XMでは、EA(自動売買)導入時、デモ口座で必ずバックテストとフォワードテストを行いましょう。フォワードテストとは、現在のデータで実際に稼働させて検証するテスト運用を指し、EAをリアル口座に導入する前の最終確認として必須です。
今回の記事では、EA運用時のリアル口座とデモ口座の違いや、バックテストやフォワードテストで確認すべきポイントを解説します。
XMでEA導入時にデモ口座でのバックテストがおすすめの理由
XM(XMTrading)では、デモ口座でもリアル口座と同様にEAを動かせて、バックテストやフォワードテストを行えます。
バックテストとフォワードテストの違い
フォワードテスト:現在のデータで実際に稼働させて検証
必ずどちらのテストも行おう!
バックテストもフォワードテストも、リアル口座よりもデモ口座で行うのがおすすめです。具体的な手順としては、デモ口座でバックテスト→リアル口座でバックテスト→デモ口座でフォワードテストして、EAの動作だけでなくVPSやFX業者との相性を確認、という流れになります。
何度でもノーリスクで検証を行える
XMでEAを動かす際、デモ口座でフォワードテストを行うべき最大の理由は、何度でもリスクなしで検証を行えて、かつバックテストのみで導入するよりもEAの精度を高められるからです。
稼げるEAにするためには何度もバックテスト&フォワードテストを行い、その結果から調整していく必要があります。しかし、リアル口座では実際のお金で海外FXトレードするのでリスクを伴います。
リアル口座で検証すると損失が出る可能性があるので、EAのテストは必ずノーリスクで検証できるデモ口座で行いましょう。
デモで精度を高めるのが勝利の秘訣!
XMでEA導入時にデモ口座を使う際の注意点
デモ口座でEAを使う際の注意点としては、リアル口座と結果がやや異なることです。結果を左右するいくつかの要素があるため、それぞれの要素を以下で説明します。
リアル口座とデモ口座の違いは?
リアル口座とデモ口座でEAのバックテストを行った場合、完璧に同じ結果が出ることはありません。
リアル口座とデモ口座の違い
・Volume
・四本値
・スリッページ
・スワップポイント
約定力
約定力ですが、デモ口座では約定遅延や約定拒否が起こりません。
海外FX会社では、FX業者側のサーバーやネット回線速度や容量が大きく影響し、リアルトレードの場合、回線速度が遅かったり容量が少なかったりすると、インターバンクへの注文速度も遅れて約定遅延が起こります。
また、要人の発言や指標発表などではレートが大きく動き、インターバンク側が追い付かず約定拒否が発生することもあります。しかし、デモトレードではこのような約定遅延や約定拒否が起こらずサクサク約定します。
EAをリアルで運用中も、指標発表前後は一旦止めておくのがおすすめ!
Volume
特定の期間の取引数量を表すVolumeにおいても、リアル口座では値動きの回数が多く、デモ口座では少なくなる傾向にあります。
上の画像は左がリアル口座、右がデモ口座です。リアル口座でのVolumeが8769回に対して、デモ口座でのVolumeが7615回しかありません。
値動きの回数はスプレッドにも関わってくるため、スプレッドでのズレが生じて、リアル口座とデモ口座で検証結果に違いが生じる場合があります。とはいえ、1時間足の取引回数では、ほとんどが0~10回程度の差で、ここまで開くことありません。
Volumeは多少ズレると覚えておこう!
四本値
四本値は、ある一定期間の4つの価格情報のことで、Openが始値・Highが高値・Lowが安値・Closeが終値です。下の画像をみると少し値にズレが発生していることが分かります。
左がリアル口座、右がデモ口座です。基本的にズレは非常に少なく、気にするほどではありません。しかし、それでもEAを動かす際は、リアル口座とデモ口座でエントリーや決済ができたりできなかったりする場合があるので、この点は踏まえておく必要があります。
四本値はズレない時もあるよ!
スリッページ
デモ口座では、スリッページが発生しません。
要人発言などで一瞬にして大きく値が動いた場合、リアル口座ならスベッて不利なところで約定することや、反対にハイレバレッジでスリッページが有利に働くこともあります。
スプレッドにおいてもリアル口座ではメール告知されるような要人発言などで大きく広がりますが、デモ口座では通常広がらず、広がった場合でもリアル口座ほどではありません。
スワップポイント
スワップポイントにおいては、リアル口座とほぼ同一条件でつきます。
ただし、デモ口座ではスワップフリーのKIWAMI極口座がMT4のみ対応しているため、スワップポイントを加味した設定方法でMT5用のEAを稼働させる場合には注意が必要です。
リアルとデモは微妙にズレるけど、勝敗を大きく左右するほどではないよ!
リアル口座とデモ口座のフォワードテストの具体的な違いは?
上記のように、リアル口座とデモ口座ではさまざまな点で異なることから、フォワードテストにおいてもリアル口座とデモ口座で結果に違いが生じます。
とはいえ、リアル口座とデモ口座では、実際のところ結果に多少の誤差はあれど、大きく変わることはありません。
要人発言などで瞬間的に値動きが大きくなることが多い期間にフォワードテストを行うと、その分差は大きくなります。しかし、デモ口座で検証した手法はリアル口座でも高い精度で海外FX取引できます。
EA導入時はデモ口座での検証が必須!
スタンダード口座のデモ口座とマイクロ口座のリアル口座では、どちらの検証結果の方が信憑性が高い?
検証結果の信憑性でいうと、マイクロ口座のリアル口座の方が、スタンダード口座のデモ口座よりも信憑性は高いといえます。
ノーリスクでできるデモ口座でバックテストやフォワードテストを行い、十分な成果が出た後にリアル口座で運用して、誤差を調整するのがおすすめです。なお、XMではデモ口座ではマイクロ口座を提供していません。デモ口座では、スタンダード口座、KIWAMI極口座(MT4のみ)、ぜロ口座の3つの口座タイプを利用できます。
XMでデモ口座にEAを導入する手順
XMのデモ口座にEAを導入するには、まず取引プラットフォームのMT4かMT5をダウンロードし、口座パスワードなどを入力して立ち上げます。
次に「ファイル」→「フォルダを開く」を選択し、「Experts」のフォルダにEAのファイルを入れます。MT4/MT5を再起動すると、「エキスパートアドバイザ」内にEAが表示されるので、EAでバックテストをしたい銘柄のチャートを表示させます。
そして、チャート画面にEAをドラッグ&ドロップし、最後に「自動売買」のボタンを押すとバックテストが始まります。
どうしても反映されない時は、再起動させるのも有効!
XMでEA導入時にデモ口座でのフォワードテストがおすすめ まとめ
海外FX業者のXMでEAのフォワードテストを行う取引口座は、リアル口座ではなくデモ口座を追加口座開設するのがおすすめです。稼げるEAを運用するためには、それなりの回数のバックテストとフォワードテストを行う必要がありますが、デモ口座であれば無料で検証できます。
デモ口座でテストを行った無料EAをリアル口座で動かした場合、結果が若干異なりますが、参考にならないレベルで結果の差が開くわけではありません。デモ口座で未入金で検証した後に、リアル口座で精度を上げる方法も有効です。