・FXのピラミッティング手法を基礎から知りたい
・トレンド相場で大きな利益を上げたい技術を持ちたい
本記事のテーマ
ピラミッティング手法を駆使してFXでの稼ぎを増やす
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
FXのピラミッティングは、トレンド相場に順張りして「含み益を大きく育てる」手法です。
順張りによるトレンドフォローは最も手堅い手法であり、ピラミッティングでは利益が乗ってくると新規ポジションを追加するため、より大きな利益を狙うことができます。
今回は、ピラミッティングの種類やメリット・デメリット、ナンピンとの違いやスキャルピングで活かす方法などをまとめて解説します。
FXにおけるピラミッティング手法とは
トレンド相場で有効な手法
ピラミッティングは、トレンド発生中に有効な投資手法です。
底の面積が広く、天井に向かって面積が狭くなる「ピラミッド」をイメージして、ピラミッティングと呼ばれています。
<FXのピラミッティング>
保有ポジションに利益が出始めたら、トレンドが終了するまで買い増し(売り増し)を続けて、ポジションを徐々に追加していきます。
基本的なポジションの増やし方
・2回目のエントリー 4ロット
・3回目のエントリー 3ロット
・4回目のエントリー 2ロット
ピラミッティングの種類によりますが、基本的にエントリーするロット数は最初が一番多く、徐々にロット数を減らしていきます。
ナンピンとの違い
ナンピンもポジションを積み重ねる手法ですが、ピラミッティングとの違いは「含み益が出たときにポジションを追加するか・含み損が出たときにポジションを追加するか」です。
シンプルに、ピラミッティングは順張り・ナンピンは逆張りと覚えてもいいでしょう。
ナンピンとの違い
・ピラミッティングは含み益が出たときにポジションを追加する
以下のチャートのように、予想と反対方向にレートが動いて含み損が発生したときに、ポジションを追加していく手法がナンピンです。
トレンドが反転しなければ、どんどん含み損が大きくなっていくため、ナンピンは失敗すると一度に大きな損失を抱えてしまうリスクがあります。
ナンピンは大損リスクがある!
一方で、トレンドの反転に上手く乗ることができれば、ナンピンは優位性の高い位置でポジションを保有できます。
トレード上級者の手法!
また、ナンピンは最初のロット数は少なめにして、徐々にロット数を上げることでポジションの評価損益(主に損失)を調整することもできます。
FXでのピラミッティングの種類
スケールダウンピラミッティング
基本的に、ピラミッティングは1回目のロット数を大きくして、2回目以降はロット数を減らしていきますが、追加するロット数によってピラミッティングは3種類に分かれます。
自分の取引スタイルに合う種類を選ぼう!
先ほど紹介しましたが、買い増ししていく段階で、追加ロット数を少しずつ落としていく手法は、「スケールダウンピラミッティング」と呼ばれます。
スケールダウンピラミッティングは、1回目のロット数を大きくして、徐々に張るロット数を落としていくのが特徴です。
スケールダウンピラミッティング
2回目のエントリー:4ロット
3回目のエントリー:3ロット
4回目のエントリー:2ロット
トレンドは後半になるほど転換のリスクが高まるため、序盤に大きく利益を出して、その利益を守りながら攻めていく手法です。
徐々にロット数を減らすため、爆発的に利益を伸ばすのは難しいですが、リスク管理をしながら手堅く含み益を育てることができます。
逆ピラミッティング
スケールダウンピラミッティングとは反対に、最初のロット数を小さくして、2回目以降のロット数を徐々に増やしていく手法は「逆ピラミッティング」と呼ばれます。
逆ピラミッティング
2回目のエントリー:3ロット
3回目のエントリー:4ロット
4回目のエントリー:7ロット
逆ピラミッディングは最初のロット数が小さいため、リスクを抑えながら「自分の思惑通りに値動きするか」を様子見することもできます。
打診的なエントリーとなるので、投資判断を誤った場合でも大きな損失にはなりません。
いわゆる「試し玉」だね!
ただし、トレンドが進むにつれてロット数を増やしていくため、1回目や2回目のエントリーで出た利益を「3回目ですべて吹き飛ばしてしまう」リスクがあります。
トレンド後半になるほど転換する可能性が高まるので、逆ピラミッティングは利益確定・追加ポジションのタイミングが難しい手法です。
イコールポジションピラミッティング
イコールポジションピラミッティングは、常に同じロット数を積み増していく手法です。
イコールポジションピラミッティング
2回目のエントリー:4ロット
3回目のエントリー:4ロット
4回目のエントリー:4ロット
スケールダウンピラミッティング・逆ピラミッティングの中間的な性質を持った手法だね!
イコールポジションピラミッティングは、ロット数を決めておけば、あとは同じロット数でエントリーし続けるだけです。
そのため、逆ピラミッティングよりもリスクを抑えて含み益を育てることができ、スケールダウンピラミッティングよりも大きな利益を狙うことができます。
ロット数が同じだから資金管理もしやすい!
ピラミッティングのメリット
利益を爆発的に増やせる
ピラミッティングは新規ポジションを積み重ねていくため、トレンド相場であれば利益を爆発的に増やすことが可能です。
1回目・2回目・3回目……の追加ポジションごとに含み益があるため、トレンドが長引くほど大きな利益を上げることができます。
トレンド相場を最大限に活かす手法!
買い増し(売り増し)をするか・しないかで利益は大きく変わるため、なんとなく順張りするのではなく、トレンド相場に絞ってピラミッティングすることで利益を爆発的に増やせます。
含み益で新規ポジションを追加可能
ピラミッティングは、含み益がある状態でポジションを追加していくため、証拠金を圧迫することがありません。
また、1回目のエントリーで含み損が発生した場合はすぐに損切りします。
ナンピンとは真逆の考え方だよ!
ナンピンは含み損が発生したらポジションを追加するので、証拠金維持率が低下します。
証拠金維持率を下げることなく、含み益で新規ポジションを建てられるため、少額資金でトレードしている場合でも利益を追求することができます。
ピラミッティングのデメリット
トレンド発生中しか使えない
ピラミッティングは、含み益がある状態でポジションを追加しますが、トレンドが失速・反転してしまうと、せっかく得た含み益がすぐに減ってしまいます。
レンジ相場では有効活用できない…
大きなトレンド以外は利益を上げるのが難しく、相場環境に左右されやすい手法であることはデメリットです。
そのため、テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析をもとに、ピラミッティングを有効活用できる相場環境なのかを見極める必要があります。
エントリータイミングが難しい
ピラミッティングはエントリーする・しないの判断が難しく、ポジションを追加すべきタイミングもわかりづらい点がデメリットです。
サポレジラインが判断材料になるね!
適切なタイミングでエントリーするためには、押し目(戻り目)やトレンドライン、フィボナッチなどの節目を抜けるまで待つ必要があります。
ダマシが発生することもあり、判断が難しい!
追加ポジションの時にダマシに遭うと、これまで得た含み益が減ってしまい、1回目のエントリータイミングが遅れるとピラミッティングの優位性が下がってしまうのです。
なお、エントリールールは様々な種類があるため、自分の取引スタイルに合ったものを作成しましょう。エントリールールの作り方については、以下のページで詳しく解説しています。
勝率が低くなってしまう
大きなトレンドが発生するときは限られているため、ピラミッティングの勝率は低い傾向です。
テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析によって、ある程度はトレンドを先読みできますが、完璧にというわけにはいかず、どうしても負けが続くこともあるでしょう。
そのため、トレンド相場ではなかった場合は迅速に損切りして、大きなトレンドが発生するのを待つことで、コツコツ損切りしてドカンと利益を上げましょう。
ピラミッティングは難しい手法だけど、それ以上のメリットがあるよ!
だから有名トレーダー達も活用しているトレード手法なんだね!
ピラミッティングを活用している有名投資家
ジェシー・リバモア(異名:ウォール街のグレートベア)
cis(異名:1人の力で日経平均を動かせる男)
ピラミッティングのFXトレード方法
押し目(戻り目)でエントリー
ピラミッティングは、押し目買い(戻り目売り)でポジションを積み重ねるのが有効です。
押し目買いのポイントは、上昇トレンド中の一時的な下落局面となり、戻り目売りのポイントは下落トレンド中の一時的な上昇局面です。
押し目(戻り目)のタイミング
戻り目売りは、下落トレンド中の一時的な上昇局面
優位性の高いラインまで待つことが重要!
もう少し細かいことを言えば、押し目・戻り目で、再度トレンドの方向に動き出したことを確認してからエントリーを行ったほうが、より精度の高いトレードになります。
上記のチャートは、下落トレンドでポジションを積み重ねるポイント(戻り目)を表しています。
トレンドラインなどを引くと戻り目がはっきりしますが、フィボナッチ・リトレースメントなどを組み合わせると視覚的にわかりやすくなります。
節目ブレイクは取引チャンス
トレンドライン・水平線などの節目を抜けると、ロスカットを巻き込んで(ストップロスで)ブレイクした方向に値動きが加速するため、ポジションを追加する絶好のチャンスです。
値動きが加速するタイミングを狙う!
上昇トレンドであれば、レジスタンスラインをブレイクするとレート上昇が加速し、下落トレンドであれば、サポートラインを下抜けするとレート下落が加速する傾向にあります。
水平線を引くと節目が分かりやすい!
上記のチャートでは、水平線がレジスタンスラインとして機能していますが、水平線を上抜けた後は、サポレジ転換で下値がサポートされるようになります。
節目ブレイクを狙ってポジションを追加することで、短時間で含み益を大きくしながら、追加ポジションの利益も狙うことができます。
トレンド終了で利益確定
ピラミッティングはトレンドフォローが鉄則なので、トレンドが終了したら利益確定します。
トレンド終了の判断材料は「ダウ理論」がおすすめ!
ダウ理論では「高値更新・安値切り上げ」が上昇トレンド継続のサインですが、これらが見られなくなったらトレンド終了の可能性が高いでしょう。
同様に、下落トレンドで「安値更新・高値切り下げ」が止まったらトレンド終了のサインです。
チャートを見ると、上昇トレンド中に高値更新できず、さらに安値切り上げにも失敗していることがわかります。
上昇トレンドの場合は、高値更新・安値切り上げに失敗したことを確認したら決済(利益確定)しよう!
上記のチャートでは、上昇トレンド終了後にレンジ相場となっていますが、場合によっては下落トレンドに転換することもあります。
トレンド転換後に決済しないと、せっかく積み上げた含み益が減ったり、場合によっては含み損を抱えてしまったりするので注意しましょう。
スキャルピングで活用する方法
スキャルピングの利益は、デイトレードやスイングトレードと比較すると見劣りしてしまいますが、ピラミッティングを行うことで、短期間でも大きな利益を上げられます。
ピラミッティングの手法自体は同じですが、スキャルピングでは5分足をメインに使用するため、瞬時の判断力・チャートを見続ける集中力が必要です。
大変だけど短期間で大きな利益を狙える!
上記は5分足のチャートです。短期的なレート変動はノイズが多く、綺麗な押し目や戻り目が形成されないことが多いため、追加ポジションのタイミングは節目ブレイクに限定します。
下落トレンド中に売りエントリーして、水平線をブレイクした場合はポジションを追加します。
水平線を再び上抜けたらトレンド終了のサインとなるため、短期的な値動きの流れを予測しながら、スキャルピングの時間足に合わせて細かく利益確定しましょう。
FXのピラミッティング手法を活用しよう
ピラミッティングはリスク管理・資金管理のために、あえて複数回に分けてエントリーする手法であり、トレンドフォローの順張りに徹することで含み益を大きく育てられます。
順張りで大きく稼げる!
ピラミッティングを活用する場合、他のテクニカル分析と組み合わせることも可能です。テクニカル分析ごとの目的・役割・強みなどを知りたい方は、以下のページをご覧ください。
さらに、ピラミッティングと相性が良いのが、XMのボーナスを利用したトレードです。
XMでは、取引するごとに「XMポイント」が貯まるサービスがあり、XMポイントはボーナスに変換することで、FX取引の証拠金として利用できます。
最大限にピラミッティングを活かす方法は、XMポイント(ボーナス)によるノーリスクトレードと掛け合わせること!
XMで貯めたボーナスを使えば、現金が減るリスクがない状態で大きな利益を狙えます。XMポイントを使ったボーナストレードについては、以下のページで詳しく解説しています。