・MACDとボリンジャーバンドを使ってスキャルピング手法を確立したい
・トレンド系とオシレーター系の組み合わせ方を知りたい
本記事のテーマ
スキャルで使えるMACD×ボリンジャーバンド
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
今回は、有名なインジケーターである「MACD」と「ボリンジャーバンド」を組み合わせたスキャルピング手法をご紹介します。
これは、MACDとボリンジャーバンドのそれぞれに「買いのエントリーサインがあれば買う」「売りのエントリーサインがあれば売る」というシンプルな手法です。
視覚的にわかりやすい手法であり、トレンド系とオシレーター系のテクニカル指標を組み合わせているので、確度の高い取引ができます。
FX初心者の方やスキャルピング手法を探している方は、ぜひ活用してください。
MACDの使い方とは
上記の画像は、MACDの表示例です。MACDのシグナル線が0(ゼロ)水準を下回っており、チャートも下降トレンドを形成していることが分かります。
MACDは「相場の値動きが衰えたとき」や「乱高下が起きたとき」など、相場の方向性が見えにくい局面において、比較的に早い段階でトレンドの反転を知らせてくれるものです。
トレンドの方向を判断するときに、MACDを利用しよう!
MACDを使うと、「短期線」「長期線」「シグナル線」の3つの線が表示されますが、今回は初期設定の数値(短期EMA:12/長期EMA:26/シグナル:9)で、シグナル線だけを表示する手法です。
具体的には、シグナル線がMACDの中央値よりも上側にあれば上昇傾向、MACDの中央値よりも下側にあれば下降傾向であると判断します。
MACDの使い方
・シグナル線がMACDの中央値よりも、下側にあれば下降傾向(売り手優勢)
なお、MACDに関してより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
ボリンジャーバンドの使い方とは
ボリンジャーバンドとは、一定期間における「移動平均線の標準偏差」を算出して、チャートの値幅の範囲を示すインジケーターです。
標準偏差の1倍~3倍を加算した移動平均線は「+1σ」「+2σ」「+3σ」で表示され、減算した移動平均線は「-1σ」「-2σ」「-3σ」として表示されます。
「2σ」と「-2σ」の間に、チャートの約95%が収まると言われてる!
なお、ボリンジャーバンドについてさらに深く知りたい方や、他のエントリー方法も知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
MACDとボリンジャーバンドを使うときの注意点
上位足でトレンドの方向を判断する
上記の画像は、英ポンド/スイスフランの1時間足のチャートです。
このとき、移動平均線の下側でチャートが推移しており、安値を更新し続けています。また、MACDの中央値よりも下側にシグナル線があることから、下降トレンドが発生していると判断できます。
下降トレンドの根拠(※上昇トレンドの場合は逆になります)
・MACDの中央値よりも下側にシグナル線がある
ただし、MACDやボリンジャーバンドは、それぞれ単独ではエントリーの根拠として弱く、いわゆる「ダマシ」に遭いやすい傾向にあります。そのため、2つのテクニカル指標を組み合わせます。
テクニカル指標を組み合わせることで、ダマシに強い手法になる!
また、エントリーは「トレンドフォロー」が基本です。例えば、5分足のスキャルピングであれば、上位足の1時間足を使って、短期トレンド~中期トレンドの方向性を見極めましょう。
例えば、1時間足(上位足)で上昇トレンドの場合、5分足(下位足)で下降トレンドになったときがエントリータイミングになります。
つまり、中期の上昇トレンドにおける「短期的な下落」を狙った手法になるため、トレンドフォロー(押し目買い)になるという意味です。
5分足だけを見ると、下落中に買いポジションを持つため、逆張りしているように感じますが、中期トレンドに対するトレンドフォローだと理解しましょう。
ボリンジャーバンドのダマシを利用した手法を知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
エントリータイミングを絞る
1時間足で中期トレンドの方向性を確認したら、エントリーするために5分足に切り替えます。
今回ご紹介する手法は、上位足では下降トレンドであるにも関わらず、下位足のボリンジャーバンドの上限にタッチしたときを狙ってエントリーする手法です。
そのため、まずは「MACDが上位足と同じく下降トレンドであるか」を確認します。①の位置では、中央値よりもシグナル線が下側にあるため、下降トレンドと判断できます。
次に、②の位置では、「ローソク足がボリンジャーバンド下限の-2σ」にタッチしていることが確認できます。つまり、この段階では短期・中期ともに下降トレンドの流れです。
MACDとボリンジャーバンドの双方でトレンドを確認しよう!
その後、③の位置で上限の2σにタッチして、次の足で上ヒゲ陰線が確定しています。このように、中期の下降トレンド中に起こる「短期的な上昇」が確認できたら、売りエントリーしましょう。
指値(利確)は直近の安値付近を狙いますが、逆指値(損切り)は指値と同じか、その半分くらいの値幅で設定します。これは、リスクリワード比を改善するためです。
また、④のようにチャートがボリンジャーバンドの2σに近づいた場合、同様のエントリーを繰り返して利益を積み重ねましょう。
MACDとボリンジャーバンドを使ったスキャルピング手法
上記の図は英ポンド/米ドルの1時間足のチャートです。
ボリンジャーバンドだけを見ると、上昇トレンドではあるものの「-2σ」と「2σ」にタッチしている個所が多くあります。
そして、-2σや2σにタッチした後は、すぐに反転していることが分かるでしょう。
このとき、下位足(5分足など)を見ると、中期の上昇トレンドに逆らって「短期的に下落しているポイント」が多くあります。これがエントリータイミングです。
スキャルピングでも同じく、「MACDの中央値よりも下側にシグナル線があること」「ボリンジャーバンドの-σ2のタッチすること」により、短期・中期のトレンドが同じ(この場合は下降トレンド)であると確認します。
短期トレンドでは逆張り、中期トレンドでは順張りになるよ!
その後に、「中期は下降トレンドなのに、短期は上昇トレンドになるタイミング」を待ちます。この場合、上限の2σにタッチしてから、次の足で上ヒゲ陰線になったりします。
利確の目安は「直近の安値付近」ですが、スキャルピングの場合は「3pips~5pips」など、事前に目標利益をpipsで決めておいてもいいでしょう。
「トレンド系」と「オシレーター系」を活用しよう
今回ご紹介した手法は視覚的に分かりやすく、FX初心者の方でもすぐに実践で使えるものです。
エントリータイミングまで待つ必要はありますが、トレンド系とオシレーター系のテクニカル指標を根拠にしているため、確度の高い取引ができます。
まずは、少額資金で実際にトレードして検証してみましょう。
最後に「MACDと水平線を組み合わせたトレード手法」も有効なので、詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。