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スーパーボリンジャーを活用したスキャルFXの手口

スーパーボリンジャーを活用したスキャル手法
このような方にオススメの記事

・ボリンジャーバンドのダマシに苦労している方
・確実なトレンドをつかんでスキャルピングに活かしたい方

本記事のテーマ

スーパーボリンジャーを活用したスキャルFXの手口

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

本ページでは順張り型のスキャルピングを行うのに有効な「スーパーボリンジャー」と呼ばれるインジケーターの解説と、それを用いた具体的なスキャルピング手法をご紹介します。

目次

スーパーボリンジャーとは

日本発の順張りトレンド用インジケーター

スーパーボリンジャーは、柾木利彦さんという方が開発したインジケーターで、一般に使われるボリンジャーバンドに、遅行スパンを加えたものになります。

柾木さんは「マーフィー」という名前でも活動されており、聞いたことがある方もおられるかもしれません。柾木さんはインターバンクのディーラーをされていた方ですので、つまり為替相場のプロが考案した日本発のインジケーターとなります。

余談ですが実は私、柾木さんとは面識があり、以前にいろいろとお話をさせて頂いたことがあります。物腰が柔らかく良い意味で「テクニカル分析オタク」と言った真面目な方でした。

毎日、スーパーボリンジャーでのトレンド感をツイートされているYwitterをご紹介しておきます。

https://twitter.com/murphyFX?s=17

スーパーボリンジャーのロジック

遅行スパン(スパンモデル)で押し目買い&戻り売りを発見

スーパーボリンジャーは全く新しいインジケーターというよりは、既存のインジケーターを上手く工夫をしながら組み合わせて作られたものです。

具体的には、ボリンジャーバンドのセンターバンド及び1〜3シグマ(期間は21)と、遅行スパンを組み合わせたものとなります。

遅行スパンとは、超有名インジケーターである一目均衡表のパーツの一つで「当日の終値をX期間ずらして表示させたもの」です。

また一目均衡表で遅行スパンは26期間が標準とされていますが、スーパーボリンジャーでは21期間としています。

ちなみに一目均衡表の開発者である一目山人という有名な方が「一目均衡表で最も大事なのが遅行スパンだ」と語っているほど、テクニカル分析において遅行スパンは重要なものだと言われています。そしてその遅行スパンと、テクニカル分析界に旋風を巻き起こしたボリンジャーバンドを合体させたのがスーパーボリンジャーであり、有効なインジケーターと言えるでしょう。

遅行スパンとスーパーボリンジャーの表示

スーパーボリンジャーの見方

スーパーボリンジャーをチャート上に表示した画像です。ボリンジャーバンドのセンターラインと1シグマが緑ライン、2シグマが青ライン、3シグマが赤ラインです。そして遅行スパンはオレンジで表示しています。

このようにスーパーボリンジャーは計8本のラインで構成をされています。

スーパーボリンジャーを活かしたスキャルピング手法その1

遅行スパンが2シグマを超えた時

スーパーボリンジャーの具体的な使い方ですが、通常のボリンジャーバンドや遅行スパンとして使うだけではなく、この二つを組み合わせたことによる特殊な使い方があります。そしてそれをスキャルピングに用いることによって「トレンドに乗った売買」が可能となります。

スーパーボリンジャーでのスキャル手法その1

具体的に見ていきましょう。画像はユーロドルの5分足チャートにスーパーボリンジャーを表示させたものですが、まずは左側の矢印に注目して下さい。遅行スパンがボリンジャーバンドの2シグマを上抜けました。このタイミングがエントリーのチャンスとなります。

<エントリーのタイミング>
(1)遅行スパンがボリンジャーバンドの2シグマを超えたタイミング

右側の矢印が、遅刻スパンが2シグマを上抜けた時の足です。遅刻スパンから21本先のローソクですね。このローソク足が確定した時が仕掛けのタイミングです。

遅行スパンと2シグマだけを見ておけばOK!

私がこのテクニカル手法を利用する場合は、損切りのストップロスは10pips、利益確定の指値は15pipsにまず置いてから監視を続けるようにしています。

スーパーボリンジャーのスキャル手法その1_2

上記の画像はその後の展開です。しっかりとトレンドを捉えた売買が出来ています。

スーパーボリンジャーを活かしたスキャルピング手法その2

遅行スパンがローソク足を超えた時

もう一つトレンド方向に仕掛けることを目的とした使い方もあります。

エントリールールは以下の2つの条件を満たした時です。

<エントリーのタイミング>
(1)遅行スパンがローソク足を抜いたタイミング
(2)ローソク足の終値が+1σを超えていることを確認 

具体的な例で見ていきましょう。下記はポンドドルの5分足チャートです。

スーパーボリンジャーでのスキャル手法その2

エントリー条件は「遅行スパンがローソク足よりも上か下に抜け、かつボリンジャーバンドの±1シグマを超えた時に順張り」です。この場合はロングで、右の矢印がエントリーポイントとなります。左矢印は右矢印の足から21本前、つまり遅行スパンの位置です。

こちらも先程と同様、損切りのストップロスを10pips、利益確定の指値を15pipsにしておきましょう。

ちなみにですが、スピードを要求されるスキャルピングでは迷いは大敵です。なので、エントリーと同時に指値と逆指値を設定する癖をつけましょう。決済に関して余計な事を考えなくて済むというのは、意外に大切な事です。トレンドが相当に強い場合をのぞいて、基本的には指値を変更しないで予定通りに利益を確定していくことが重要です。

スーパーボリンジャーはトレンド方向へのスキャルピングが可能

トレンドをつかみスキャルにも活用

スーパーボリンジャーの効用は、トレンド方向へのエントリーを視覚的に分かりやすく教えてくれる点です。一部のサイトでは「スーパーボリンジャーはスキャルには使えない」と書かれているものを見かけますが、短期トレンドを見つけてルールに従ったエントリーをすれば、スキャルピングにも威力を発揮します。

「トレンドに従い、トレンドに逆らわず」の格言に沿ったトレードを目指せる点がスーパーボリンジャーの強みです。

大小に関係なくトレンドをつかむことが重要で、スーパーボリンジャーは順張り相場で有効に働く!

なお、スパンモデルを使ったスキャルピングもトレンドを上手につかむことができるトレード手法です。スパンモデルについては下記の記事をご覧ください。

スーパーボリンジャーのスキャル手法まとめ

スーパーボリンジャーはボリンジャーバンドと通常より短い期間の遅行スパンを組み合わせて、トレンド方向へのエントリーを行えるよう利用するのが基本。
エントリータイミングは2つ。1つは遅行スパンがボリンジャーバンドの2シグマを超えた時。もう1つは遅行スパンがローソク足をどちらかにぬけて、かつ1シグマを価格が超えている時。

スーパーボリンジャーは非常に現代的で、高性能の本格派インジケーターです。使い方をしっかり覚えて、スキャルピングに利用していきましょう。

<補足> ちなみにスーパーボリンジャーはスマホ版MT4とMT5には標準搭載されていないのですが、ボリンジャーバンド各自と、一目均衡表の遅行スパン以外を塗りつぶして「基準線」を21に設定して表示すれば、スーパーボリンジャーを出したことになります。PC版は検索をすればカスタムインジケーターがあります。

また国内FXでは、ヒロセ通商さんがチャート分析ツールにスーパーボリンジャーを用意してあるので、分析用に口座開設をして活用する方法もオススメです。

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