iForexは、MT4/MT5非対応、口座は1人1個まで、スキャルピングや自動売買禁止など、他の海外FX業者にはない特徴があります。しかし、25年以上の運営歴の安心感、極狭スプレッド、650種類以上の豊富な株式のCFD取引が可能な点など、中上級者トレーダーから愛用されるには訳があります。
今回の記事では、XMからiForexへの乗り換えを検討中の方や、併用を考えている方に向けて、2つの会社の違いやおすすめの使い分け方を解説します。
アイフォは玄人向けの老舗的業者!
XMとiForexのスペック早見表
運営会社
会社所在地は、XMが中東のキプロス共和国で、iForexは南ヨーロッパのギリシャです。日本では、XMの方が知名度が高いですが、iForexの方が運営歴が長いです。
取引条件
XMの口座タイプは4種類ですが、iForexは1種類のみです。また、iForexは、MT4/MT5非対応で、独自プラットフォームでしか取引できません。
iForexは、良くも悪くもクセが強いため、中上級者向けの海外FX業者といえます。
ここからは重要項目を詳しく比較!
XMとiForexを7つの項目で比較
口座開設前に確認したい7つの項目
・ボーナスキャンペーン
・口座タイプ&最大レバレッジ
・取引プラットフォーム
・取扱銘柄数&平均スプレッド
・入金方法&出金方法
・日本語カスタマーサポート
ライセンス&資金の管理方法
XMの金融ライセンス
XM(XMTrading)の日本向けサービスは、Tradexfin LimitedとFintrade Limitedの2社によって運営されています。保有する金融ライセンスは、前者がセーシェル金融庁(FSA)で、後者がモーリシャス金融サービス委員会(FSC)です。
正式名称 | Seychelles Financial Service Authority |
---|---|
日本語名 | セーシェル金融庁 |
登録会社名 | Tradexfin Limited |
公式サイト | https://www.fsaseychelles.sc/ |
正式名称 | Mauritius Financial Services Commission |
---|---|
日本語名 | モーリシャス金融サービス委員会 |
登録会社名 | Fintrade Limited |
公式サイト | https://www.fscmauritius.org/en |
XMは、元々はTradexfin Limitedに運営されていましたが、2021年から運営にFintrade Limitedも加わったことにより、ダブルライセンス状態になりました。
口座開設時は、取引口座詳細の欄で「Tradexfin Limited – FSA」か「Fintrade Limited – FSC」を選べますが、どちらを選んでもサービスに一切違いはありません。
XMグループの本社は、厳格な審査が必要な英国金融行為監視機構や、キプロス証券取引委員会(CySEC)の金融ライセンスを取得しています。現在は欧州の規制の関係で、日本人向けサービスは分離されましたが、XMグループ自体は国際的にかなり信用度が高い会社といえます。
iForexの金融ライセンス
iForexは、1996年に設立以来創業26年以上と、海外FX業者No.1の運用歴を誇っています。 これだけ長い運用歴がありながら、出金拒否などの噂や情報はほとんどなく、非常に信頼度の高い海外FX業者です。
iForexは、英領バージン諸島金融サービス委員会(BVI FSC)の金融ライセンスを保有しています。
正式名称 | British Virgin Islands Financial Services Commission |
---|---|
日本語名 | 英領バージン諸島金融サービス委員会 |
登録会社名 | Formula Investment House Ltd. |
公式サイト | https://www.bvifsc.vg/ |
iForexを運用している投資会社のFormula Investment House Ltd. は、XM同様に英国金融行為監視機構や、キプロス証券取引委員会の金融ライセンスを取得しています。
XMの本社もiForexの本社も、同じ2つの金融ライセンスを保有しているので、運営母体の信頼度・安心度は同等といえるでしょう。
グループ全体の保有金融ライセンスは、下記の通りです。
・キプロス証券取引委員会(CySEC) ・英国金融行為規制機構(FCA) ・セーシェル金融庁(FSA) ・モーリシャス金融庁(FSC) ・オーストラリア証券投資委員会(ASIC) |
|
・キプロス証券取引委員会(CySEC) ・英国金融行為規制機構(FCA) ・英領バージン諸島金融サービス委員会(BVI FSC) |
XMもiForexも、本社は同じ金融ライセンスを持ってるよ!
XMとiForexの資金の管理方法
XMもiForexも、顧客から預かった資金と会社の運営資金を分けて管理する「分別管理」を採用しています。XMの顧客資金の管理先は非公開ですが、iForexはイスラエルで3番目に大きな銀行です。
どちらも信託保全ではありませんが、顧客資金の安全性という観点からは、どちらも同等のレベルといえるでしょう。
ボーナスキャンペーン
XMは「常時開催中の4つのボーナスキャンペーン+期間限定プロモーション」がありますが、iForexは入金ボーナスのみです。
口座開設ボーナス | 13,000円 | – |
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入金ボーナス | 最大10,500ドル | 最大2,000ドル |
取引ボーナス | 無制限 | – |
利息 | – | 条件付きで3% |
友達紹介 | 1ロットごとに最大10ドル | 紹介者&加入者が条件クリアで50~500ドル |
XMの入金ボーナスは、100%入金ボーナスと20%入金ボーナスの2種類で、合計10,500ドル分のボーナスクレジットを受け取れます。また、取引ボーナス(ロイヤルティプログラム)に関しては、ボーナス上限なしです。
iForexの友達紹介ボーナス
加入者の初回入金額 | 紹介者のボーナス | 加入者のボーナス | 両者の必要取引量 |
---|---|---|---|
約27,000~54,000円 | 約5,400円 | 約5,400円 | 約10万8,000円 |
~10万8,000円 | 約10,000円 | 約5,400円 | 約10万8,000円 |
~21万7,000円 | 約21,000円 | 約10,000円 | 約326,000円 |
~32万6,000円 | 約33,000円 | 約16,000円 | 約543,000円 |
~43万4,000円 | 約43,000円 | 約21,000円 | 約760,000円 |
43万4,001円~ | 約54,000円 | 約27,000円 | 約977,000円 |
iForexの友達紹介ボーナスは、紹介者と加入者がそれぞれ10万円以上取引しなければ受け取れないため、ハードルが高くなっています。
口座タイプ&最大レバレッジ
先述した通り、XMの口座タイプは4種類ですが、iForexは1種類のみです。XMで最も口座開設数が多いスタンダード口座と、iForexのエリート口座のスペック比較は下記の通りです。
XMでは1人8個までの複数口座を保有できますが、iForexでは1人1個の取引口座しか保有できません。しかし、iForexの取扱銘柄数は業界トップクラスで多く、CFD商品として全世界の個別株式なども取引可能です。
iForexはスキャルや自動売買が禁止!
XMユーザーの多くは、スタンダード口座をメイン口座に、KIWAMI極口座をサブ口座に利用しています。
レバレッジ制限
XMもiForexもレバレッジ制限があります。XMでは、保有する全口座の口座残高の合計が一定の水準を超えると、レバレッジに制限がかかります。
XMのレバレッジ制限 | |
---|---|
~$40,000 | 1,000倍 |
$40,001~$80,000 | 500倍 |
$80,001~$200,000 | 200倍 |
$200,001~ | 100倍 |
一方、iForexでは、口座残高やロット数によるレバレッジ規制はありませんが、土曜日と日曜日は全ての銘柄でレバレッジが半分に制限されます。
iForexのレバレッジ制限 | |
---|---|
通貨ペア | 400倍 |
CFD銘柄 | 20〜200倍 |
仮想通貨 | 10倍 |
土曜・日曜 | 全ての銘柄で半分になる |
取引プラットフォーム
取引プラットフォームは、XMがMT4/MT5で、iForexは独自ツールのFXnetViewです。
iForexはMT4/MT5が非対応で、FXnetViewでしかトレードを行えないため、慣れるまでには少し時間がかかりかもしれません。
ただし、XMもiForexも、公式スマホアプリが用意されているため、急な相場変動や外出時にもポジション管理が可能です。
スマホアプリは必ず入れておこう!
取扱銘柄数&平均スプレッド
取扱銘柄数は、XMが1,465種類で、iForexが814種類です。XMの方がFX銘柄が多く、欧米株式をトレードできますが、iForexではETF(上場投資信託)の取引も可能です。
通貨ペア | 55種類 | 84種類 |
---|---|---|
株式 | 1,300種類 | 657種類 |
株式指数 | 29種類 | 35種類 |
貴金属 | 5種類 | 7種類 |
エネルギー | 8種類 | 6種類 |
コモディティ | 8種類 | 7種類 |
仮想通貨 | 60種類 | 18種類 |
主要通貨ペアの平均スプレッド
XMのスタンダード口座とiForexのエリート口座を比較した場合、平均スプレッドはiForexの方が全体的に低くなっています。海外FX業界では、iForexやAxiory、ThreeTraderが極狭スプレッドとして知られています。
スタンダード口座 | エリート口座 | |
---|---|---|
USDJPY | 1.60pips | 0.90pips |
EURUSD | 1.66pips | 0.95pips |
EURJPY | 2.35pips | 2.01pips |
GBPJPY | 3.73pips | 3.07pips |
GBPUSD | 2.43pips | 1.93pips |
AUDUSD | 1.71pips | 1.54pips |
AUDJPY | 3.52pips | 3.01pips |
ただし、XMのスタンダード口座とマイクロ口座は、1ロットの取引で最大約900円分のポイントが貯まるので、スプレッドと相殺して取引コストを抑えるなどが可能です。
iForexの方が平均スプレッドが低い!
入金方法&出金方法
銀行送金 | ・指定銀行へ振込み ・30分~1時間で着金 ・1万円未満の入金は手数料980円 |
・三井住友銀行へ振込み ・1~2営業日で着金 ・手数料無料 |
---|---|---|
カード | ・VISA・JCB(現在、JCBは新規受付停止) ・即時反映 |
・VISA・MasterCard・Diners ・即時反映 |
オンラインウォレット | ・bitwallet・STICPAY・BXONE ・即時反映 |
・bitwallet ・即時反映 |
XMの入出金方法
XMには、銀行送金・カード・オンラインウォレットなどの入出金方法があります。XMユーザーの80%が、入出金に「国内銀行送金」を利用しています。
XMの入金方法一覧
・VISA(クレジットカード/デビットカード)
・JCB(クレジットカード/デビットカード)
・コンビニATM
・bitwallet
・STICPAY
・BXONE
iForexの入出金方法
iForexでは、MastercardやDinersなどでカード入金が可能です。
iForexの入金方法一覧
・VISA(クレジットカード/デビットカード)
・Mastercard(クレジットカード/デビットカード)
・Diners(クレジットカード/デビットカード)
・bitwallet
日本語カスタマーサポート
ライブチャット | 公式ホームページ 平日:8:00〜22:00 土日:9:00〜13:00 |
公式ホームページ 平日:13:00〜21:30 (金曜日は19:00まで) |
---|---|---|
メールサポート | support@xmtrading.com 1営業日以内に返答 |
cs-jp@iforex.com 1営業日以内に返答 |
電話サポート | – | +30-210-374-2583 +34-932710699 平日:13:00〜21:30 (金曜日は19:00まで) |
日本人スタッフ | 17名 | 非公開 |
XMとiForexはどちらがおすすめ?
XMがおすすめのトレーダー
XMがおすすめのトレーダー
・資金が少なく、新規口座開設ボーナスだけで取引をしてみたい
・マイナーな株式や金融商品など、マニアックな銘柄は求めない
・MT4/MT5を使用したい
・ハイレバでトレードしたい
・ライブチャットで万全のサポートを受けたい
・GOLDをよく取引する
iForexがおすすめのトレーダー
iForexがおすすめのトレーダー
・ある程度資金力があるため、レバレッジはそこまで高くなくていい
・スプレッドを重視する
・法人口座を開設したい
XMとiForexのよくあるご質問
海外FXデビューにはどちらがおすすめ?
海外FXデビューには、XMがおすすめです。
XMでは口座開設&口座の有効化で13,000円分の口座開設ボーナスを受け取れるため、入金ゼロでトレードを始まれます。
海外FXに慣れてきたら、iForexやExnessを検討してみよう!
どちらもデモ口座を開設できる?
XMもiForexも、デモ口座の開設は可能です。
XMではメールアドレスさえ登録すれば、XMに未登録でもデモ口座を開設できます。ただし、iForexでは、本人確認書類の提出後、入金を済ませ、カスタマーサポートにデモ口座の開設申請をしなければならないのでご注意ください。
どちらも複数口座を保有できる?
XMでは1アカウントで最大8口座、iForexは1アカウントで1口座です。
どちらが約定力や取引の透明性が高い?
XMもiForexも、約定力や取引の透明性は同等に高いといえます。
Twitterでは、たまにiForexの約定力は低いという評判のツイートを目にしますが、筆者としてはiForexを使っていたそう感じたことは一度もありません。
どちらも追証なしのゼロカットシステム採用?
XMもiForexも、「追証なしのゼロカットシステム」を採用しています。
仮にロスカットされた場合も、国内FX業者と違ってマイナス分をトレーダー側が補填する必要はないので、証拠金(入金したリアルマネー)以上の損失を被ることはありません。
取引条件はどちらの会社も申し分ない!
それぞれの強制ロスカット水準は?
強制ロスカット水準は、XMが20%、iForexが0%です。
それぞれの最低入金額は?
最低入金額は、XMが5ドル、iForexが10,000円です。
ただし、両者とも入金方法により最低入金額は異なるので、ご注意ください。10,000円以上あれば、どの入金方法でも問題なく入金できます。
それぞれの口座開設に必要な書類は?
XMの口座有効化に必要な書類は、有効期限内の写真付き身分証明書(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)と、3ヶ月以内に発行された現住所証明書(保険証・住民票・公共料金請求書など)です。
iForexの場合は、有効期限内の身分証明書のほか、クレジットカード入金をした場合、その両面画像、6ヶ月以内に発行されたの書類現住所証明書(保険証・住民票・公共料金請求書など)が必要です。
XMとiForexの比較 まとめ
XM(XMTrading)は、日本人トレーダー人気No.1の海外FX業者で、FX初心者から中上級者の方におすすめです。一方、iForexは、運用歴が25年以上の老舗的なFX業者で、専業やプロトレーダーの方から高い人気を博しています。
初めてFXに挑戦する方や海外FXデビューの方には、XMが最適といえます。また、海外FXに慣れてきた方は、XMとiForexの使い分けるのもおすすめです。