと原油の価格は相関関係にあります。取引の際にはWTI原油価格(WTI原油ミニ価格)やブレント原油価格を見ておくと、トレードプランを立てやすくなります。
ただし、夏場のドライブシーズンに価格が上がりやすい原油に対して、天然ガスが高騰しやすいのは冬場なので、タイムラグには注意が必要です。
原油と天然ガスは相関性がある!
原油よりもボラティリティが高く利益を狙いやすい
天然ガスは、原油取引と比べても2~10倍ほどのボラティリティがあり、高い利益を狙いやすい銘柄となっています。
ドル円(USDJPY)と比較した場合、20倍近くも値動きが見られるため、短期間でも大きく稼ぎやすいCFD銘柄といえるでしょう。ロシアのウクライナ侵攻による価格の急変も、売買の差益で儲けるトレードにおいてはプラスに働きやすいため、稼ぎやすい状況となりました。
海外FXのCFD銘柄の中ではトップクラスにボラティリティが大きい!
世界規模で需要が増加中
天然ガスは、アメリカやロシア、中国だけでなく、新興国でも需要が高まっていて、中長期的に価格が上昇傾向にあります。こうした世界規模での需要増加は、価格変動に対応するために要チェックです。
反面、景気後退などの要因で価格が下落する可能性も考えられるので、各国の経済動向は注意深く観察しておきましょう。
天然ガスの生産と用途
長期間にわたる安定供給に加え、家庭の冷暖房から工業用途まで数多くの使い道がある天然ガスは、今後も需要の拡大が見込めるエネルギーCFDです。
天然ガス需要の拡大には、天然ガスが世界中で生産できる上に、多様な使い道があることが関係しています。天然ガスは昔、採掘できるのは数十年といわれていました。しかしシェールガス革命以降、新たな資源の発見によって可採年数は数百年とまでいわれるまでに伸びています。
今後、原油や石炭から天然ガスにシフトする動きが強い
クリーンエネルギーである天然ガスは、環境保全への意識の高まりもあり、将来的には原油や石炭に代わって主要なエネルギー銘柄になっていく可能性も考えられます。
原油と異なり、供給が中東のみに依存しないことも天然ガスの強みです。天然ガスは世界各地に豊富な埋蔵量が確認されており、アメリカ、ロシアの他、東南アジアやオセアニアからも輸出されているため、安定した供給が見込めます。
日本国内では新潟県や千葉県で天然ガスを生産してるよ!
生産量の増減の影響を受けやすい
FX通貨ペアなどと異なり、需要と供給のバランスによって価格変動が起こりやすいため、最新のニュースにアンテナを張っておくことも天然ガストレードで稼ぐには重要です。
特に2000年代後半、アメリカでシェールガス革命という技術革新が起こってからは天然ガスの生産量は大幅に増加し、アメリカは世界最大の天然ガス生産国に上り詰めました。こうした変化を見逃さないよう、常に最新情報を集めるよう心がけましょう。
冬場に需要が高まり価格が上昇しやすい
天然ガスは、欧州やロシアで家庭用・商業用の暖房燃料として使われているため、冬場は価格が高くなりやすい特徴があります。
そこで、冬になる前の価格が安定している時期に購入しておき、年末年始など寒さが厳しくなる時期に売却する、といったトレード戦略が成り立ちます。
欧州やロシアが暖冬の場合は上昇しづらい
ただし、欧州やロシアが暖冬だと需要が高まりにくく、価格の上昇はあまり期待できません。むしろ、かえって値動きが読みにくくなる可能性もあります。
冬場の需要を狙って天然ガスの価格上昇を狙う場合は、その年の気候情報をよくチェックしておきましょう。暖冬になった場合は天然ガスの取引は避けるなど、柔軟な対応ができると損失リスクを最小限に抑えられます。
経済産業省発表の「2030年/2050年を見据えた石油・天然ガス政策」も、とても参考になるから要チェックしよう!
XMの天然ガス(NGAS)の取引条件
ここまでは、天然ガス銘柄が注目されている理由についてご説明しました。ここからは、XMの天然ガス(NGAS)の取引条件についてご紹介します。
現物 | 先物 | |
---|---|---|
シグナル | NGASCash | NGAS |
最大レバレッジ | 200倍 | 33.3倍 |
必要証拠金率 | 0.5% | 3% |
最小ロット | 0.01 | 1 |
最大ロット | 370 | 180 |
限月 | あり | なし |
スワップポイント | あり | なし |
現物と先物の2種類
XMの天然ガスには、現物「NGASCash」と先物「NGAS」があり、一部取引条件が異なります。
現物と先物は、どちらもMT4/MT5で取引が可能です。ただし、それぞれ向いているトレードスタイルが異なるので、資金面や手法に合わせて取引する銘柄を決定しましょう。
現物も先物も全口座タイプで取引可能!
取引時間
XMの天然ガスは、現物も先物も、夏時間(サマータイム)は7時05分〜、冬時間は8時05分〜取引できます。
夏時間 | 冬時間 |
---|---|
07:05~翌05:55 | 08:05~翌06:55分 |
(※)金曜日のみ、夏時間は~翌05:10、冬時間は翌06:10まで。
通常、FXは月曜日の早朝から土曜日の早朝まで24時間取引できることが多いですが、CFD銘柄はそれぞれ取引時間が変わるため、取引前に開場・閉場時間を確認しておきましょう。
天然ガスの取引におすすめの時間帯
天然ガスを取引する際は、市場が活発な22:00~1:00頃がおすすめです。
天然ガスのボラティリティが高いといっても、常に多くの取引が行われているわけではありません。取引量が増えるのは主にニューヨーク市場がオープンする22時頃からなので、高いボラティリティを活用したい場合は夜に焦点を合わせましょう。
天然ガスは、CFD銘柄の中でも特にボラティリティが大きので、天然ガス用の追加口座でトレードを行うのがおすすめです。
最大レバレッジ
天然ガスの最大レバレッジは、現物で200倍、先物で33.3倍です。
XMではFX通貨ペアを最大1,000倍のレバレッジで取引できるので、同じ感覚でトレードすることには高いリスクが伴います。CFD取引初心者の方は、現物CFDでは100倍ほど、先物CFDでは25倍ほどがおすすめです。
必要証拠金
XMの天然ガスの必要証拠金率は、現物で0.5%、先物で3%です。
平均スプレッド
XMの天然ガスは、現物の方がスプレッドが狭いため、スキャルピングやデイトレードに適しています。
現物 | 先物 | |
---|---|---|
平均スプレッド | 3.30pips | 10.3pips |
一方、先物はスプレッドは広いもののスワップポイントが発生しないため、スイングトレードなどの長期保有に適しています。
CFD銘柄の中では低スプレッド!
1ロットと最小/最大取引サイズ
XMでは天然ガスの1ロットは1,000 MMBtuで、現物・先物でそれぞれ最小ロット、最大ロットが異なります。
現物 | 先物 | |
---|---|---|
1ロットあたりの勝ち | 1,000 MMBtu | 1,000 MMBtu |
最小ロット | 0.01 | 1 |
最大ロット | 370 | 180 |
1,000 MMBtuの「MM」は100万のことで、「Btu」は熱量の単位です。天然ガスは価格表示が「1 MMBtu」となっているため、必要証拠金を計算する際には、表示価格に×1,000(コントラクトサイズ)をした上で米ドル円の為替計算を行います。
例えば、現物を取引する際、「1 MMBtu=2.7ドル」の場合、レバレッジがフルレバの33.3倍では、以下のように必要証拠金を算出します。
必要証拠金の計算方法
スワップポイント
XMの天然ガスは、現物のみスワップポイントが発生し、先物では発生しません。
買い (ロング) |
売り (ショート) |
|
---|---|---|
スワップ | -3.28 | 2.55 |
XMの天然ガス(NGAS)の注意点
最後に、XMで天然ガスを取引する際の注意点についてご説明します。
先物には「限月(満期)」がある
XMの天然ガスでは、先物は限月を迎えると自動的に決済が行われます。限月とは、売買が成立してから決済が行われるまでの期間のことです。XMの公式ホームページの取り扱い銘柄一覧からも確認できます。
天然ガスの先物は満期日が約1ヶ月と定められているため、取引の際には1ヶ月以内に取引を完了することが前提となります。
XMの天然ガス(NGAS)のまとめ
今回の記事では、天然ガスの特徴や海外FX会社のXMでトレードするメリット、注意点まで徹底解説しました。
天然ガスは、ドル円や原油を大きく上回るボラティリティを誇ります。値動きが激しいだけにリスク管理も重要になりますが、短時間で大きな利益を狙っていくなら有力な候補になるでしょう。
FX通貨ペアや株価指数CFD、時期によっては仮想通貨CFDやXM原油よりも変動のある刺激的なトレードに挑戦したい方は、この機会に天然ガス取引を検討してみましょう。
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