・スキャルピングをする時に自分に合ったロット数を把握したい方
・リスクと利益のバランスを計ったトレードをしたい方
本記事のテーマ
スキャルピングをする時の最適なロット数
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
スキャルピングは1分足や5分足といった短期足を使って瞬時にエントリーと決済を繰り返すトレード手法です。上手な方はすき間時間に効率良く稼げますが、1度のトレードで獲得できる値幅が少ないので大きい金額を1度で稼ぐために大きなロットで相場に挑むこともあります。
大きなロットだと失敗したときの損失も大きく、リターンとリスクのバランスを考えて最適なロット数を決めておくことが重要です。
ロット数が最も大きいのがスキャルピング
値幅が小さい分ロット数が大きく
短い時間に効率よく稼げるのがスキャルピングFXの大きな魅力です。ただし、スキャルで獲れる値幅はそう大きくありません。通貨ペアにもよりますが1トレードで平均3~7pipsです。
なので、スキャルはロット数が最も大きい取引手法になります。1トレードで獲れる値幅が少ない分、稼ぐためにはある程度ロット数を大きくする必要があるからです。
スキャルに比べるとデイトレードやスイングトレードはロット数は小さくなります。
その理由はポジションを保有している時間がスキャルに比べて長くなるからです。ポジションを保有している時間に比例して含み損で抱える値幅も大きくなり、耐えきれず損切りしてしまうことがないようにあらかじめロット数は小さくする傾向にあります。
適切なロット数の算出方法とは
適切なロット数の算出方法は人によって違います。算出方法を大きく分けると「主観的に決める場合」と「客観的に決める場合」の2つがあります。
2)資金管理を考えてロット数を算出(客観的に決める例)
①値幅から算出
一つは「自分が躊躇なく損切りできる金額&値幅」から算出する方法です。この場合のロット数の算出式は次のようになります。
例えば、許容できる損金額が10,000円の場合で、躊躇なく損切りできる値幅を10pipsとすれば、通貨ペアがドル円なら設定ロット数は1ロット(1ロット10万通貨口座の場合)となります。
例えば含み損金額を10,000円として躊躇なく損切りできる値幅を10pipsとすれば通貨ペアがドル円なら10万通貨=10ロット(1ロット10万通貨の取引口座の場合)となります。
自分が耐えられる「損失額」と「損失pips数」から判断!
躊躇なく損切りできる値幅は人それぞれなので、「主観的に決める方法」と呼んでいます。なお、私は感覚的に1ロット(10万通貨)から始めてしまい、その後も最小ロットは10万通貨で定着しました。
②トレード実績から算出
もう一つの客観的に判断する方法は「自分の過去のトレード実績から適切なロット数を算出する方法」です。これは損切り技術と勝率の関係からロット数を算出する方法と理解しておけばいいでしょう。
自分のトレード技術を「数値化」してロット数を決定!
損切りの上手さを測る指標として「リスクリワード」と言う計算式があります。
算式で示すと次のようになります。
リスクリワードが1を超えて大きいほど「損が小さく利益が大きい」つまり「トレード技術が高い」と言うことなので、ロット数は大きくしても問題にはなりません。
ここで言うリワードやリスクは「金額」で計算する場合と「pips数」で計算する場合があります。
最適なロット数が決まっているトレーダーなら「pips数」で管理する方が分かりやすいよ
リスクリワードの計算例
pipsで計算:(+20pipsの利益)÷(-30pipsの損失)=0.66
過去のトレードを分析して「リスクリワードが1を超えて高い」という数字が出る方は利益を残せているのでロット数を上げて強気の勝負に出ても良いでしょう。
あと、過去トレードを見る際に「勝率」も算出することで自身のトレード傾向を把握できます。
リスクリワードで見分けるトレード傾向
勝率は高いのにリスクリワードが低い人=「損切り下手(損大利小)」
これらの計算をすることで「利益を伸ばすためには必ずしも勝率にこだわる必要がない」ことが実感できるでしょう。損切りを躊躇なくできるようにもなるかもしれないですし、自身のトレードを振り返ってみる価値はあると思います。
ロットとリスク管理のバランス
躊躇なく損切りできるロット数を設定
スキャルピングはロット数が大きいのに狙う値幅は小さいので、どうしても1回のトレードでは「ハイリスク&ローリターン」になります。
なのでルールの徹底が大切で、「この値幅で利益確定」「あの値幅で損切り」というルールどおりに機械的に作業を繰り返すことが重要です。
予め決めたルールに従って機械的に利益確定と損切りの作業を繰り返すことがリスク管理となります。
当然ながら、ロットを大きくするほど損切りで失う資金も大きくなるので、損切りトレードをいかに減らすかが重要です。
従ってメンタル面で「躊躇なく損切りできるロット数」を重視することが大切だと私は考えます。
つまり、トレード実績から損切りの重要性を「客観的に」把握し、「主観的に」損切りしやすいロット数を設定できれば理想と言えるのではないでしょうか。
ロット数は「利益」から考えずに「リスク」から判断しよう
スキャルピングではリスクリワードを常に意識
「損切りは小さく利確は大きく」が基本
FXスキャルピングで使う1分足や5分足などの短い時間足チャートは長い時間足のテクニカルと比べるとどうしても信用度が落ちてしまいます。つまり、デイトレスイングトレードに比べて「値動きや値幅を直感的に判断」する比率が高まるのがスキャルピングです。
なので、あらかじめ決めておいたルールを守って、利益損失の結果に左右されることなく、瞬時の状況判断やトレードを機械的に行う必要があります。
スキャルピングをする時の最適なロット数の考え方は人それぞれで正解というものはありませんが、重要なことは常に損切りの重要性を忘れないということだと思います。
自分の中でのロット数やルール決めを徹底することが大切!
海外FXではさらにロット管理が重要に
私がボーナストレードを推奨している海外FXのXMのレバレッジは最大で1,000倍となるため、ロット管理は非常に重要になります。
大きな通貨量を取引するスキャルピングではハイレバ環境は有利になるのですが、同時にリスクも高まります。
ただし、海外FXの場合は「ゼロカット制度」があるので、追証リスクがないので大胆なトレードができるというメリットもあるので一長一短となります。
このレバレッジとロット管理はトレード技術と同じくらいスキャルピングに必要なスキルとなるため、国内や海外FXに関わらず自分に合ったロット数を見つけることが大切になります。