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ポンドドル(GBPUSD)の特徴とスキャルピングの狙い方

ポンドドルの特徴とスキャルピングの狙い方
このような方にオススメの記事

・ポンドドルの特徴や狙いやすい時間帯を知りたい人
・値動きの激しい通貨ペアでスキャルピングFXをしたい人

本記事のテーマ

ポンドドル(GBPUSD)で稼ぐスキャル手法と注意点

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

ポンドドル(GBP/USD)はボラティリティが大きいことで知られており、危険な通貨ペアというイメージを持っている方が多いようです。確かにポンドドルの特徴を把握せずに取引することはリスクがあります。

しかし、ポンドドルの特徴を把握しておけば、ボラティリティの大きさを最大限に活かしたトレードができ、FXトレードとりわけスキャルピングで利益を出しやすくなるでしょう。

今回はポンドドルの特徴やスキャルピングでの狙い方をチェックして、ポンドドルの特徴を活かしたトレード手法を解説します。

目次

ポンドドル(GBP/USD)の特徴

ポンドドルの取引量は世界第3位

通貨の信頼性や安定性で重要なことは取引量の多さです。ポンドドルの取引量はというと、全通貨ペアの中でユーロドルやドル円に続いて3位となっています。

通貨ペアの取引量ランキング

①ユーロドル(EUR/USD)
②米ドル円(USD/JPY)
③ポンドドル(GBP/USD)
④豪ドル米ドル(AUD/USD)
⑤米ドルカナダドル(USD/CAD)

世界的にはメジャー通貨だから流通量も多く安心だね

取引量が少ないマイナー通貨に比べると、予想外の値動きが発生しづらい傾向にあります

テクニカル分析も効きやすく、スキャルピングとの相性は良い!

ポンドドルの値動きは激しく中級者向け

ポンドドル(GBP/USD)は値動きが激しいため、初心者には危険であると言われています。

値動きの緩やかなドル円やユーロドルのFXトレードで勝てるようになってからポンドドルに挑戦することをおすすめします。

また、値動きが激しいだけでなく、ポンドドルならではの独特の値動きをすることもあります。ドル円やユーロドルで勝てるようになっても、ポンドドルですぐに成果が上がるとは限りません。

ポンドドルの値動きに慣れるまでは小ロットで取引しよう

ポンド円との違い

ポンド円(GBP/JPY)は日本の個人トレーダーに人気がある一方、ヘッジファンドや実需取引においては、マイナーな通貨です。そのため、ポンドドル(GBP/USD)に比べると、不規則な値動きが発生しやすい特徴があります。

また、ポンド円は合成通貨であるため、ドル円のトレンドがポンド円に波及したり、ポンドドルのトレンドがポンド円に波及したりといったように、他の通貨ペア主導で動くことが多くなります。

ポンドドルに比べると、ポンド円は予測が難しく、扱いにくいFX通貨ペアという印象を受けます。

ポンド円よりもポンドドルがおすすめだ

ポンドドルの値動きの特徴とスキャルピングの狙い目

東京市場オープン時は値動きが穏やか

ポンドドルはアジア市場がメインの時間帯は値動きが穏やかであるという特徴があります。そのため、スキャルピングを行うにしても利益を大きくすることは難しいでしょう。

時間帯ごとの値動きを把握しておくことが大切!

チャートを見ると一目瞭然です。東京市場の終了まではボラティリティが低く、方向感のない値動きが続いています。しかし、東京市場が終了すると一度下落した後、勢いをつけるように上昇トレンドに転じています。

<東京時間のポンドドル相場の特徴>

東京時間のポンドドル相場の特徴

毎回トレンドが発生するとは限りませんが、ボラティリティは高くなるため、レンジ相場であっても大きなリターンを狙うことができます。

また、値動きが小さいと、利益が乗るまでにポジションを保有し続けなくてはならず、精神的にキツくなってしまう可能性もあります。

例外もあるので、ボラティリティを見て東京市場オープン時にエントリーするのもアリですが、FXトレードの時間帯を絞るのであれば、基本的には東京市場がクローズしてから参加する方が効率的な取引ができるでしょう。

東京時間にポンドを狙うなら、クロス円通貨のポンド円がおすすめ

ロンドンオープン時にはボラティリティが急速に高まる

ロンドン市場がオープンする前後は、ポンドドルの値動きが急に大きくなるという特徴があります

これはロンドンに拠点を置くヘッジファンドや銀行などの機関投資家が、ロンドン市場のオープンに合わせてFX取引をスタートさせるためです。

ロンドン市場のオープン時間

夏時間(4月~10月):日本時間午後4時
冬時間(11月~3月):日本時間午後5時

チャートを見ると、ロンドン市場オープン前は静かだったポンドドル相場が、オープン後に大きく変動していることが分かります。

<ロンドン時間をオープン後のトレンド>

ロンドン時間をオープン後のトレンド

オープン後に発生したトレンドはその後も持続する可能性が高いので、しっかりとしたトレンドが発生していれば、トレンドフォローを行いましょう。

ただし、オープン前後はダマシに遭うことが良くあります。オープン後、15分程度待って方向感を確認してからエントリーを行うと精度が上がるでしょう。

オープン直後のトレンドは売り買いが衝突するので方向感が決まりづらい

欧州や米国の経済指標結果に大きく左右される

為替レートが重要な経済指標の結果で大きく変動することは良く知られており、ポンドドルの場合、英国や米国の重要指標発表後に大きな値動きが発生します

また、英国や米国だけでなく、ユーロ圏の指標結果による影響も大きいため、さまざまな指標の影響を受けやすいと言えるでしょう。

ポンドドルの値動きに特に影響のある重要指標

<ユーロ圏>ZEW景況感指数・IFO景況感指数・ECB政策金利
<英国>GDP(速報値)・BOE政策金利・雇用統計
<米国>雇用統計・FOMC・消費者物価指数・小売売上高

チャートでは、BOE政策金利発表後にポンドドル(GBP/USD)が100pips程度の急落している様子が分かります。ここがスキャルピングのエントリーチャンスです。

<指標発表後のポンドドルの急変動の例>

指標発表後のポンドドルの急変動の例

これは、2021年11月4日にBOEの利上げが予測されていたにもかかわらず、金利が据え置きとなり、ポンドが大きく売られたためです。

この例に限らず、指標発表前の市場予測と結果に乖離があれば、結果発表後にレートが大きく変動しトレンドが生まれます発表前の予想と発表後の結果を見てエントリーを行いましょう。トレンドが発生したことを確認してからエントリーを行っても決して遅くありません。

慌てずに指標の結果を見てからエントリーする点が重要

ロンドンフィックスには要注意

日本時間の午前1時(夏時間の0時)は金現物のスポット価格を決定するロンドンフィックスと呼ばれる時間帯です。

ロンドンフィックスでは基準レートが決められるため、実需のフローが、ポンドやユーロを含む通貨ペアで値動きの特徴が現れやすい特徴があります。

特に値動きが荒くなる月末や月初は、ロンドンフィックス30分前から急激にレートが動き、ロンドンフィックス通過後はそのレートを打ち消すような値動きが発生することが良くあります。

月末と月初のロンドンフィックスは頭に入れておかなければいけないぞ

2021年11月末のロンドンフィックスにおけるポンドドル(GBP/USD)の5分足チャートです。ロンドンフィックスに向けて実需の買いが入り、ジリジリとレートが上昇しています。

しかし、ロンドンフィックス終了後は大量の買いポジションが決済されるため、一気に下落に転じています。

<ロンドンフィックス時のポンドドル相場の特徴>

ロンドンフィックス時のポンドドル相場の特徴

ロンドンフィキシングの前と後で異なる値動きが発生することを考えれば、逆張りを狙うのが有効となります。また、ロンドンフィックス前に含み益が出ているポジションがあれば、利益確定の決済を行った方が良いでしょう。

チャートのように、通過後にロスカットを巻き込んだり、新規のショートエントリーが入ったりして、下落幅が大きくなることも良くあり、スキャルピングを成功させる絶好のチャンスとなるでしょう。

市場ごと・時間帯ごとの特徴

リスクオンの局面でポンドドルは上昇しやすい

株式市場など、相場全体が強気ムードのとき、ポンドドルは上昇しやすいという傾向があります。反対に弱気ムードのときはポンドドルは下落しやすい傾向があります。

FX取引でも株式市場の動向をチェックしておくことが大切だ

世界的な影響力を持つ米国の株式市場や英国の株式市場の指標をチェックして、いま市場は強気ムードなのか弱気ムードなのか見極めることが大切です。

チェックしておきたい株式指数

・米国S&P500
・英国FTSE

特にロンドン市場がスタートする日本時間17時(夏時間16時)から1時間の間や、NY市場がオープンしている日本時間23時半(夏時間22時半)以降は株式市場と連動して大きな値動きが発生する可能性が高くなります。

ただし、株価指数と連動するというのはあくまで傾向です。1時間足や4時間足などやや長めの時間足をチェックして、現在の相場が株価と相関しているのかどうか把握しておく必要があるでしょう。

ポンドドルとスキャルピングの相性

ポンドドルのスプレッドは標準的

スキャルピングをするに際して重要となるポンドドルのスプレッドは、ドル円やユーロドルほどではないものの、それなりに狭い水準に収まっています。

私がスキャルピングをするXMのスタンダード口座・KIWAMI極口座(KIWAMI口座)・ゼロ口座(ZERO口座)のスプレッドは以下の通りです。ちなみに、マイクロ口座は1ロットの通貨量が他の口座タイプより小さいため、あまりスキャルピング向きではありません。

<XMのスプレッド>

スタンダード口座KIWAMI極口座ゼロ口座
EUR/USD1.7pips0.7pips0.1pips
USD/JPY1.6pips0.7pips0.1pips
EUR/JPY2.3pips1.2pips0.4pips
GBP/USD2.1pips0.7pips0.2pips
GBP/JPY3.6pips1.4pips1.2pips

XMの公式ホームページ

ポンドドルのスプレッドは広くもなく狭くもないといったところ

スプレッドの広い業者を使用しなければ、スキャルピングであっても、スプレッドが大きな負担になることはありません。

とは言え、ポンドドルのスプレッド水準を考えれば、秒スキャは行わない方が良いでしょう。5分足を表示させ、5〜15pips程度の値幅を狙っていくイメージでスキャルピングを行うことをおすすめします。

ボラが高いポンドドルはリスク管理が大切

どんな通貨ペアを取引する場合もリスク管理は欠かせませんが、とりわけポンドドル(GBP/USD)は万全のリスク管理を行う必要があります。

ポンドドルは値動きが激しく、場合によって突然大きな値動きを見せる通貨です。そのため、損切りを徹底してFXトレードを行わないと、一度の取引で資金を大きく減らしてしまうことがあります。

ドル円やユーロドルの感覚でトレードすると痛い目に遭う。。

また、より安全にFXトレードを行いたい場合、ロット数を抑えめにしてポジションを取ることをおすすめします。

短期間で大きく稼げる可能性がある

ポンドドルは危険な通貨と言われることもありますが、裏返せば短期間で大きな利益を得られる可能性があることを意味します。

多少リスクが高くなっても、スキャルピングの技術がある程度身につくと短期間で大きく資金を増やしたいやすい通貨ペアと言えるでしょう。

中上級者は手持ちの資金をフルに活用できる

損切りラインを明確に設定しておけば、激しい値動きによって高いリスクリワード比を実現することができます。

なお、よりメジャーな通貨ペア「ユーロドル」をスキャルピングで狙いたい方は下記の記事をご参照ください。

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