・日銀介入前の相場の特徴を知りたい方
・介入の目安となるポイントを知りたい方
本記事のテーマ
プロスキャルパーは介入前と介入後で2度稼ぐ
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
昨年2023年は、2022年9月22日の24年ぶりの日銀介入以降、ドル円は150円超えではいつ介入が行われてもおかしくない状況が続きました。日銀のドル円介入の前と後は、スキャルピングFXで大きく稼ぐのがスキャルパーの定石です。
今回の記事では、日銀による為替介入の流れや、今年2024年に介入前後のトレードチャンスを逃さないための秘訣を解説します。
為替介入(市場介入)とは?
為替介入(外国為替平衡操作)とは、政府や中央銀行などの公的機関が、外国為替市場において為替レートをコントロールすることを指します。
為替介入は、地政学リスクなどが原因でインフレが進み、自国通貨の価値が過度に低くなった場合、適正価格に戻すことを目的に実施されます。また、機関投資家による投資などが原因でデフレが進み、価値が過度に高くなった場合にも行われます。
2022年の介入は1998年以来の24年ぶり!
為替介入の流れ
日本では、財務大臣の権限により日本銀行が為替介入を実施します。
ドル円の為替介入の流れ
②財務大臣と日本銀行総裁が、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)と協議
③財務大臣が、為替介入の実施を決定
④日本銀行が、為替介入に必要な資金を財務省所管の外国為替資金特別会計(外為特会)から調達
⑤日本銀行が、財務大臣の代理として為替介入を実施
円安時の場合、外為特会が保有するドル資金を外国為替市場で売却して円を買い入れることで、「ドル売り・円買い介入」を行います。一方、円高時の場合は、政府短期証券を発行して円資金を調達し、「ドル買い・円売り介入」を行います。
為替介入の決定から実施までの期間は状況により異なりますが、数日〜数週間とされています。
2022年9〜10月の為替介入
9月22日(木)の介入
2022年1月、1ドルは「113〜115円台」でした。しかし、日米の金利差拡大を背景に円安が進み、9月22日(木)に日本銀行はドル売り・円買いの為替介入を実施します。24年ぶりの為替介入で、その日のうちに「145円台後半→140円台」まで下落しました。
日銀は145円台で為替介入を実施!
しかし、介入の効果は長続きしませんでした。原因には、複数国の協調介入ではなく日本の単独介入であったことや、為替介入に投入する外貨準備高に限界があったことなどが挙げられます。
10月21日(金)と24日(月)の介入
10月21日(金)正午に「151円」を記録したため、夜に日銀は覆面介入を実施し、「151円台後半→146円台前半」まで下落しました。
しかし、週明けの10月24日(月)の朝には一時「149円台後半」まで戻ったため、二度目の覆面介入を行い、「149円台→145円台」まで下落しました。
覆面介入は151円台と149円台で実施!
ただし、翌日の10月25日(火)には「149円台」まで上昇しました。
日銀の覆面介入とは?
覆面介入とは、日本銀行が公にしない為替介入を指します。
通常の為替介入は、政府や中央銀行が事前に介入の意図を公表し、市場参加者に対して透明性をもって実施されます。一方、覆面介入は、事前の通知なしに急激な介入を行うことで、日銀が相場をコントロールします。
150円の節目を超えたら、いつ覆面介入が実施されてもおかしくないんだね!
2024年のゴールデンウィークの為替介入
4月29日(月)と5月2日(木)の介入
4月29日(月)の昭和の日、10:35ごろ、ドル円は34年ぶりの「160円台」に到達しましたが、16:35ごろには「154円台半ば」まで急落しました。わずか6時間で「160円台前半→154円台半ば」まで下落しました。
5月2日(木)には、早朝5:00から6:00にかけて「157円台半ば→153円台前半」まで下落しました。約3.5兆円の為替介入が実施された可能性があると示唆されています。
日本銀行が公表した統計による市場関係者の推計から、1回目は5兆円規模のドル売り・円買いの為替介入、2回目には約3.5兆円の為替介入が実施された可能性があると指摘されています。
1回目は6時間で6円近く、2回目は1時間で4円以上も下落!
2024年の為替介入はまだあるか?
円安基調の根底にある日米金利差(アメリカの政策金利は5.25%〜5.50%、日本はマイナス金利のまま)が縮小に向かう動きは見込めません。政府と日銀が金利政策を調整しない限り、円安は続くとされています。
2回の介入を経た現在、円買い介入の原資は20〜30兆円ほど残っているといわれているため、5月以降も介入は十分にありうるといえるでしょう。また、年末には米大統領選挙のアノマリー(選挙前は円高、選挙後は円安)にも注意が必要です。
2022年の最初の為替介入は「145円台後半」で、今年2024年は、「160円台前半」でした。引き続き、為替介入のこの目安は十分に意識しておきましょう。
<ドル円 リアルタイムチャート:4時間足>
焦ってエントリーはNG!
「為替介入で一攫千金を狙いたいけど自己資金は使いたくない」という方は、入金なしでも13,000円分のボーナスを受け取れて、利益分は条件なしで出金できるXM(XMTrading)で、介入を狙ったトレードに挑戦するのがおすすめです。
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為替介入前後のFXスキャルピングのエントリー方法
国内FX業者や海外FX業者を利用したFXトレードでは、円安時の為替介入前後で大きな利益を狙えます。
米ドル/円(USDJPY)をメインにFX取引を行う方は、為替介入前と後に有効なスキャルピング手法を押さえておくのがおすすめです。
介入のタイミングで売りエントリー
為替介入後はドル円が4〜5円ほど急落するため、できるだけ早く売りポジションを持つことが重要です。
2022年の1回目の為替介入では、その日のうちに「145円台」から「140円台」まで下落したため、X(Twitter)上では、「145円台後半に入ったタイミングでショートを仕掛けて、たった1日で一攫千金を得た」というツイートも見かけられました。
しかし、2022年の場合、9月22日の介入後「140円台」を記録しましたが、日足レベルでチャートを見ると翌日23日からは再び上昇トレンドが発生しているので、介入後の急落は数時間だけのもの、と捉えてリスク管理を行いましょう。
利確と損切り設定を忘れずに!
下がり切ったタイミングで買いエントリー
為替介入後の下落は一時的なものなので、下がったタイミングで買いエントリーを狙いましょう。
X(Twitter)上では、「為替介入後に買いエントリーを仕掛けて、介入直前の値に戻るまでポジションを保有し続けた」というトレーダーの方もいらっしゃいました。
為替介入はいつ実施されるか分からずトレードではリスクが伴いますが、金利政策が調整されない限り円安が続くのは確実とされているため、介入後の底打ち後は買いポジションでリスクを抑えて利益を伸ばしやすいといえます。
2024年のゴールデンウィークは、多くのプロスキャルパーたちがこの手法で利益を得たぞ!
為替介入前にFXスキャルパーが準備すべきこと
海外FX会社を利用するスキャルパーの方が、日銀の為替介入に備える際は、日銀の動向や経済指標を注視し、市場の動きを予測することが重要です。
「為替介入前に売り・為替介入後に買い」の定石に従う場合、「153円台」に到達した際には、いつでもエントリーできるように準備しておきましょう。
ドル円155円〜160円のレンジ内は常に介入リスクあり!
ただし、たった数時間で相場が6円近くも変動することがあるため、リスク管理を徹底し、適切なポジションサイズとストップロスを設定しましょう。
為替介入前後のFXスキャルピングで稼ぐ方法 まとめ
今回の記事では、日本銀行による為替介入前後に海外FXのスキャルピングで利益を狙うFX手法について解説しました。
介入前後のスキャルピングは一攫千金のチャンスではありますが、欲の出し過ぎには注意しましょう。急激に相場が逆行した際に強制ロスカットに遭うため、節目やキリ番を意識してトレードを行うのがおすすめです。