・ピボットがどのようなインジケーターか知りたい方
・ピボットを使用してFXをしたい方
本記事のテーマ
FXのピボットとは? 使い方&トレード手法
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
FXをする上で欠かせないのが水平線ですが、どこに引けば良いのかわからない時もあります。しかしピボットを使用すれば、いくつかのポイントに自動でラインが引かれるのでトレードに役立てることができます。
そこで今回はピボットの使い方や数値の意味、トレードに活かす方法などについて詳しく解説していきます。
またピボットが標準搭載されているプラットフォームを持つFX会社の紹介もしますので参考にしてください。
ピボットとは?
上値&下値の目安となる7つのライン
ピボットとは前日のローソク足の安値・高値・終値を基準に計算された7つのラインをチャート上に表示するトレンド系インジケーターです。
<ピボットが表示されているチャート>
ピボットでは前日の安値・高値・終値を基準にラインが設定されるため、チャートがどのラインに近づくかで相場の流れを判断することができます。
つまり、それぞれが次のローソク足の上値、下値の目標の目安となるラインになる。
ピボットのラインの種類について
- PP=相場の売り買いの強さが判断できるライン
- S1・S2=サポートライン
- R1・R2=レジスタンスライン
- R3・S3=トレンドの転換or発生を示すライン
それぞれのラインに役割があるから覚えておこう!
R3とS3もレジスタンスラインやサポートラインではありますが、値動きが大きすぎる時にしかチャートが近づくことはありません。そのためR3とS3だけはトレンドの転換と発生の2種類の意味を示しているラインということを覚えておきましょう。
「前日に対する」買われ(売られ)過ぎを示す
ピボットは前日のローソク足の動きを元に算出されるインジケーターで、その当日の価格変動範囲を予測するものです。
前日の値動きから「その日、投資家に意識される価格」が表示されるため、その価格帯(レジスタンス・サポートライン)で反転する可能性が高まります。
つまり、ピボットの7つのラインが上値・下値での買われ過ぎ・売られ過ぎを示しているおり、「逆張り」を狙うインジケーターとなります。
逆に「その日の予想値幅であるピボットのライン」をブレイクした場合は強いトレンドが生まれやすくなる
ピボットの計算式
PP(ピポットポイント)の計算式
PPは相場の売り買いの強さが判断できるラインです。またすべてのラインの基準にもなっています。
PPの計算式
PPの計算式には前日の終値も含まれてので、PPよりもチャートが上にあれば前日よりも買いが強く、チャートが下にあれば前日よりも売りが強いと判断できます。大きな流れとは言えませんが、PPを見れば現状の売り買いの強さが分かるので、短時間で取引する時の参考にするのもアリと言えるでしょう。
R1(レジスタンスライン1)とS1(サポートライン1)の計算式
R1とS1は、前の日にPPに対してどのぐらい価格が上昇(下降)したのかがわかるラインです。
R1とS1の計算式
- R1=PP+(PP-前日安値)
- S1=PP+(前日高値ーPP)
R1とS1はPPに前日の上昇幅(下降幅)を足した位置に表示されています。そのため昨日と同じような動きをするのであればこの辺りで転換するといった目安にすることができます。
前日と同じ上昇幅(下降幅)が一目でわかるってことだね!
R2とS2の計算式
R2とS2はPPから前日の高値から安値までの値動き幅を足した位置に表示されています。
R2とS2の計算式
- R2=PP+(前日高値ー前日安値)
- S2=PP-(前日高値ー前日安値)
PPから昨日の値動き分がそのまま足されているからR2やS2にチャート近づく時には結構な値動きがあるってことになるよ。
チャートは常に前日と同じ値幅と動くわけはないので、前日の値動き幅と同じぐらい上昇(下降)することも十分考えられます。
R1とS1が通常であれば「このぐらいの値動き」というものであることに対して、R2とS2は「大きく動いたとしてもこのぐらいの値動き」といったものであると覚えておきましょう。
R3・S3の計算式
R3とS3はR1とS1に前日の高値から安値までの値動き幅を足した位置に表示されています。
R3とS3の計算式
- R3=R1+前日高値−前日安値
- S3=S1−前日高値-前日安値
PPから前日の上昇幅(下降幅)と前日の値動きを足した位置に表示されているってことだよ。
R3やS3は通常の値動きでは考えにくい位置に表示されています。そのためR3やS3にチャートが近づいた時は買われ過ぎ売られ過ぎといった考え方ではなく、大きなトレンドが発生している可能性があるということも視野に入れましょう。
ピボットの使い方&トレード手法
ピボットを使用してトレードをする時は、チャートがラインに届く直前で逆張りをして反発を狙いましょう。
ピボットで反発を狙うライン
R1とS1は前日と同じ上昇幅(下降幅)の位置だからすでに買われ過ぎ売られ過ぎになっている状態だよ。
上記はR1で反発すると予測した時のトレード例です。R1(S1)までチャートが動いた時は買われ過ぎもしくは売られ過ぎと判断できます。そのため反発する可能性が高いのでR1(S1)付近で逆張りをしておけば大きく稼ぐことができるでしょう。
R2やS2でも反発を狙えるよ!
ただしR1(S1)を突き抜けた場合は早めに損切りをして下さい。R1(S1)は反発の目安だけではなく突き抜けた時の損切りの目安にもなっているので、「損切り+新規購入」により大きく値動きする可能性があるからです。
逆張りをすれば大きな利益を獲得できますが、リスクも高くなります。反発後に取引しても利益の獲得は可能なので、自分に合ったやり方で取引をしましょう。
またR2やS2でも反発する可能性は高いですが、チャートが近づく頻度が少ないので、できればR1やS1で取引することをお勧めします。
ピボットの注意点
1日ごとに数値が大きく変わってしまう
ピボットは前日の値動きを参考にするので今日と明日ではラインの位置が大きく異なります。
ラインが変わるタイミング(日本時間)
ラインが変わる直前のトレードは避けたほうが良いよ。
ニューヨーク時間終了後はトレーダーが少なくなるので、ピボットのラインが変わるだけでなくスプレッドも開きやすいです。これらを避ける意味でもトレードをやめておくのは理にかなっていると言えるでしょう。
短期売買に取り入れるのが難しい
ピボットを使ってトレードをしてみると、R1・S1のラインにも届くことはそれほど多くありません。そのためスキャルピングや短めのデイトレードなど、短期売買で何度もトレードを重ねる人には不向きなインジケーターと言えるでしょう。
ただチャンスが少ない分、1度に獲得できるpips数は多いので狙ってみる価値はありますし、売り買いのどちらが強いのかといった判断はできるため、ピボットが活用できないわけではありません。
短期売買に活用できるインジケーターは以下の記事で紹介しています。
ピボットが標準搭載されているDMMFX
ピボットが標準搭載されていないプラットフォームもありますが、DMMFXであればインストールと同時にPC版にはチャート上にピボットを表示させることができます。(スマホは非対応)
ピボットってどのプラットフォームでも使えるわけじゃないんだね…
ピボットを利用すれば売り買いの強さを確認できますし、値動きが大きい時には役立ちますのでピボットをチャート上に表示させて取引の精度を向上させましょう。
DMM FXでピボットを活用する