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ドンチャンチャネルの使い方とおすすめ手法3選

ドンチャンチャネル(HLバンド)の使い方とおすすめ手法3選
このような方にオススメの記事

・ドンチャンチャネルの使い方のポイントが知りたい
・ドンチャンチャネルを活用したおすすめのトレード手法を知りたい

本記事のテーマ

FX上級者も愛用するドンチャンチャネルでトレンドを把握!

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届けします>

ドンチャンチャネル(別名:HLバンド)は、リチャード・ドンチャン氏によって考案された「相場のトレンドや変動幅を視覚的に表示」するテクニカルインジケータです。

アメリカで有名なトレーダー集団の「タートルズ」がドンチャンチャネルを使用していたこともあり、世界中で有名なインジケータのひとつです。

この記事では、ドンチャンチャネルの使い方や注意点、おすすめのトレード手法、MT4/MT5への表示方法を詳しく解説します。

目次

ドンチャンチャネル(HLバンド)とは?

最高値と最安値をバンドで表示

ドンチャンチャネルは、一定期間内の最高値と最安値をバンドで表示したインジケータです。トレーダーが設定した一定期間の最高値を「上限バンド」、最安値を「下限バンド」と呼びます。

例えば、ドンチャンチャネルを20日に設定した場合、上限バンドは過去20日間の最高値を、下限バンドは過去20日間の最安値を示します。

相場の動きに合わせて常に変化し、最新の価格動向が反映されるため、直近のトレンドの方向性や強さを判断するのに役立ちます。

3つのバンドと計算式

ドンチャンチャネルは、上限バンド( Hバンド)、下限バンド(Lバンド)、そして中央バンド(Mバンド)の3つのバンドで構成されます。

各バンドの計算式は以下の通りです。

各バンドの計算式

・上限バンド = 設定した期間中の「最高値」
・下限バンド = 設定した期間中の「最安値」
・中央バンド = (上限バンド + 下限バンド) / 2

中央バンドは上限バンドと下限バンドの平均値を示し、価格が中央バンドより高ければ上昇の勢いが強く、中央バンドよりも低ければ下落の勢いが強いと判断できます。

視覚的にも分かりやすいインジケーターだから初心者にも便利

ドンチャンチャネルで分かること

ドンチャンチャネルを使用すると「トレンドの方向性・強弱」と「ボラティリティの大きさ」が分かります。

中央バンドの傾きでトレンドの方向を確認し、価格がチャネルの上限や下限を突破するか否かでトレンドの強弱を計れます。価格が上限バンドを突破すると、さらに上昇トレンドが、逆に下限バンドを下回ると、下降トレンドが加速します。

ドンチャンチャネルの幅が広がっている場合、相場の変動が大きいことが分かります。逆に、チャネルが狭まっている場合は相場が安定していることを示します。幅の広がり度合を確認して、リスク管理やポジションサイジングの決定に役立てられます。

エントリーポイントの見極めにも使える!

ドンチャンチャネルの見方と使い方

チャネルの傾きでトレンドを判断する

ドンチャンチャネルの傾きで、現在のトレンドの方向性を判断できます。チャネルが上昇している場合上昇トレンド、下落しているときは下降トレンドとなります。

特に、上限バンドと下限バンドの両方が上向きに傾いている場合、買いの圧力が強く、逆の場合は売りの圧力が強いと分析できます。

両者が「逆方向」(上限バンドが上向きで下限バンドが下向き)に広がっている場合は、トレンドが明確になっていないため、トレンドフォローのトレードはできないと判断できます。

Mバンドのラインブレイクアウトを狙う

チャネルの平均値であるMバンド(中央バンド)のラインブレイクアウトをエントリーの根拠にできます。

価格が中央バンドを上抜ける場合は上昇トレンドへの転換を示すサイン、中央バンドを下抜ける場合は下降トレンドへの転換を示すサインと判断できます。

中央バンドのブレイクアウトを狙うことで、トレンドの比較的初期の段階でエントリーして利益を最大化できます。

ドンチャンチャネルのおすすめトレード手法3選

ブレイクアウトを狙った手法

価格がドンチャンチャネルの中央バンドを突破するタイミングでエントリーを行う「ブレイクアウト」を狙った手法がおすすめです。

価格が中央バンドを突破した場合は、トレンドが転換することが多く、エントリーポイントとして有効です。トレンドの初期段階でエントリーすることで、利益を狙えます。

下のチャートは、ドル円の1分足です。価格が中央バンドを上抜けた際に買いエントリーを行い、中央バンドを下抜けた場合には売りエントリーを行います。

ドンチャンチェネルでブレイクアウトを狙った手法

利益は、価格が上限バンド(買いの場合)または下限バンド(売りの場合)に達したときです。損切りは逆側のバンドを目安に行います。

リバーサルを狙った手法

価格がチャネルの上限または下限バンドに達した後、リバーサルが発生して「反転」するタイミングを狙った手法も効果的です。

直近の高安値にあたる上下限バンドは多くのトレーダーが意識しているため、反転するポイントになりやすいです。さらに、「リバーサル」が発生するとより反転確率が上がります。

下のチャートは、ドル円の1分足です。価格が上限バンドに達してリバーサルが発生し、反転し始めた場合、売りエントリーを狙います。逆に、価格が下限バンドに達して反転し始めた場合には買いエントリーを行います。

ドンチャンチェネルでリバーサルを狙った手法

利益確定は、価格が逆側のバンドに達したときです。ただし、勢いが継続しなかった場合は中央バンドで利確してもOKです。損切りはバンドの上下限が目安となります。

トレードフォローの順張り手法

トレードフォローの順張り手法は、中央バンドをもとにトレンドの方向性を確認し、トレードするものです。

中央バンドの傾きでトレンドを判断し、価格が上下限バンドから中央バンドに戻ってきたタイミングでトレンド方向に順張りエントリーを行います。トレンドは一度形成されると継続しやすい傾向にあるため、トレンドに順張りすることで利益を上げられます。

下のチャートは、ドル円の1分足です。中央バンドが上向きのため、上昇トレンドと判断し、価格が中央バンドで反発するタイミングで順張りエントリーします。

ドンチャンチェネルでのトレードフォロー順張り手法

利益確定は、価格が上下限バンドに到達または中央バンドをブレイクしたときです。損切りは、価格が中央バンドをブレイクしたタイミングです。

ドンチャンチャネルと他のインジケーターを併用した手法3選

RSIの極端な値を狙う手法

RSIが極端な値に達したときの「反転」をドンチャンチャネルの上下限と組みわせた逆張り手法がおすすめです。

RSIは、価格の過熱感を計るオシレーターです。RSIが30以下になると売られすぎ、70以上で買われすぎと判断できます。ドンチャンチャネルの上限バンドや下限バンドと組み合わせることで、逆張りで利益を狙います。

下のチャートは、ドル円の1分足です。RSIが30以下で、価格がドンチャンチャネルの下限バンドに達した場合、買いエントリーポイントとなります。逆に、RSIが70以上で、価格が上限バンドに達した場合、売りエントリーポイントとなります。

ドンチャンチェネルでRSIの極端な値を狙う手法

利益確定は、価格が逆側のバンド、または中央バンドに達したときです。損切は上下限バンドです。

MACDのシグナルラインの抜けを狙う手法

ドンチャンチャネルの中央バンドとMACDのシグナルラインのクロスオーバーを利用してトレンドの転換を捉える手法も有効です。

MACDは、トレンドの強さや方向性を示すインジケーターで、シグナルラインのクロスオーバーはトレンドの転換を示唆しています。ドンチャンチャネルの中央バンドを基準にエントリーポイントを見極めることで、トレンドの初期段階でエントリーできます。

下のチャートは、ドル円の1分足です。価格がドンチャンチャネルの中央バンドを上抜け、MACDラインがシグナルラインを上抜けた場合、買いエントリーします。逆に、価格が中央バンドを下抜け、MACDラインがシグナルラインを下抜けた場合、売りエントリーポイントとなります。

ドンチャンチェネルでMACDのシグナルラインの抜けを狙う手法

利益確定は、価格が上限バンド(買いの場合)または下限バンド(売りの場合)に達したときです。損切りは、中央バンドを再び逆方向に抜けたときです。

ボリンジャーバンドのスクイーズを狙う手法

ボリンジャーバンドが急激にエクスパンションした後のスクイーズ(バンド幅が狭くなる現象)を狙う手法もおすすめです。ドンチャンチャネルと併用することで、急変動のタイミングを捉えられます。

ボリンジャーバンドは価格のボラティリティを示すインジケーターで、「スクイーズ」を狙うことで価格の急変動後の反発で利益をあげられます。

下のチャートは、ドル円の1分足です。ボリンジャーバンドのスクイーズが発生し、価格がドンチャンチャネルの中央バンドを突破したタイミングが買いポイントとなります。

ドンチャンチェネルでスクイーズを狙う手法

利確ポイントは、価格が反対側のバンドに達したときです。損切りは、バンドを逆方向に抜いたときが目安です。

ドンチャンチャネルを使う際の注意点

基本はブレイクアウトを狙うのがおすすめ

ドンチャンチャネルの使い方は、上下限バンドや中央バンドのブレイクアウトを狙うことが基本です。

価格が中央バンドを超えた場合は上昇の勢いが強く、中央バンドを割り込んだ場合は下落の勢いが強いです。このシグナルを利用して、エントリーポイントを見つけることが重要です。

ただし、ブレイクアウトがだましとなる場合もあるので、他のインジケーターや分析手法と併用して使うことをおすすめします。

ドンチャンチャネルをMT4/MT5で表示&設定方法

MT4/MT5で、ドンチャンチャネルをチャート上に表示させる方法は以下の通りです。

MT4/MT5での設定方法

① MT4/MT5の「挿入」タブをクリック
②「インジケーター」→「カスタム」→「Donchian Channels Bands」を選択
③ 設定ウィンドウでパラメーターの値を入力(デフォルト「BarsToCount:320」)
④ 「OK」ボタンを押してチャートに表示
ドンチャンチェネルの設定方法

インジケーター設定ウィンドウが開くので、パラメーターの値を入力します。デフォルトでは「BarsToCount:320」になっています。

パラメータ設定後、「OK」ボタンを押すと、チャートに表示できます。

ドンチャンチャネルをチャートに表示できるインジケータ「Donchian Channels Bands」は、以下のサイトからダウンロードできます。

MetaTraderマーケットの中の無料のMT4 FXインディケータ (mql5.com)

ドンチャンチャネルの見方と使い方 まとめ

ドンチャンチャネルは、一定期間内の最高値と最安値、中央値をバンドで表示したインジケータです。

トレンドの方向性や強弱、直近のボラティリティを知れるため、トレードでの使い方は多くあります。

実際の取引においては、本記事で紹介したブレイクアウトやリバーサル手法のほか、RSIやMACDなど他のインジケータと組み合わせて利用されることが多いです。

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