XM(XMTrading)は、国内FX業者とは違って日本の金融庁に無登録ですが、日本人トレーダー人気がNo.1の海外FX業者として10年以上君臨しています。
今回の記事では、XMが人気の理由やそもそも無登録業者とは何なのか、一般的な懸念点や気にしなくても良い点などを解説します。
XMが日本の金融庁の無登録業者って本当?
XMジャパンは「日本の金融庁」の登録条件に該当しない
まず前提として、日本の金融庁には「株やFXなどの投資取引」を監視する役割があります。
日本の場合、国内FX会社は金融庁に必ず登録しており、金融商品取引法(法律)に即して運営する義務があるため、金融庁に無登録の企業は違法となります。
国内FX会社は無登録業者だと「違法」になる!
一方で、海外FX会社の場合は、日本人トレーダーが海外FX口座を開設して取引している場合でも、日本の金融庁登録が必要ではありません。(※他国の金融ライセンスは必須です。)
なぜなら、金融庁の監視対象は「国内FX会社」や「日本人専用のFX会社」などであり、海外FX会社は管轄外だからです。そのため、違法という扱いではなく、海外FXは法律の適応外となります。
XM Tradingは日本の金融庁の管轄下になく、日本の法律も適応されない
つまり、日本の金融庁の無登録業者であっても、私たちトレーダーがXMを利用することは合法であり、投資手段として違法にならないので安心して利用できます。
日本の金融庁から「違法」と警告されたことがある
XMは日本の法律の適応外であるものの、平成28年5月にXMは金融庁の無登録業者の「警告リスト」に掲載されたことがあります。
これにより、「XMは違法業者だから危ない」「XMを利用すると違法取引で逮捕されるかも」など、ネガティブな評判が広がり、現在もリスクとして捉えているトレーダーが多くいます。
しかし、これは「日本の金融庁に登録していない業者」が記載されたリストであって、内容を見ると、金融庁に無登録の業者というだけで警告対象となっているものです。
ネガティブな評判の原因はこれか……
そのため、海外FX会社が違法であるという意味ではなく、「国内FX会社のほうが安心ですよ」というアピールを兼ねたものと言えるでしょう。
もちろん、海外FXの悪質な運営方針や具体的な被害等によるものではないため、警告リストに記載されたからといって、何か処罰が下されることもありません。
実際に、この警告リストには「TITAN FX」「Land Prime(旧LAND-FX)」など、有名な海外FX会社が軒並み記載されており、日本の金融庁の無登録業者であるという理由だけで記載されています。
金融庁の圧力によって免許をキプロスからセーシェル諸島に移管
現在XMはセーシェル諸島の金融庁の管轄下にありますが、以前はキプロスの金融ライセンスを保有していました。
キプロスの金融ライセンス(CySEC)
キプロスの金融ライセンスは、ICF(投資家補償基金)の加盟が条件となり、海外FX会社が倒産した場合は240万円まで保証するなど、厳格な運営方針が整理されていないと取得できないものです。
しかし、日本の金融庁は資金が日本から海外へ流出することを防ぐために圧力をかけたことで、キプロスの金融ライセンスでは日本人トレーダーを顧客として抱えることができなくなったのです。
本来はキプロスや英国のライセンスで全世界の顧客を「XM」ブランドのみで対応したかった
その圧力により止むを得ずXMは「XM Trading」という別ブランドを立ち上げてジャパニーズ向けの会社をセーシェル諸島に設立することで日本の金融庁の圧力を避けました。
なお、日本人がFXをできるXMのジャパンブランドはこの「XM Trading」を指します。金融庁の圧力と別ブランド設立の詳しい背景は下記の記事で紹介しています。
XMトレーディングが日本の金融庁登録をしない3つの理由
ハイレバレッジのFXトレードができなくなるから
XMトレーディングが日本の金融庁登録を行っていないのは、「独自サービスを提供しつつ、FXトレーダーの快適な取引環境を守る」という戦略的な理由があるからです。
そのひとつに、ハイレバレッジのFXトレードが挙げられます。XMでは、最大1,000倍のレバレッジ取引が可能ですが、日本の金融庁に登録すると、法律により最大25倍までに規制されてしまいます。
ハイレバレッジは海外FXならではの魅力!
さらに、2024年現在において、金融庁では「国内の最大レバレッジ10倍」という規制見直し案が検討されているため、国内FXを利用するトレーダーには厳しい取引環境になるかもしれません。
このように、ハイレバレッジは海外FXならではの魅力のひとつであり、トレーダーの取引環境を守る意味合いも兼ねているため、あえてXMは日本の金融庁に登録していないのです。
ゼロカットシステムが利用できなくなるから
ゼロカットシステムとは、FX口座の残高以上の損失が発生してしまった場合に、残高を超えた分の損失をFX会社が負担してくれるものです。
これは海外FXならではのサービスであり、国内FXの場合は残高を超えた分は「借金」になります。
ゼロカットは日本の金融庁は認めておらず、国内FXでは禁止事項になる
もちろん、XMはゼロカットシステムを採用しているため、1,000倍などのハイレバレッジ取引であっても想定外の損失になる可能性がないのです。
このように、レバレッジを活用しながら投資リスクが抑えられる「ハイレバレッジ×ゼロカットシステム」をトレーダーに提供するために、XMは他国の金融ライセンスを取得しています。
XMのボーナスが規制されてしまうから
じつはXMの独自サービスとして、「口座開設」「入金」「取引量/ステータス」によって、3種類のボーナスが用意されています。
これは、他の海外FX会社よりも豪華だと好評であり、数多くある海外FXの中で、XMを愛用している日本人トレーダーが多い理由のひとつと言えます。
XMのボーナスを目当てに口座開設する人は世界的にも多い!
日本の金融庁に登録すると、こういったボーナスに関しても規制されるため、XMは「ハイレバレッジ」「ゼロカット・システム」「XMボーナス」といった3つの強みを維持するために、戦略的に他国の金融ライセンスを取得しています。
つまり、日本の金融庁の規制を上手く避けながら、日本人が満足するサービスや品質を保ってきたことで、日本でも大人気の海外FXへと成長したのです。
すべてのXMボーナスは、ポイントとしてトレーダーに還元され、このポイントを投資金としてFX取引で使えるシステムです。詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
日本人トレーダーの約20%が金融庁に未登録のXMを利用している
XMはグローバル展開する海外FX会社
XMは全世界に242万口座の顧客を持つ巨大企業です(2024年現在)。日本人のFXトレーダーのうち、5人に1人がXMユーザーであると言われています。
なお、XMはTrading Point (Seychelles) Limitedという会社が運営するFX会社で、セーシェルの金融庁(FSA)から証券ディーラーのライセンス(番号SD010)の許可を受けた海外FX業者です。
そんなXMが日本人のFXトレーダーに愛される理由は、以下の3つが挙げられます。
XMが日本人からの評判が良い3つの理由
2)1,000倍のハイレバレッジ&優れた約定率
3)徹底した日本語サポート
これらの要因で、今では日本人トレーダーの初心者~上級者まで幅広いトレーダーに愛される企業へと成長しました。
しかし、XMトレーディングは決してスプレッドが狭いわけでもないのに、なぜここまで日本人からの評判を得られる海外FXとなれたのでしょうか?
ここからは、金融庁の無登録業者であるXMの評判が良い理由について、日本・海外におけるFX業界の経緯や、実際のクチコミとともに検証していきます。
金融庁に未登録なのにXMの評判が上がった4つの経緯
1)iFOREX社から始まる海外FX会社の日本上陸
じつは海外のFX会社で日本に最初に上陸したのは、「iFOREX」という会社でした。
当時は、「クレジットカード入金+レバレッジ400倍」というサービスが新鮮で、追証なしのゼロカット制度が人気を博し、一部の熱狂的なハイレバレッジFXトレーダーを取り込みました。
当時はFXの追証が問題となっていた時期だから、
「iFOREXのゼロカット」の新規サービスも衝撃だったね!
その後、2009年に設立されたXM(現在のXMトレーディング)は、キプロスやイギリスなど、世界の主だった金融当局からの許可を徐々に得て、ゆっくりと日本へのマーケティングを行ってきました。
iFOREX社の登場から数年遅れて日本語対応となったため、最初は認知度・信頼性ともに低い海外FX会社という評判もありました。
世界の金融ライセンスの中でも取得が難しいと言われるキプロスライセンスを持っているのは評価できるポイント。投資家のお金を狙っているFX会社もあるけど、XMは絶対に違う。自分のお金を預けるに足る信用性の有無はすごく重要(出典:FPA)
ただし、上でも説明した通り、日本人トレーダーに適用されるのは、キプロス金融庁のライセンスではなく、セーシェル共和国のライセンスです。
はじまして!私が確認した業者は、4月上旬には規制入るといってましたが、他にバハマ傘下の窓口があるのでそちらへ移行で大丈夫そうです。他にXMとかは少し前にキプロスからセーシェルへ移行して問題クリアしています(^^)(出典:Twitter 魔笛)
2018年4月までは、日本人ユーザーもキプロス金融庁のライセンスの適用内でしたが、XMに限らずキプロス金融庁では日本人トレーダーを受け入れられなくなりました。
日本とは対照的にキプロスではゼロカットシステムの導入が義務。表向きゼロカットシステムを謳いながら、いざと言う時、執行しない海外FX業者も多いが、XMは、本体がキプロスライセンスを取っているので、確実に執行してくれる。(出典:Twitter Shinya Ando)
2)XMが豊富なボーナス制度と丁寧な日本語サポートを提供
他の海外FX会社と同様に、XMトレーディング社も様々なサービスを提供してきましたが、その中でもXMのボーナス&ポイント制度が日本人に好まれ、新規の口座数を伸ばしていきました。
ボーナスやXMポイントの導入は驚きでした!このサービスがヒットしたことで「XM社の経営基盤」が出来上がったわけね。
新規の口座開設ボーナスは一般的でしたが、「入金額に応じたボーナス」や「取引するたびに付与されるボーナス」は、他のFX会社にはない新しい魅力的なプロモーションでした。
取引量の多い日本人の口座が増えたことで、日本人スタッフを充実させることができ、サポート体制でも他社を上回りました。
こうして、充実したボーナスと日本人サポート体制の整備から、わずか1年〜2年で圧倒的に日本人顧客を抱える海外FX会社となったのです。
日本人のFX取引量はとても多く、世界のFX市場の中で日本はダントツ1位の大きなマーケット!
初期のころは日本人スタッフは2〜3名ほどでしたが、現在では19名の日本人スタッフが常駐し、日本人からの問い合わせにも迅速に対応する体制となっています。
XMトレーディングの日本語サポート体制<2024年>
日本人スタッフ数:19名 |
日本語サイト:https://www.xmtrading.com/ |
日本語対応:日本語サイト・取引システム日本語化・日本語ライブチャット整備 |
問い合わせ対応:平日/日本時間9:00~21:00まで日本人スタッフが対応<英語では24時間対応> |
Eメール対応:japanese.support@xm.com 平日/24時間日本人スタッフが対応 |
XMは最大10,500ドル分の入金ボーナスを受け取ることができる。XMほどボーナスが充実したFX会社はないだろう。また限度額分のボーナスを受け取った後にもしばししばボーナスがリセットされて再度限度額分のボーナスを利用できるのも魅力的だ。(出典:FPA)
XMのサポートに何回か連絡をしたことがあるが、サポートの対応がよかった。営業時間内でもライブチャットへの返事が遅い会社も少なくないが、XMは本当に数分程度でライブチャットの返答が返ってくる。わからないことが多い初心者にとって重宝するだろう。(出典:FPA)
XMサポートは丁寧な対応で好感持てるわ〜(出典:Twitter ひろ@トラベラー放浪者)
XMライブチャットは、対応時間内なら、日本語で丁寧に対応してくれるわよ(出典:Twitter sourire d’ange)
XMトレーディングのカスタマーセンターに日本語でお問い合わせをする手順や方法は、下記のページでご紹介しています。
3)金融庁による「国内FXでのレバレッジ規制」の開始
XMをはじめとする海外FXに注目が集まり出した2011年に、国内FXへのレバレッジ規制(上限レバレッジが25倍まで)が入りました。
これによって、より高いレバレッジを求める日本人トレーダーが海外FXへと流れ、その中でも日本人の受け入れ体制が充実していたXMトレーディングは多くの口座を集めました。
「FXの魅力は高いレバレッジ」と考える人は今でも多いよね!
レバレッジを使うことがいつも良いアイデアとは限らない。だけどレバレッジが利用できれば利益を増やすことができる場面でレバレッジが利用できないのは機会損失だ。XMはFX会社の中でも最大級のレバレッジを利用可能だから大きな利益を得るのに役立つ。(出典:FPA)
口座残高が200万円を超えると制限がかかってしまうのは少し残念だ。しかし制限にかからなければ、最大1,000倍のレバレッジを利用できる。XMのレバレッジはスキャルピングで大きな利益をもたらしてくれた(出典:FPA)
XMだと、たった15万円の資金で1億円の為替取引が可能!国内FXは400万円も証拠金が必要(出典:Twitter あみたん
とりあえずFOMCで儲けた利益を出金〜 (朝一で出金依頼→午後振込)XMって、銀行への振込手数料2,500円も取られるのが玉に瑕だけど、それ以上にクレジットボーナスやゼロカット、レバ800倍が魅力なのよね〜 手数料なければ最高なんだけど(出典:Twitter クマノミロメオ)
4)「悪徳の海外FX業者」から日本人トレーダーが流れてきた
レバレッジ規制によって、国内でFXをしていた多くのトレーダーが海外FXに流出することになりましたが、当時はまだ悪徳業者と呼ばれる海外FX業者も多く、トラブルに関するニュースもよく目にしました。
国内のFX業者のサービスが成熟しつつあった当時に、倫理観やサービスレベルの低い海外FX業者は厳しい批判を受け、淘汰されていきました。
そこで日本人向けのサービスや対応が整備されつつあったXMトレーディングに、ハイレバを求める日本人トレーダーが集まる結果となり、日本人の人気ナンバー1の海外FX業者となったのです。
その後は仮想通貨も含めた取扱通貨&銘柄を増やしたり、マイクロ口座やゼロ口座の追加、取引プラットフォームの追加など、サービスの幅を徐々に広げています。
怪しい海外FX会社は淘汰される一方で、信頼性が高い&サービスも充実している「XM」の人気に火がついた時期なのね!
2019年9月27日には、XMトレーディングの社名が「Trading Point(Seychelles)LTD」から「Tradexfin LTD」への変わり、より日本人に特化したブランド「XMTrading」とその経営体制を強化しています。
FX会社の中には詐欺のような悪質なものも多い。僕も以前に入金したまま、出金できなくなったことがある。XMはすでに数年間利用しているが、トラブルは今のところない。ただXMには禁止事項がいくつかあるため、禁止事項の事前確認をおすすめする。(出典:FPA)
ドル円とかボラあまりないのでスプレッドだけでローソク足が収まってることもあります。XMはキャッシュバックの良さやロイヤリティポイントがあったり、出金クレームがあまりなく信頼性が高いのがいいです。(出典:Twitter SmileAceFX±1σ)
海外評価サイトからのXMの評価
XMは海外評価サイトからどのような評価を受けているか、一部の口コミを紹介します。
(引用:Forex Peace Army)
XMのサービスは単純に素晴らしいです。
これから始める方にはXMをおすすめします。
2019年からXMのサービスを利用しています。入出金も出金問題もありませんし、100点満点です。全体的に素晴らしいサービスだと思います。
個人的には、スイングトレードならXMをお勧めします。スイングトレードは、XMでうまく勝てています。
初めての人にもこれから始める人にも、XMを心からお勧めします。 ライブチャートやインターフェース、入出金システムは完璧です。
海外の利用者からの口コミも好評だね!
日本の金融庁の無登録業者でもXMは安心して利用できる
グローバルを含めてXMグループは日本の金融庁のライセンスは取得していません。
ただし、日本人向けのサービスを提供するためにセーシェル諸島のライセンス「セーシェル金融サービス庁(FSA):ライセンス番号 SD010」を取得しており、本体のXM.comでは以下3つの金融ライセンスを保持しています。
xm.com が保有する金融ラインセンス
XMグループは世界的に権威のある金融庁からライセンスを与えられているのね
XMトレーディングは、あえて「日本の金融庁に登録していない」ことで、ハイレバレッジやゼロカットなど、海外FXならではの独自サービスを追求し、多くの日本人から評判を集める海外FX会社へと成長しました。
2024年現在も日本人向けのサービス向上に努めており、より有利なトレード環境を構築したい方や、情報感度の高いトレーダーはXM口座を利用しているといえます。
XMには、スタンダード口座・マイクロ口座・KIWAMI極(KIWAMI口座)・ゼロ口座(ZERO口座)の4つの口座タイプがありますが、初めて口座開設する方にはXMで最もメイン口座として利用されているスタンダード口座がおすすめです。