「スキャルピング海外FX」のトップページへ

FXの代表的な投資理論一覧

FXの代表的な投資理論一覧
このような方にオススメの記事

・為替の代表的な投資理論を知りたい方
・投資理論に基づいて相場を読み取るコツを知りたい方

本記事のテーマ

FXで知っておくべき6つの投資理論とは

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

FXの投資理論には、ダウ理論やサイクル理論などの「相場分析理論」と、エリオット波動などの「チャート分析理論」の2種類があります。

投資理論が頭に入っていれば、チャートを見ただけで瞬時に相場の動向を把握&予測が可能なので、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析と組み合わせれば、強い根拠を持ってFXトレードを有利に進められます。

今回の記事では、FXの代表的な投資理論を総まとめしました。また、すぐに活用できる実践的な投資理論もご紹介します。

目次

投資理論とは?

投資理論とは、投資に関する基本的な原則や考え方であり、リスクを管理してリターンを最大化することを目的にした理論のことです。

過去の値動きをもとに、数学や統計学を用いて相場の行方を評価する理論もあれば、市場に参加するトレーダーの心理を巧みに利用した理論もあります。

代表的な投資理論から順にご紹介!

FXの代表的な投資理論一覧

投資手法が溢れている現代では投資理論の種類も豊富ですが、特にFXで活用できる代表的な理論は以下の通りです。

ダウ理論

ダウ理論とは、相場に発生するトレンド特定の性質を「6つの法則」で捉えた投資理論です。

6つの法則の中で、FXにおいて最も重要なのが「トレンドは、トレンド転換サインが出るまで継続する」という考え方です。

「転換時は、必ず転換サインが現れる」という考え方だ!

「高値の更新と安値の切り上げが続く限りは、上昇トレンドが継続」、反対に「安値の更新と高値の切り下げが続く限りは下降トレンドが継続」と定義しており、この法則が崩れた時にトレンドは転換期を迎えると考えられています。

ダウ理論はもともと、アメリカの証券アナリストであったチャールズ・ダウ氏が株式市場の解析に用いた理論ですが、現在ではFXを含めた様々な投資分野で相場分析のために利用されています。

CFD商品や仮想通貨でも応用可能!

多くのトレーダーに知られているダウ理論は、市場への影響力が高い考え方なので、FXトレーダーなら必ず身に付けておきたい理論の1つです。

サイクル理論

サイクル理論とは、「相場は上下を繰り返す周期(サイクル)から成り、サイクルには一定のパターンがある」ということに注目した理論です。

一定の間隔でチャート上に出現する相場の天井圏と底値圏のタイミングを予想するもので、FXでもエントリーから決済まで幅広く応用可能な理論です。

サイクルを捉えれば最適な注文のタイミングが分かる!

サイクルの周期は時間足によって異なり、5分足ならローソク足の本数が50~100本、4時間足なら60~80本、日足なら35~45本の間で、相場がサイクルする確率が高いといわれています。

サイクル理論とは

しかし、サイクル理論だけを根拠にエントリーポイントや利確ポイントを決めるのは難しいため、トレードに上手く活用するには、他のテクニカル分析と組み合わせるのが重要です。

他のテクニカル分析と併用しよう!

相場の反発点を分析するフィボナッチ・リトレースメントや、相場の行き過ぎを判別するRSIなどの指標と相性が良い理論なので、上手に組み合わせて活用しましょう。

エリオット波動

エリオット波動とは、「チャートとして表示される波形は特定のパターンを築き、相場の向かう方向はパターンに従う」と考えた理論です。

投資家の真理を反映するチャートパターンを「波」と説明しており、相場は上昇と下降を繰り返す波の形を作りながらトレンドを形成していくとされています。

エリオット波動 上昇5波

エリオット波動では、「第1波~第5波」の形が1つのサイクルとなり、このサイクルが繰り返されることで相場は形成されていくという考え方が基本です。

第3波を見極めて狙うのが最も重要!

エリオット波動の中でも、トレンドの初動である1波目を上手く捉えることや、終盤の5波目から利益幅を狙うのは難易度が高いため、活用するなら判別がしやすい上昇波動の第3波を狙いましょう。

ランダムウォーク理論

ランダムウォーク理論とは、「値動きはランダムな要因によって変動するため、将来の価格を予想することはできない」という理論です。

あらゆる投資理論の大前提として、未来の相場の動きは予測が不可能であることを定説しており、「相場の中でも、わずかな割合で残っているランダムではない部分に焦点を当てなければ、投資で高いリターンは見込めない」と考えられています。

「法則性がある部分を正しく見抜こう」という理論!

しかし、決して投資のギャンブル性を認めるための理論ではなく、「相場がランダムに動くことを把握する」のがトレードで大切と主張しており、例えば、試行回数が多いほど結果が確率に向かって近づいていく「大数の法則」は有名なランダムウォーク理論の1つなので知っておいて損はありません。

プロスペクト理論

プロスペクト理論とは、「利益と損失に対して、人がどのように反応して行動するか」をまとめた理論です。

人は利益を得る喜びよりも損失を回避する傾向にあることを証明する理論で、FXに置き換えると「トレーダーは目標よりも早めに利益を確定しやすく、想定していた損失が出ても損切りがしづらい」ことになります。

FXにおけるプロスペクト理論とは

トレーダーなら誰しも経験がある行動ですが、多くの初心者トレーダーが早期にFX市場から退場しているのは、プロスペクト理論の通り利小損大のトレードを重ねているからといえます。

FXで利益を上げる鉄則は「利大損小」!

損失は利益のための必要経費と割り切り、トレードルールを厳守しながら淡々とトレードを繰り返すことが安定した利益に繋がることを念頭に置きましょう。

靴磨きの少年理論

靴磨きの少年理論とは、「普段は投資を行わない一般大衆までが、相場が上がると言い始めた時が相場の暴落直前にある」と定義した理論です。

相場のことを知るはずもない靴磨きの少年にまで市場の状況が知られているのは相場が相当に過熱していることを示し、暴落する危機の間近であることから、このような名がつけられています。

為替に詳しくない人たちが相場予想し始めたら注意!

1920年、アメリカのプロトレーダーだったケネディ氏は、靴磨きの少年から「絶対に上がる株があるから買った方がいい」と言われたのをきっかけに保有する株を売却し、その後の大恐慌を回避しました。

靴磨きの少年理論とダウ理論の関係

逸話のような靴磨きの少年理論ですが、根拠となる考え方はダウ理論とも密接に関わっています。

ダウ理論では、先行期・追随期・利食い期の三段階でトレンドを捉えており、普段はトレードに参加しない素人や初心者が参入するのはトレンドの終盤である「利食い期」といわれています。

ダウ理論によるトレンドの段階

当然、トレンドの終盤で波に乗ろうとすれば暴落に巻き込まれるのは必然であり、靴磨きの少年理論が示す「素人の高掴み」の危険性を表しています。

順張りなら先行期や追随期を狙おう!

実際に、2022年にドル円が151円を超えた時には日本政府が為替介入を行いましたが、その直前にSNS上では「ドル円はまだ上がる」と投資素人のインフルエンサーたちが発信を始めていました。

<ドル円 リアルタイムチャート:4時間足>

このようなサインは相場が暴落する危機と捉え、エントリーしないのはもとより、ポジションを抱えていればさっさと手仕舞いしましょう。

FXで使える実践的な理論一覧

投資理論は多くの手法に応用できますが、ここからは中でもFXの実践に役立つ理論を紹介します。

ピラミッティング手法

ピラミッティング手法とは、トレンドに順張りをしてポジションを積み増すことで利益を伸ばす手法です。

トレンドの発生中に有効な手法で、最初に保有したポジションで利益が出た後、段階的にポジションを追加購入していくことで大きく稼げます。

FXのピラミッティング

最初にロット数を多くしておき、徐々にロット数を減らしながらポジションを買い増す「スケールダウン型」や、最初のロット数を少なくして徐々にロット数を増やしながらポジションを買い増す「逆型」、同じロット数を積み増す「イコールポジション型」があり、それぞれリスクリターンの考え方が異なります。

中上級者なら戦略の1つに入れておこう!

ピラミッティング手法は上手く使い分ければ1回のトレンドで爆発的な利益を見込めるため、腕に自信のあるトレーダーなら積極的に活用したい手法の1つです。

マーチンゲール法

マーチンゲール法とは、負けるたびに掛け金を2倍にしていき、1度でもトレードに勝てばトータルで利益が出るようにする手法です。

カジノや競馬などのギャンブルでも使われる手法で、FXでもトレードの証拠金を倍にしていくことでマーチンゲール法を活用できます。

スキャルピングなら有効だけど、何日間にもわたってマーチンゲール法をやるのはNG!

例えば、FXで1万円の証拠金から同じ額の損益を目指してマーチンゲール法を始めると、1回目のトレードに負けて-1万円、2回目のトレードにも負けて-2万円となっても、3回目のトレードで証拠金4万円のトレードに勝てばトータルで+1万円の利益となります。

1回目2回目3回目
取引金額1万円2万円4万円
勝敗負け負け勝ち
損益-1万円-2万円4万円
累計損益-1万円-3万円+1万円

1度でもトレードに勝てば利益が出るマーチンゲール法は一見投資の必勝法のようですが、負けるたびに必要な証拠金が2倍になるため、ある程度の資金力が必要です。

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、一定期間ごとに決まった金額を投資して、市場の短期的な価格変動に左右されず、長期的な資産形成を目指す方法です。

長期保有で利益を狙う個別株やインデックス投資では効果的な手段ですが、短期的な値動きで利益を獲得するFXには不向きな手法といえます。

ドルコスト平均法は、もともとは長期保有を前提とした複数の銘柄に投資する際、ポートフォリオ全体のリスクを分散させるために生まれた手法です。FXでは基本的にはあまり推奨されませんが、参考程度に知識を養っておくのはおすすめです。

FXの代表的な投資理論 まとめ

今回紹介した投資理論は、いずれも名だたる投資家たちが長い年月をかけて実証してきた確度の高い理論ばかりです。

FXは比較的相場の流れが激しい投資ですが、様々な種類の理論をインプットしておけば、相場の変化に幅広く対応でき、利益を重ねるヒントになるでしょう。

正しく理解して上手に使いこなそう!

目次