FX取引には証拠金が必要になり、証拠金維持率は安全に取引するための重要な数値です。

とくに、XMは証拠金に関する独自ルールがため、「XMの証拠金がよくわからない」「証拠金維持率の計算方法を知りたい」といった悩みを抱えることもあるでしょう。

そこで今回は、XMで「FXやCFDの証拠金を計算する方法」「証拠金維持率」「必要証拠金」について基礎知識から詳しく解説していきます。

XMの証拠金がマイナスになった時の対処法も紹介しますので、あわせて参考にしてください。

FXの証拠金とは

証拠金とレバレッジの関係

FXの証拠金とは、トレーダーが取引するために「FX会社に対して預ける担保金」のことです。

通貨の購入やポジション維持に使用するものであり、一般的に証拠金は「必要証拠金」を指します。

また、証拠金維持率とは「通貨の購入やポジション維持に使用している資金」と「取引に使用してない資金（余剰資金）との比率」を表しています。

レバレッジをかけると、口座資金の何倍もの取引ができますが、これは「必要証拠金が減っている」とも表現できます。

例えば、ドル円を1ロット（1万通貨分）購入するための必要証拠金が100万の場合、レバレッジ25倍なら必要証拠金は4万円に、レバレッジ100倍なら必要証拠金は1万になります。

レバレッジをかけて必要証拠金が減ると、余剰資金が増えて証拠金維持率が上がるため、ハイレバレッジなら少ない資金でも「大きなロット数」の取引が可能です。

ただし、レバレッジをかけながらロット数を増やすと、強制ロスカットされるリスクもあります。レバレッジとロスカットの関係については、以下のページで詳しく解説しています。

証拠金の種類について

FXの証拠金は3種類あり、それぞれ使い方が違います。

必要証拠金は通貨を購入するための資金ですが、ポジション保有中は担保として拘束されるため、新たにポジションを建てる場合は、余剰証拠金を使います。

また、有効証拠金は口座残高のことですが、取引中の含み益・含み損・スワップポイントによって有効証拠金の金額は変動します。

証拠金維持率とは

証拠金維持率とは、必要証拠金に対して有効証拠金が占める割合を表しています。有効証拠金が多ければ数値が高くなり、少なければ数値が低くなります。

XMの証拠金の計算

必要証拠金の計算方法

XMでは、取引する商品によって必要証拠金の計算方法が変わります。

XMの計算ツールの使い方

通貨やゴールド・シルバーであれば、XMの計算ツールで必要証拠金の計算ができます。使用する時はXMホームページの「FXを学ぶ」から「FX計算ツール」を選択します。

「証拠金計算ツール」を選択します。

赤枠内へ通貨ペアやロット数などを入力します。現在の変換価格は自動で表示されるので、未入力の状態で「計算する」をクリックします。

青い矢印の枠に必要証拠金が表示されます。

XMの証拠金維持率の計算方法

証拠金維持率を算出する時は、有効証拠金と必要証拠金の計算を事前にする必要があります。

XMの必要証拠金をチェック

XMのメジャー通貨ペアの証拠金

通貨ペア・CFD銘柄ごとで価格が変わるため、購入するロット数は同じでも必要証拠金は大きく変わります。

通貨ペアは通貨の価格によって必要証拠金が変わりますが、価格の違いだけなので比較的覚えやすいいと言えるでしょう。

XMでのメジャーCFD銘柄の証拠金

CFDは銘柄ごとで証拠金率（レバレッジ）が違うことや、取り扱っている商品ごとに価値が大きく違うため、必要証拠金が大きく変わるので取引前に確認しましょう。

なお、XMのホームページに証拠金を計算するための数値が記載されています。

XMで証拠金不足となる時＆対処法

証拠金不足の状況とは？

証拠金維持率が低下すると、メッセージによる警告だけでなく、最悪の場合は取引を強制終了させられます。

マージンコールとは、口座に追加の現金もしくはクレジットを入れて、有効証拠金を増やすことを促す警告のことです。XMでは、証拠金維持率が50％を下回るとマージンコールになります。

また、証拠金維持率が20％を切るとロスカットに、0％以下またはマイナスではゼロカットとなり、強制的に取引を終了させられます。

証拠金不足になった時の対処法

証拠金が不足した時は「追加入金」「ポジション決済」のどちらかで対処できます。追加入金すると有効証拠金が増えるため、証拠金維持率を上げることができます。

ただし、追加入金するとより多くの資金を失う可能性があるので慎重に判断しましょう。

保有中のポジションが多い時は、決済（損切り）すれば有効証拠金が増えるため、証拠金維持率を50％以上に引き上げられる可能性もあります。

含み損が膨らみ、ロスカットになる可能性が高いと判断したら、ポジションを全て決済するのも有効な手段です。ただし、損切りとの兼ね合いもあるので多角的に判断しましょう。

「追加入金はできないがポジションを決済したくない」という時は、両建てを行えば必要証拠金を減らすことができます。

ただし、通常であれば両建てを有効活用することも可能ですが、証拠金維持率が低い時に両建てをしても損失が増える可能性が高いので、両建てはよく考えてから活用しましょう。

XMの証拠金がマイナス残高になった時の対処法

XMで証拠金残高がマイナスになる時

XMで維持率が0％となってゼロカットが発動された場合、本来は口座残高が0円となります。

ただし、勢いよく相場が動いた時にゼロカットが追いつかず、証拠金残高が0円を超えてマイナス表示となることがあるのです。

ただし、これは追証が必要な訳ではなく、システム的にマイナス表示となっているだけなので安心してください。（国内FXでは追証として借金になります。。）

XMのマイナス残高はリセットしなくてもいい？

結論はマイナス残高に関していうとリセットした方がいいです。

例えば、残高がマイナス3万円でクレジットが2万円という状態でトレードを続けて、利益が1万円出たとします。この場合、残高-3万円から-2万円になりますが、マイナス残高を1万円分減らしたことになるだけです。

つまり、マイナス残高の状態では、利益が出たとしても出金につながりません。

XMの口座がマイナス残高になった時の対処法

くり返しになりますが、おすすめは追加入金です。入金も含めてマイナス残高になった時の対処法を4つ紹介します。

XMでマイナス残高になった時は、何もせず放置のままで自然に0円にリセットされます。なお、0円に戻るまでの時間は決まっておらず、当日〜数週間ほどの幅があります。

XMはマイナス口座を自動で検知するわけではなく、不定期にリセットするシステムを巡回するので時間が口座によって変わってくるのです。

ただし、マイナス表示が気になる方は「別口座から資金振替」あるいは「現金を入金する」かのどちらかを行えば即時に0円に戻ります。

つまり、入金前に残高がマイナス3万円の状態で、口座に3万円追加入金すると、入金のタイミングでマイナス残高がリセットになるので、口座残高は3万円になるということです。

別口座から資金振替をする方法

まずは、ホーム画面の口座をクリックして「資金振替」を表示します。別口座の口座番号を入力して、入金したい金額を入力すれば完了です。

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XMでの適切な証拠金維持率

XMでは維持率を400%〜1,000％を目安に

XMでの適切な証拠金維持率は、投資スタイルによって異なりますが、400%〜1,000％を目安にしましょう。

XMは最大レバレッジが高いので大きなロット数を保有できますが、有効証拠金ギリギリでポジションを保有してしまうと証拠金維持率が低くなり、マイナス時（チャートが逆行した時）に強制ロスカットとなる可能性が高くなります。

必要証拠金を必ず計算して、有効証拠金とのバランスを考えた上で、商品を購入してリスクをできるだけ抑えるようにしましょう。