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FXで活きるサイコロジカルラインとは<売買サインの使い方>

FXで活きるサイコロジカルラインとは<売買サインの使い方>
このような方にオススメの記事

・FXにおけるサイコロジカルラインの基礎知識を知りたい人
・売買サインやFX取引に取り入れる方法を知りたい人

本記事のテーマ

FXで活きるサイコロジカルラインとは?

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

サイコロジカルラインは、RSIやストキャスティクスに比べるとややマイナーな印象を受けるかもしれませんが、投資家の心理を読み取れるシンプルで優れたテクニカル指標です。

買われ過ぎや売られ過ぎを判断しやすく、使い方を知っていればさまざまな場面で効果を発揮します。

そこで今回はサイコロジカルラインの基礎知識や使い方、特徴を最大限に生かすFXトレード方法について紹介します。

目次

 サイコロジカルラインとは

市場心理を数値化&視覚化したもの

「サイコロジカル」とは「心理的」という意味です。そのためサイコロジカルラインは、FX相場での投資家の心理を表したテクニカル指標=市場参加者の心理を数値化した指標と言えます

投資家心理の例

・「3日連続で上昇したから、そろそろ下落するだろう」
・「レンジ相場が続いているから、そろそろ反発するだろう」

サイコロジカルラインでは上記のような投資家心理が視覚化される

<サイコロジカルラインを表示したチャート>

サイコロジカルラインの例

相場は「投資家たちの思い込み=大衆心理」で動く

仮にファンダメンタルズまたはテクニカル分析などの根拠があれば、「そろそろ」と予測するのは間違いではありません。しかし、根拠が一切ないにも関わらず「そろそろ下落しそうだ」という感覚的な理由で下落を予想してしまうと利益は得られません。

ただ、人はどうしても「そろそろ」といった思い込み(=心理的バイアス)を持ってしまい、それと同じような思いの人が増えれば「感覚的な理由」が相場を動かす要因になります

そのため、FX市場参加者の心理を数値化したサイコロジカルラインは、他のテクニカル指標と同じように予測の手段として使用することが可能です。

みんなが考えていることを客観的に把握できる!ということね

つまり、サイコロジカルラインでは相場の「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」判断できるため、下がれば買い、上がれば売りと逆張りのエントリーに役立ちます

サイコロジカルラインが25%以下になると売られ過ぎなので上昇が予測され、一方で75%以上になると買われ過ぎなため下落が予測されます。

サイコロジカルラインの見方

  • 上昇率25%以下=売られ過ぎ
  • 上昇率75%以上=買われ過ぎ
サイコロジカルラインの見方

サイコロジカルラインの折れ線グラフが通常値(25~75%)を超えたらエントリーのチャンスと判断!

サイコロジカルラインの使い方

分析期間を設定する

サイコロジカルライン使用時は分析期間を12日(または12週)に設定することが多くなります。12日の間に上昇した日数を計算することで、割合(%)を表示させます。

サイコロジカルラインの計算式

サイコロジカルライン=設定した期間内で価格上昇した日数÷設定した期間×100

仮に設定期間内に価格が上昇した日が3日あった場合、「3÷12×100=25%」となり売られ過ぎとなります。

設定期間を12日にすることが多い理由としては、計算式からサイコロジカルラインの表示をわかりやすくするためと言えるでしょう

<MT4での設定画面>

サイコロジカルラインのMT4の設定画面

MT4では、メニューの「パラメーターの入力」をクリックすると、設定画面が表示されるので「12」と入力するだけで設定完了です。

設定期間は4の倍数であれば75%と25%がわかりやすく表示されます。

エントリーの条件を満たす

サイコロジカルラインでは75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売られ過ぎと判断できます。しかしエントリーの判断するにはもう1つの条件が必要になります。

エントリーの条件とは「25〜75%の通常値を抜けた後の“戻り”を確認すること」です。まずは買いサインから紹介します。

サイコロジカルラインの買いサイン

サイコロジカルライン25%以下で反転後、25%を上抜けしたタイミング

<サイコロジカルラインの買いサイン>

サイコロジカルラインの買いサイン

反転して上抜けするまでしっかり待てば勝率アップ!25%以下になっただけでは買いサインじゃないから気を付けよう。

買いサインの目安になる25%は、設定期間が12日の場合、過去12日間で3日上昇した場合などに表示される値です。25%以下でラインが反転したのを確認し、25%を上に抜けたら買いサインと判断できます

25%以下でエントリーするよりも、反転したのを確認してからエントリーしたほうが、精度が上がるので覚えておきましょう。

続いて売りサインを紹介します。

サイコロジカルラインの売りサイン

サイコロジカルライン75%以下で反転後、75%を下抜けしたタイミング

<サイコロジカルラインの売りサイン>

サイコロジカルラインの売りサイン

売りサインも75%以上に達したあと、下抜けするまで待たないといけないんだね!

売りサインの目安になる75%は、設定期間が12日の場合、過去12日間で9日上昇した場合などに表示される値です。75%以上でラインが反転したのを確認し、75%を下に抜けたら売りサインと判断できます

反転しただけでは売買サインにはならないので注意しましょう。

 オシレーター系の指標と組み合わせて使う

サイコロジカルラインでは、投資家の心理を利用して売買ポイントをチェックできる便利な指標ですが、ダマシも多いです。この弱点を補うには、ほかのオシレーター系テクニカル指標と組み合わせて使用することをお勧めします。

ストキャスティクスは、一定期間の高値と安値をもとに、現在の相場が買われ過ぎの状態にあるのか売られ過ぎの状態にあるのか判断できます。

ストキャスティクスの売買サインと、サイコロジカルラインの売買サインの両方が出現したときのみトレードを行えば、両テクニカル指標を単体で使用するより精度を上られます

<ストキャスティクスと併用した例>

ストキャスティクスと併用したサイコロジカルラインの例

組み合わせとしては、オシレーター系の指標を併用すると良いでしょう。

ストキャスティクスの売買サイン

  • 買いサイン=%Kが%Dを上抜けしたポイント
  • 売りサイン=%Kが%Dを下抜けしたポイント

2つの指標で、ほぼ同時期に売買サインが出現したポイントでエントリーすればOKです。

ストキャスティクス以外にも、RSIやRCIなどが使いやすいので自分に合ったオシレーター系の指標でも実践は可能です

また、後でご説明しますがトレンドの流れを把握するため、一目均衡表のようなトレンド系の指標と併用する方法も有効です。

サイコロジカルラインはトレンド相場に弱いため、トレンド系の指標を使うことで弱点を補えます。

サイコロジカルラインは、前日比で終値が少しでも高くなっていれば上昇と判断するなど、計算方法は非常に単純です。分かりやすいが単純ゆえに精度が低いという弱点もあるので、オシレーターやトレンド系の指標を使用して精度を上げていきましょう

ストキャスティクスの使い方は下記で詳しく解説しています。

サイコロジカルラインを使ったトレード例

サイコロジカルラインを使ったトレードを状況別に紹介します。エントリーから決済までのタイミングを画像付きで説明するので、サイコロジカルラインを使用する時の参考としてください。

ストキャスティクスとの組み合わせトレード

ストキャスティクスとの組み合わせた活用例をある日のドル円4時間足で紹介します。

サイコロジカルラインの売りサインの条件である「75%以上で反転した後、75%ラインを下抜け」が出現後、ストキャスティクスでも下抜けしています。つまり、ストキャスティクスでの売りサインと重なるため、サイコロジカルラインの売りサインにも一定の信頼性があると判断できるので、売りエントリーを行います

その後、予想通りに相場は下落していきます。途中で決済してもOKですが、反発が弱いためポジションを持ち続けたほうが、大きな利益を得られる可能性が高くなります。

<サイコロジカルライン+ストキャスでエントリー>

サイコロジカルラインとストキャスティクスの組み合わせ例01<エントリー>

ストキャスティクスでも同じサインが出ている!

<サイコロジカルライン+ストキャスで決済>

サイコロジカルラインとストキャスティクスの組み合わせ例02<決済>

サイコロジカルラインが25%を割り、売られ過ぎが判断できたら決済の準備をしましょう。サイコロジカルラインが反転し25%を上抜け、ストキャスティクスでは%Kが%Dを上抜けしたことを確認後に決済を行います。

ストキャスティクス+一目均衡表との組み合わせトレード

ストキャスティクスと一目均衡表を表示させて、ユーロドルの日足を分析した場面を紹介します。

この場合は一目均衡表の基準線が複雑に入り組み、大きなトレンドが発生していないときにエントリーを考えていきます

一目均衡表を見ることで「均衡が崩れ上昇相場から下落相場への転換」を確認でき、さらにサイコロジカルラインが25%を割り込んだことで「売られ過ぎ」を判断することができます

あとは、サイコロジカルラインが反転して25%ラインを上抜け、ストキャスティクスでも買いサインが出ていることを確認できたら、買いでエントリーです。

<サイコロジカル+ストキャス+一目でエントリー>

サイコロジカルラインとストキャスティクスと一目均衡表の組み合わせ例01<エントリー>

一目均衡表の基準線の動きが穏やか、つまりFXのトレンド終焉を予想できるね

<サイコロジカル+ストキャス+一目で決済>

サイコロジカルラインとストキャスティクスと一目均衡表の組み合わせ例01<決済>

その後、ほぼ一直線に上昇を続けるので、この間はポジションを持ち続けます。しかし、サイコロジカルライン75%を上抜けした時点で買われ過ぎと判断できるため、反転して75%を下抜けしたタイミングを決済ポイントとします。決済時はストキャスティクスの確認も忘れずに行いましょう。

サイコロジカルラインの注意点

FXでの投資家心理を数値化し、売り買いのサインも分かりやすく明示してくれるサイコロジカルラインですが、弱点や注意点もあります。

ダマシが多い

サイコロジカルラインはダマシが多い指標として知られています。特にトレンド発生時に使用すると危険なので覚えておきましょう。

上昇トレンド時の失敗例

  1. 上昇トレンド中に75%以上を確認
  2. 75%を下抜けしたため売りエントリー
  3. エントリー後、反転して上昇トレンド継続

サイコロジカルラインはレンジ相場でのみ有効!トレンド相場で使用すると調整のタイミングでダマシに合ってしまう。。

数値が75%以上になった後、反転して75%を下抜けをしたときは売りサインなので、エントリーするのがサイコロジカルラインのセオリーです。しかし上昇トレンドが発生している場合、反発してさらに上昇トレンドが続く可能性が高いです

そのためサイコロジカルラインを使用するときは、レンジ相場でのみトレードを行うことが有効となります。また一目均衡表や移動平均線などトレンド系の指標と使いながら、トレンドが発生しているのかいないのか慎重に見極めることを心掛けましょう。

なお、移動平均線の使い方については下記で詳しく解説しています。

ピンポイントでエントリー&決済ポイントを見極めるのは困難

サイコロジカルラインは、単純な計算方法で表示される指標なので、おおまかな予測をするのが限界いです。そのためサインの条件が出たとしてもエントリーor決済をすぐに行わないことをお勧めします。

あくまで大まかな相場をつかむためのテクニカル指標なので、補完的に使うツールであることを頭の片隅に入れておきましょう!

ただ単体での信頼性は低いですが、シンプルでわかりやすいので、FX初心者でも手軽にエントリーの根拠を増やせます。大まかではありますが、相場の流れは予測できるので、スキャルピングのような短期トレードでも最後の決め手としてであれば十分活用できると言えるでしょう

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