XM(XMTrading)の出金方法で最も利用されるのが、銀行出金です。
XMでは利益分は銀行出金(国内銀行送金)しか選べないため、銀行出金は必須の出金方法になりますが、独自のルールや手数料に関する注意点など知っておくべきことが多くあります。
今回の記事では「銀行出金(国内銀行送金)」の特徴や注意点、実際の出金日数について詳しく解説します。
なお、銀行出金以外の方法も含めた「XMからの出金方法をまとめたページ」は別途ご用意しています。
XMからの銀行出金(国内銀行送金)の日数と仕組み(2024年12月現在)
海外FX業者のXMの銀行出金の申請は、クレジットカード/デビットカードやオンラインウォレット(bitwallet・BXONE・Sticpay)とは違い、XM口座から銀行口座に着金されるまでの日数や出金手数料などが少し複雑です。
出金手数料 | 処理時間 | 着金時間 | ||
---|---|---|---|---|
国内銀行送金 | 無料 | 24時間以内 | 2〜5営業日 | |
VISA | 1〜2ヶ月 | |||
bitwallet | 即時 | |||
STICPAY | 即時 | |||
BXONE | 即時 |
XMでは、送金先がいずれの銀行でも、出金申請から2〜5営業日に銀行口座に着金します。営業日で換算するため、土日や祝日は含まれません。
なお、bitwalletとSTICPAYへ資金を出金する際は、事前に各ウォレットへの入金が必須となります。
着金時間の目安は、出金リクエストした後でXMから「出金処理完了のお知らせ」メールが届いてからだよ!
その他のXMからの銀行出金の特徴は以下の通りです。
XMから銀行出金(国内銀行送金)の特徴
・銀行口座へ出金は優先順位は低い
・送金口座にお金が出金されるまでに時間が掛かる
・利用する銀行によって出金手数料が変わる
・海外送金になるため銀行から連絡が来る
・登録銀行の情報を保存できる
銀行次第で手数料が安く済むことも!
出金先はXMが定める優先順位に従う
XMで決済済みの利益が発生した場合、その出金は銀行口座だけになるのがXMの出金ルールです。
ただし、仮に出金するお金が利益分だとしても、クレジットカードやオンラインウォレットに入金額が満額まで戻っていない場合は、銀行ではなくカードやウォレットに優先して出金されます。
これはマネーロンダリングを防ぐためのルールであり、出金の優先順位は下記の順番で設定されています。
銀行出金の優先順位
クレジットカードやオンラインウォレットに入金額を満額まで戻してあれば問題ありませんが、どちらかに出金が必要なだと状態だと銀行への出金はできません。
<カードに満額が戻っている場合の出金>
国内銀行への出金依頼をしたものの、カードやbitwalletなどに入金額分が戻っていなければ、自動的にそれぞれの残額分を振り分けられ銀行出金は行われずに、メールにて分割処理された旨が伝えられます。
<分割処理通知のメール文>
優先順位は変えられないから注意!
着金までに2〜5営業日かかる
出金申請を出したあと、ご自身の銀行に着金が完了するには2〜5営業日が掛かります。これらの時間は出金先の銀行によって変わり、着金が早い場合も遅い場合もあります。
出金処理は営業日ベースで計算されるため、土日を挟むと日数は掛かり着金は遅くなります。また、必要となる日数は同じ銀行でも時期や額によって変動するため、出金を遅くしないために余裕を持った出金スケジュールを持った方が安心です。
銀行ごとに出金手数料が違う
銀行出金といっても出金ルートは自分で選択しなければなりません。また選んだ銀行ごとによって出金に掛かる手数料が違うので事前に確認してから出金しましょう。
<各銀行の出金手数料とリフティングチャージ>
金融コード | SWIFTコード | 出金手数料 | リフティングチャージ | |
---|---|---|---|---|
沖縄銀行 | 0188 | BOKIPJZ | 無料 | 3,000円 |
北海道銀行 | 0116 | HKDBJPJT | 1,500円 | 送金額×0.05% |
みずほ銀行 | 0001 | MHCBJPJT | 2,500円 | 送金額×0.05% |
三菱UFJ | 0005 | BOTKPJT | 1,500円 | 送金額×0.05% |
北洋銀行 | 0501 | NORPJPJP | 1,500円 | 送金額×0.05% |
楽天銀行(個人) | 0036 | RAKTJPJT | 2,450円 | 無料 |
楽天銀行(法人) | 0036 | RAKTJPJT | 2,000円 | 無料 |
りそな銀行 | 0010 | DIWAJPJT | 1,500円 | 送金額×0.05% |
埼玉りそな銀行 | 0017 | SAIBJPJT | 1,500円 | 送金額×0.05% |
住信SBIネット銀行 | 0038 | NTSSJPJT | 2,500円 | 無料 |
ソニー銀行 | 0035 | SNYBJPJT | 無料 | 送金額×0.05% |
三井住友銀行 | 0009 | SMBCJPJT | 1,500円 | 送金額×0.05% |
福岡銀行 | 0177 | FKBKJPJT | 無料 | 送金額×0.05% |
横浜銀行 | 0138 | HAMAJPJT | 1,500円 | 送金額×0.05% |
西日本シティ銀行 | 0190 | NISIPJT | 2,500円 | 送金額×0.05% |
リフティングチャージが「送金額×0.05%」の銀行の場合、送金額に関係なく最低2,500円をリグティングチャージとして支払わなければなりません。つまり、送金総額500万円以下のリフティングチャージは一律2,500円で、それ以上については総金額に応じて増えます。
楽天銀行・住信SBIネット銀行・ソニー銀行の3行がおすすめ!
リフティングチャージは円為替取扱手数料とも呼ばれていて、海外送金をする時に通貨の両替を伴わない場合に発生する手数料です。
リフティングチャージは、円のまま銀行送金するための手数料だよ!
「出金手数料+リフティングチャージ」が必ず掛かる手数料なので覚えておきましょう。
はじめての出金では銀行から確認の電話が入る
XMから国内銀行に初めて送金された場合、銀行窓口から「○○万円の海外送金がありましたが、こちらはどのような資金ですか?」という内容の電話が入ります。
この場合は正直に「海外のFX会社での利益です」と伝えてください。一度伝えるとそれ以降、確認の電話が入ることはありません。
出金額が突然増えた場合も、確認の電話が入る場合があるよ!
クイック出金を利用すれば出金時に個人情報を入力しなくても良くなる
国内銀行送金(XM Tradingからの銀行出金)時は入力項目が多く、出金申請をするまでに時間が掛かりますが、2019年から1度出金したことのある銀行情報が保存されるようになりました。
再度情報を入力する必要がなく「クイック出金」という項目を選択するだけで、簡単に出金手続きができるようになりました。ただし、通常出金の方が着金や出金が遅いというわけではないのでご注意ください。
「クイック出金」でも着金の速度自体は変わらないよ!
また、出金手数料やリフティングチャージの金額が変わらないとはいえないので、定期的に銀行のホームページで手数料の確認をした方が良いといえます。
XMで国内銀行へ出金するときの注意点
XMから国内銀行へ出金する時は、いくつか注意しなければならないことがあります。
XMからの銀行出金時に注意すること
・ボーナスポイントも減額される
これらを確認しておかないと出金後に損した気持ちになる可能性がありますので、わかりやすいように細かく解説します。
①最低出金額と現地手数料
XMから銀行出金(国内銀行送金)を行う時の最低出金額は「1万円」です。ただし1万円で出金したとしても「現地手数料」が発生します。
ただし「2万円」以上の出金をすることでXM側で現地手数料を負担してくれます。
現地手数料とはXMが現地の銀行にお金を預ける時に発生する手数料なので、支払わなければ出金はできません。現地手数料の金額は公開されてませんが、およそ2,000~4,000円です。
着金までに受け取り手数料とリフティングチャージの金額も上乗せされるので、1万円の出金申請をした場合、手元に残るお金は5,000円前後になるでしょう。
小さな利益での出金だと手数料の比率が高くなる…
②出金と同時にボーナスポイントも減っていく
XMから出金する時に注意すべき点はボーナスです。取引口座内にボーナスがある場合は残高に対する出金額の比率に応じたボーナスが口座から消滅します。
残高10万円&ボーナス2万円の時
残高100万円&ボーナス2万円の時
ボーナスポイントも証拠金(クレジット)として使用しているので出金する時は注意しましょう。
③XMからの銀行出金できない銀行がある
XMからの海外送金を受け付けてもらえない銀行がいくつかあります。
送金できない銀行
・じぶん銀行
・ジャパンネット銀行
・新生銀行
・みずほ銀行(インターネット支店のみ)
以上の銀行に送金できないので、他の銀行口座で対応するようにしましょう。これらの銀行以外でSWIFTコードを持つ銀行であれば、どの銀行でも出金できます。
出金申請の時、銀行名を選ぶ画面で「その他」を選択しよう!
銀行のホームページで出金手数料とリフティングチャージの金額を必ず確認するようにしましょう。
2024年版 おすすめのXMからの出金銀行
XMからは一部の銀行を除き多くの国内銀行に出金できますが、その中でも2024年現在おすすめの出金銀行をご紹介します。(総合的な利便性から地方銀行は省いています)
楽天銀行
楽天銀行ではリフティングチャージが掛からないため、出金額に関わらず出金手数料は一律2,450円(個人口座)と安いです。
また銀行入金手続きの際もXM側の受け取り銀行は楽天銀行となるので、入金手数料も不要でお得です。(楽天銀行は他の銀行振込でも最大3回までは無料)
さらに、XMへの送金でも楽天ポイントが貯まるので楽天経済圏を活用している方にとってメリットの多い出金銀行であるといえます。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行も「外貨送金受取サービス」というサービスにより、楽天銀行と同様にリフティングチャージが掛からず、出金手数料は2,500円です。
また、他行宛振込手数料が無条件で15回まで無料なので、XMへの入金処理時の銀行としてもお得に使えます。
ソニー銀行
ソニー銀行は受け取り手数料が無料で、リフティングチャージが総金額の0.05%(最低必要額は2,500円)です。
一見お得に見えるソニー銀行ですが、500万円以下のリフティングチャージでも必ず2,500円は掛かるのでコストとしては住信SBIネット銀行と同様です。
国内銀行へ出金申請する時の手順<出金方法>
まず会員ページの出金方法一覧ページで銀行出金(International Wire Transfer)を選択します。入力はすべて英語で行ってください。
最初に、受け取る銀行口座の振込人名義の名前と住所、口座番号を入力します。なお、住所がXMに登録しているものと異なる場合は出金できないか、書類の提出が必要になりますのでご注意ください。
お客様情報 & 受取人銀行
ご本人情報と送金先の銀行情報を入力します。マネーロンダリング防止策として、XMの口座名義人以外の銀行口座へは出金ができません。
<「銀行出金」の入力例(全てローマ字入力)>
【お客様情報】
- あなたの名前:(例)Taro
- あなたの姓:(例)Yamada
【受取人銀行】
- 銀行コード:(例)009
- 銀行名:(例)SUMITOMO MITSUI BANKUNG CORORATION
- SWIFTコード:(例)SMBCJPJT(銀行ごとの金融機関識別コード)
- 受取人の銀行口座番号:(例)1111111111
- 支店コード:(例)026
- 支店名:(例)Ginza Branch
- 出金額:(例)10,000(出金額以上を入力するとエラー表示されます)
まとめ:銀行出金までの日数は「2営業日から1週間」
銀行口座への出金は標準的な銀行送金で3営業日かかり、銀行によっては5営業日ほどかかる場合もあります。ただし、他の海外FX会社と比べて出金が遅いわけではないので安心できます。
XMの指示状況にもよるから、出金依頼から約1週間程度の余裕をみておこう!
以上が国内銀行に出金する際の手順と注意点です。細かなルールがあり、知らないと損や出金トラブルになるのでチェックしましょう。
なお、6つあるXMへの入金方法にも最低入金額や入金上限額、出金拒否(出金指定)ルールがあるのでご存知ない方はこちらをご覧ください。