海外FXでは、通貨ペアと同様にゴールド(GOLD/金)の取引も可能です。
ゴールド価格が動きやすい時間帯は、通常のFX取引のゴールデンタイムとは微妙に異なります。なので、ゴールド取引で稼ぐ際は、ゴールド特有の値動きしやすい時間帯を狙うのがおすすめです。
今回の記事では、FXでゴールド取引する際におすすめの時間帯や、あえて取引は避けた方が良い時間帯などをご紹介します。
ゴールド価格に影響力を持つ市場
ゴールドの価格に大きな影響を与えるのは、ロンドン市場とシカゴ市場の2つです。
ロンドンとシカゴの取引出来高は世界中にある市場全体の8割以上を占めており、ゴールドの価格は英米市場の参加者が決定しているといえます。
各市場ごとのゴールド取引出来高
ゴールドの取引出来高は、世界1位がロンドン市場の約29万トン(全体の47%)、2位がシカゴ市場の約24万トン(全体の37%)です。
取引所 | 出来高(t) | 全体に対しての割合 |
---|---|---|
ロコ・ロンドン (LBMA) |
288,981 | 47% |
シカゴ・マーカンタイル (COMEX) |
243,004 | 39% |
上海期貨取引所 (SHFE) |
52,401 | 8.6% |
上海黄金交易所(決済日指定) (SGE T+D) |
9,892 | 1.6% |
大阪 (OSE) |
8,418 | 1.3% |
インド・マルチ (MCX) |
3,669 | 0.6% |
上海黄金交易所(現物) (SGE Spot) |
1,655 | 0.2% |
近年は、上海市場でのゴールド出来高が全体の10%以上を占めるまでに伸びており、注目を集めています。日本では大阪取引所がゴールドを取り扱っていますが、市場全体の1%ほどと出来高はかなり小さ目です。
ゴールド価格を決めるのは上海とロンドンとシカゴ!
ゴールド価格が動く時間帯
ゴールドの価格は、取り扱われる各市場がオープンする時間に最も動きが大きくなります。
<GOLD先物 リアルタイムチャート:15分足>
特に以下の市場は取引出来高に比例してオープン時の値動きも大きくなるため、多くのトレーダーに注目されやすい時間帯です。
ゴールド取引におすすめの時間帯
・ロコ・ロンドン:16:00~
・NY市場開場:21:30~(初心者におすすめ)
・シカゴ・マーカンタイル取引所:22:00~
上海市場開場:10:00~
上海市場は、午前10時(日本時間)に開場され、開場直後からゴールドの値動きが活発になります。
大きな判断材料がない場合、基本的に買いの勢力が強くなるパターンが多く、午前中は上方向を目指すことが多くなります。
ゴールドは1度トレンドが発生すると継続しやすいため、開場後に買い勢力が強ければ流れに乗って短時間で利益を抜くのがおすすおすすめです。
ちなみに、ゴールドとドル円は逆相関関係になりやすいよ!
ロコ・ロンドン:16:00~
取引出来高が1番大きいロンドン市場は16時(日本時間)に開場し、そこからゴールドの値動きはより活発になります。
「ロンドン勢」と呼ばれるトレーダーがこの時間から市場に参加をはじめ、ゴールドの値動きはよりダイナミックになります。
それまでに発生していたトレンドが急変することも珍しくないので、ゴールドの取引に慣れていないトレーダーには要注意の時間帯です。
CFD初心者は16時前は要注意!
NY市場開場:21:30~(初心者におすすめ)
NY市場がオープンする21:30前後の時間は、発生したトレンドが継続しやすく、ゴールド取引の初心者にもおすすめの時間帯です。
ゴールドは一度発生したトレンドが継続しやすい特性があり、ボラティリティも大きいNY市場の開場時間は短時間でも大きな利益を狙えます。
FX初心者がゴールドで稼ぐなら、NY市場の開場時間を目安にスキャルピングしましょう。
ゴールド取引は21:00〜23:00がおすすめ!
シカゴ・マーカンタイル取引所:22:00~
欧米のシカゴ・マーカンタイル取引所は、NY市場のオープンに近い22時(日本時間)に開場します。
米国の株式や米ドルの強弱など複数の要素が合わさり、ゴールドの相場が動く流れを作りやすい時間帯です。
要人発言や指標発表などが重なると、上昇から一転下降に転じるような荒い値動きも珍しくありません。
ニューヨークとシカゴは1時間の時差があるよ!
ゴールド取引を避けた方が良い時間帯
ゴールドを取引する市場が切り替わる時間帯は値動きが荒くなりやすく、巻き込まれるのを避けるためにトレードを控えましょう。
特にゴールドの占有率が高いロコ・ロンドンの16時前は、相場が急転換することも珍しくありません。
既にポジションを抱えている場合は、市場が切り替わるまでに決済しておき、切り替え後に再度値動きを確認してからエントリーを狙いましょう。
市場が切り替わる時間帯はエントリーを見送ろう!
XMのゴールドの取引時間に関するよくある質問
海外FX業者のXM(XMTrading)のFXは為替差益を中心に扱うトレーダーが多く、ゴールド特有の取引条件はあまり知られていません。
ゴールドのFX取引を始めるにあたって、よくある質問をまとめてご紹介します。
XMのゴールドの取引時間は?
XMでゴールドを取引できる時間は、日本時間の7時05分~翌朝の5時55分(金曜日は5時50分)です。
月曜日〜木曜日 | 金曜日 | |
---|---|---|
夏時間 (3月〜11月) |
7:05〜翌5:55 | 7:05〜翌5:50 |
冬時間 (11月〜3月) |
8:05〜翌6:55 | 08:05〜翌6:50 |
サマータイム制が導入されている欧米では11月~4月が冬時間となり、それぞれ1時間ずつ遅くなるので注意しましょう。
なお、サマータイム制への切り替えは3月の最終日曜日、冬時間への切り替えは10月の最終日曜日となるのが一般的です。
切り替えの日程はXMの公式サイトでお知らせされるので、時期の直前になれば確認しておきましょう。
XMのゴールドは24時間取引できる?
XMでは早朝の1時間を除いて、ほぼ23時間ゴールドの取引が可能です。
扱っているのはゴールドの現物価格のみで、ドル建ての金価格が取引対象です。
海外FX会社のXMでゴールドは「GOLD(XAUUSD)」と「XAUEUR」というペアでFXトレードするので、米ドルの相場変動の影響を受けるのを認識しておきましょう。
XMのゴールドは休場がある?
XMでゴールドを取引できるのは平日のみで、クリスマスの12月25日と新年の1月1日は完全に休場となります。
米国の記念日などで欧米市場が休場の日でも、ゴールドは短縮取引で市場の立会いが行われており、XMでは遅めの開場や早めの閉場で対応しています。
なお、短縮取引日はNY市場のオープン前に、ゴールドの取引が終了することもあるので注意が必要です。
XMのゴールド市場はなぜ金曜日だけ早めに終わる?
XMでは、ゴールド価格の急変動から投資家を守るために、最も流動性の低い金曜日の閉場直前は10分早く終了しています。
ゴールドの価格を決めるシカゴ・マーカンタイル取引所の取引時間が7時00分~翌朝の6時00分なので、流動性が低くなり価格が急変する開場と閉場の直後直前は、XMでゴールドの取引ができないよう設定されています。
ゴールド価格が動く時間帯 まとめ
ゴールドは取り扱われる市場のオープン時に荒い値動きとなりやすく、予想に反すればすぐにロスカットに遭うことも珍しくありません。
金取引経験が浅いうちは、米国株式市場が開場する21:30前後の時間を狙ったトレンド順張りのトレードがおすすめです。
ゴールドのボラティリティの高さはCFD商品でNo.1!
ボラティリティの高いゴールドは少額の資金からでも大きく稼げるCFD商品なので、時間ごとの特徴を抑えながらエントリーポイントを慎重に見極めて利益を狙いましょう。