XM(XMTrading)では、MT4/MT5を使って板情報を表示しながらトレードできます。主に株式取引で使われることが多いですが、板情報は、FX取引でも他のトレーダーの動きや相場の流れを把握するのに役立ちます。
今回の記事では、XMの取引プラットフォームであるMT4/MT5で、板情報を表示させる方法や、板情報を活用したFXトレードのコツを解説します。
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板情報とXMトレーダーダッシュボードの違い
板情報とトレーダーダッシュボードは、よく同一のものと勘違いされやすいですが、表示内容や役割がまったく異なります。
板情報は「どの価格にどのくらいの注文が入っているか」を示す
板情報は、他のトレーダーが指値・逆指値で入れている「買い(ask)」と「売り(bid)」の注文量を、価格帯ごとに表示したものです。
板情報を見ると、「どの価格にどのくらい注文が集まっているか?」を一目で確認できます。
板情報は、価格ごとに注文量が分かる!
たとえば、注文量が集中している価格帯があれば、「指値や逆指値の約定によって、相場が反発する可能性が高い」と予測してエントリーポイントを探れます。
既にポジションを抱えている場合は、注文量が集中している価格帯が分かれば、伸び悩みを予測できるので、早めの利食いが可能です。
エントリーや利確の根拠を増やせるよ!
板情報は活用すれば、トレード手法のサポート材料として、エントリーや利益確定の目安が判断できます。
トレーダーダッシュボードは各注文のポジション保有率を示す
トレーダーダッシュボードは、XMを利用している全てのトレーダーが保有しているポジションの総量を100とした場合、「どれくらいの割合で買いと売りのポジションを持っているか」を表示しています。
左側に緑色で表示されているのが「買いポジション」、右側に赤色で表示されているのが「売りポジション」です。市場に参加しているトレーダーの保有比率が、一目で確認できます。
トレーダーダッシュボードからは、相場の買われすぎや売られすぎを読み取れるので、他のオシレーター系の指標と併せて活用すると、トレードの精度を高められます。
表示されているデータは1時間前のポジション保有率の情報なので、スキャルピングやデイトレードでは少々使いづらいのがデメリットです。
長期保有の戦略を練る際には、オシレーター系指標と組み合わせて分析しよう!
しかし、スイングトレードなど中長期でポジションをホールドするなら、参考データとして確認しておくのがおすすめです。
MT4/MT5で「板情報」と「板注文画面」を表示させる方法
MT4/MT5では、簡単に「板情報」と「板注文画面」の表示設定が可能です。
チャート画面と並べて表示もできるので、トレードスタイルに合わせて見やすい環境をつくりましょう。
「板情報」と「板注文画面」の違い
「板情報」は、0.1pipsきざみで価格を示している表を差し、「板注文画面」は、左側のティックチャートと右側の板情報を合わせたものを指します。
板注文画面に表示されるティックチャートは、縦軸が価格変動で、横軸が時間を表しており、レートの更新(注文の約定)が成立すると更新されます。
リアルタイムの値動きが分かるので、短期トレードと相性が良く、ローソク足よりも価格の細かい変動を捉えやすいのが特徴です。
板注文画面の中で板情報が確認できるよ!
板情報からは価格の右側にある矢印から、ワンクリックで素早く指値注文が可能です。ティックチャートで相場の動きを観察し、板情報から注文すれば、瞬発力勝負のスキャルピングでは素早く対応できます。
MT4/MT5で「板注文画面」を表示させる方法
「板注文画面」は、MT4/MT5のチャート上で右クリックし、表示されるメニューの中から表示できます。
他にもチャートの左上にあるアイコンのクリックや、表示タブ内にある「板注文画面」からも表示可能です。
通貨ペアを切り替える際は、板情報も再表示しよう!
なお、チャートと板注文画面はリンクしておらず、表示する銘柄を変更しても、板注文画面は変更前の銘柄のままです。自動で切り替わらないので、表示するチャートを切り替えた時は、忘れずに板注文画面を再表示しましょう。
MT5で「板情報」を表示させる方法
MT5では、板注文画面を表示すると、自動で板情報が表示されます。
板情報の左に表示される数量はロット単位なので、XMでは1ロット=100,000通貨の注文が入っていることを示しています。
板情報の右側に「取引」内にある、赤色「∨」からは売り、青色の「∨」からは買いで、エントリーできるので、ティックチャートの動きを見ながら素早いエントリーが可能です。
MT5ユーザーなら板情報を参考にしない手はない!
なお、XMを含めたほとんどの海外FX会社が、価格帯ごとの注文数量を公開しておらず、MT4は現在板情報が表示できない仕様なので注意しましょう。
板情報に強い海外FX業者はAXIORY
AXIORYは、板情報活用に重きを置いたトレードをする際、最もおすすめの海外FX業者です。
板情報の中でも重要な注文量の表示が分かりやすく、他のトレーダーの注文状況が一目で読み取れます。また、AXIORYは、業界トップクラスの狭さを誇るスプレッドも大きな特徴です。
AXIORYはスキャルパーのサブ口座として人気!
板情報インジケーターのサービスは終了済み
以前、AXIORYでは、拡張インジゲーターを使うことで、MT4でも板情報を確認できましたが、2021年3月でインジケーターのサービスが終了したため、現在はインストールができません。
現状では、MT4で板情報を表示する方法はないので、板情報の確認は違う取引プラットフォームを利用する必要があります。
取引プラットフォーム「cTrader」がおすすめ
近年人気を集めている取引プラットフォームの「cTrader」は、設定不要で板情報を閲覧できるので、価格帯ごとの注文量を見ながら素早くトレードができます。
約定力の高さや複数ポジションの一括決済対応など優れた点も多く、日本語表記にも対応しているので、FX初心者にもおすすめの取引ツールといえます。
cTraderが使える数少ない海外FX業者!
MT4/MT5でXMの板情報を表示させる方法 まとめ
今回は、MT4/MT5の板情報を表示させる方法や、トレード手法をご紹介しました。
板情報は、単独でトレードの根拠にはしづらいですが、トレード手法をサポートする情報を持っているので、正しく読み取れば相場分析で大活躍します。
表示しておくことで違う視点で相場を捉えられるので、まだ表示していない人はこの機会に設定しておきましょう。