・FXでスキャルピングの手数料をなるべく抑えたい
・国内FXと海外FXの手数料の違いを知りたい
本記事のテーマ
スキャルの手数料は総合的なコストで考える
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
スキャルピングは取引回数が多いため、利益を追求するには「1回の取引で発生するコストすべて」を「取引に掛かる手数料」として考える必要があります。手数料の考え方を間違えると、取引回数が増えるほどFXトレードの利益が目減りしてしまいます。
そこで今回は、スキャルピングの手数料の基礎知識から応用テクニックまで解説します。最後まで読むことで「手数料をなるべく抑える方法」や「海外FXのお得な使い方」が身につくと思います。
スキャルピングの手数料は2種類
スキャルピングの取引コストは、基本的に「スプレッド差(+手数料)によるコスト」と「スリッページ差によるコスト」の2種類です。国内FXは手数料を無料としていますが、「スプレッド+スリッページ幅」が実質の手数料となります。
スキャルピングの実質の手数料とは?
・スリッページ差によるコスト
スプレッド差によって発生する手数料はつい見逃しがちですが、数pips単位の利幅が重要なスキャルピングにとって「スプレッドは避けて通れない存在」です。
<スプレッドとは>
また、スリッページの発生が多いFX会社の場合、注文時と約定時の価格にズレが生じやすいため、結果的に「自分が思っていたよりも不利な価格」で約定するケースがあります。
<通常の約定>
104.60円で約定したかったのに104.70円で成立してしまったスリッページの場面が以下となります。
<スリッページ>
実質の手数料は、スキャルピングの利益を目減りさせてしまう!
スキャルピングではスリッページは致命傷です。このスリッページと約定力の関係性については下記の記事でまとめています。
国内FX・海外FXの手数料の違い
国内FX会社はDD方式
国内FXはスプレッドを狭く設定していますが、海外FXよりもスリッページの発生頻度が多く、スリッページ幅も広くなる傾向があります。なぜなら、両者が採用している「注文方式」に違いがあるからです。
国内FXでは、DD(ディーリングデスク)方式を採用しています。これは「顧客とインターバンクの間にFX会社(ディーラー)が介入する」注文方式です。顧客の注文に対して反対売買で処理するため、FX会社側が有利になるようにレートを操作される可能性があります。
DD方式の特徴
・レート操作が行われる可能性があり、スリッページが発生しやすい
DD方式を採用している国内FXでは、注文処理が追いつかなくなるため、スキャルピングのような「短時間で利益を得る取引行為」を禁止しているケースがあります。
海外FX会社はNDD方式
海外FXは、FX会社が仲介しないNDD(ノン・ディーリングデスク)方式を採用しているため、スプレッドは広めですが、スリッページは発生しづらい傾向にあります。
NDD方式の特徴
・レート操作がなく、スリッページが発生しづらい
また海外FXは、口座の種類でスプレッドが変わります。
海外FX会社の「ECN口座」と「STP口座」
海外FX会社のNDD方式は、さらに「ECN口座」と「STP口座」に分かれます。結論から言うと、STP口座とECN口座の手数料は、トータルで考えるとECN口座のほうがお得です。
ECN口座は取引の透明性が高く、スプレッドは狭く設定されています。そのため、スキャルピング向きの口座といえますが、取引ごとに手数料が発生します。一方で、STP口座のスプレッドは広い傾向にありますが取引手数料は無料となります。
ECN口座とSTP口座の違い
STP口座とECN口座のどちらもスリッページは発生しづらい!
手数料は海外FX会社によって違いますが、例えば「Tradeview」では、他社よりも手数料が低めに設定されており、取引コストで考えるとスキャルピングに向いているといえます。 中上級のスキャルパーの方にはTradeviewがお勧めの理由を下記の記事でまとめています。
スキャルピングの手数料を抑える2つの方法
スプレッドが狭い通貨ペアを狙う
スキャルピングの手数料を抑えるためには、通貨ペア選びが重要です。とくに、「スプレッドが狭い&ボラティリティが高い」通貨ペアを選ぶことで手数料を抑えられます。 例えば、豪ドル/米ドルなどのスプレッドが狭い通貨ペアであっても、1日の値動きが小さいと、スキャルピングで手数料以上の利益を上げるのが難しくなるでしょう。 一方で、英ポンド/円などのスプレッドが狭いうえに値動きが大きい通貨ペアを選べば、短時間で手数料以上の利益を狙うことができます。
利益を追求するには、ちりも積もれば山となるの精神が重要!
「注文方法」と「取引の時間帯」を厳選する
スリッページの手数料は、注文方法や取引の時間帯を選ぶことで抑えられます。 例えば、「指値注文」や「逆指値注文」であれば、注文が優先的に処理されるため、スリッページが発生しづらく、注文を出した価格でスムーズに取引できます。
「成行注文」はスリッページが広くなりやすいので注意!
また、取引の時間帯によってスプレッドの幅は変わります。 例えば、日本時間の早朝など流動性の低い時間帯は、スリッページが発生しやすくなります。一方で、ロンドン・NY市場OPEN後は流動性が高まるため、スリッページだけでなく、スプレッドも狭くなる傾向があります。
経済指標の発表時刻に注意
特に雇用統計などでの成行注文は「注文時の価格より10pips~20pipsのズレ」が発生する可能性もあるので注意!
スキャルピングに最適なのは「XM」という結論
利益を追求したい方は「XM」がおすすめ
国内FXは取引手数料が無料であり、スプレッドによる取引コストも小さいため、手数料だけで考えると、国内FXでスキャルピングするほうがお得と感じるでしょう。 しかし、スキャルピングの利益を追求する場合は、少額資金でも大きな取引ができる海外FXがおすすめです。とくに、海外FX会社の「XM」は取引量の応じて貯まるXMポイントという制度がスキャルパーをさらに有利にします。 私は10年ほど国内外の20社以上の口座を持ち、実際に取引しながらベストなFX会社を探してきましたが、ここ数年はXMだけで取引して、現在の資産を築くことができました。 「XM」の利用者が多い理由は、以下の記事で詳しく解説しています。
XMポイントを獲得して手数料を軽減する
海外FXの取引ボーナスを利用することで、よりお得にスキャルピングができます。 例えば、XMを利用すると「XMポイント」と呼ばれる取引ボーナスを獲得できるので、スキャルピングで発生する手数料を実質的に相殺することができます。
XMでは1ロットの取引で、約700円のクレジットボーナスがもらえます。そのため、スプレッドやスリッページによる取引コストを大幅に軽減できるのです。
ただし、ポジション保有時間(約定から決済まで)に制限がある!