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トレール注文のFXでの使い方<MT4の設定>

トレール注文のFXでの使い方<MT4の設定>
このような方にオススメの記事

・トレール注文の仕組みやMT4での設定方法を知りたい方
・FXスキャルピングでトレール注文を活用したい方

本記事のテーマ

トレール注文のFXでの使い方<MT4の設定>

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

FXで実は難しいのが「利益を確定するタイミング」です。本来であれば利益をもっと伸ばせる場面で早々に決済をしてしまい、収益のチャンスを逃すという失敗は誰もが経験したことがあると思います。

そこで、利益確定のタイミングを自動で行ってくれるトレール注文を上手く活用すれば、今まで逃してしまった利益を確保できる可能性が高くなります。

今回はトレール注文の基礎知識からMT4でトレール注文を設定する方法について詳しく解説していきます。

目次

トレール注文とは

トレール注文とは値動きに合わせて逆指値を自動で有利な位置へと変更できる指値注文です。

トレール注文とは

現状の利益を確保しつつ、決済する値(逆指値)を自動的に変更する注文方法。トレール(trail)は「移動した跡」という意味。別名トレーリング・ストップ注文。

含み益が出ている時に限り使用でき、含み益が増えると同時に逆指値の位置が変更されるため、常に一定の利益を確保しながらポジションの保有ができる仕組みです。

<トレール注文の例>

トレール注文(トレーリングストップ注文)の例

逆指値が値動きを追いかける感じなんだね!

トレール注文は逆指値を出すタイミングを自分で設定できるので、早めに逆指値を出す設定であればより多くの利益が確保でき、遅めに設定すれば多少の反転にも耐えられるといった仕組みになってます。

なお、トレール注文は含み益が増える方向へ値動きがあった時は、逆指値の位置が変更されるが、含み益が減る方向へ値動きした時は、逆指値は一切変更されません

そのためトレール注文を使えば含み益を最大限まで増やせるので、「現状の利益は確保しつつ、トレンドが続く限り稼ぎたい」といった時に有効なFXの注文方法と言えます。

利益がマイナスの時でもトレールの設定は可能ですが、利益がプラスの状態でなければ逆指値が動くことはありません。

トレール注文のメリット

利益を確保しつつ最大化できる

トレール注文のメリットはその時点で発生している利益を確保しつつ、さらに利益を伸ばすチャンスが生まれることです。

トレール注文を設定した後は、逆指値の幅ごと自動的にトレンドを追随してくれるのでチャートを確認する必要もありません。

トレール注文が便利なポイント

・損切り幅は限定され、利益幅は自動的に伸ばしてくれる点
・チャートやレートをこまめにチェックする必要がない点

トレール注文は利益が増えるごとに逆指値も変わるから、チャートを見なくても利益を伸ばすことができるよ。

普通の注文方法でも指値を設定すれば、チャートを見なくても利益確定を行うことができます。ただ指値を変えることができないため、利益を伸ばせる相場であってもチャートを見ない限り、ある程度の利益しか確保できません。

しかしトレール注文は指値ではなく逆指値を自動で変更できる注文方法なので、利益を伸ばし続けることができますそのためチャートを見なくても適切なタイミングで決済できる注文方法です。

トレール注文のデメリット

一時的な戻り相場で決済してしまう

FX相場で便利に思えるトレール注文ですがデメリットがあります。トレール注文のデメリットは一時的な戻りに弱いことです。

<トレール注文が利益を小さくする場面>

<デメリット>トレール注文が利益を小さくする場面

トレール注文は逆指値を戻すことができないから大きな値動きのあとの反転には対応できないんだよね…

トレール注文は含み益が増えると同時に逆指値が動く仕組みになってるので、利益がプラス側に大きく動くと逆指値も同じ動きをしながら変更されていきます。

ただ同時に、値動きがプラス側に大きく動くと逆指値が高い(低い)位置に設定されてしまい、一時的な戻りがあった瞬間に決済される可能性が高くなります。

トレール注文のデメリット

・トレンド中に調整(一時的な戻り)が入ると決済され、大きなトレンドに乗り損ねる

そのためトレール注文は大きな反転がない相場でなければ利益を伸ばせるが、レンジのように上下に動くFX相場では利益を伸ばすことができません。

トレール注文の上手な使い方

強いトレンドが発生している時

トレール注文はその性質上、強いトレンドが発生している場面で強みを発揮します。利益確定を急いでしまったり、急なトレンド転換に反応できない(損切りが遅れる)というミスはトレンドが強い時にこそ多く起きるものです。

トレンド中にトレール注文が活きる理由

・機械的に決済&トレンド追随ができるから
・感覚な利益確定や損切りで機会損失をしなくなるから

トレンド中にトレード注文を使うと、(上手くいけば)トレンド終了と同時に決済されるから大きな利益を得られる確率が高くなるよ。

トレンド中に利益が出ている時は、トレンド終了時に決済すれば大きな利益を得られます。ただトレンド中と認識していたとしても、反転のリスクを避けるため早めに決済をしてしまうことが多いと言えます。

しかしトレール注文を使用すれば自動でトレンドを追いかけることができます。そのため「そろそろトレンドが終わるかもしれない」といった根拠のない決済ではなく、数値的にトレンドが終わったと判断した時点で決済できるので、通常の注文方法よりも利益が上げやすいと言えます。

経済指標発表時のように相場の予測ができない時

トレール注文は利益を確保した状態でトレードを進められるので、経済指標発表時のように相場の予測がしにくい時にはマイナスになるリスクを抑えることができます。

マイナスになる不安がなくなれば落ち着いてトレードできるね!

経済指標発表時は相場に予想がしにくい上に大きな値動きとなることが多く、含み益が出ていたとしても数秒でマイナスになることが考えられます。経済発表を狙ったスキャルピングも一つのトレード手法ですが、そこで利益を重ねるにはある程度の技術が必要となってきます。

指標発表時にトレール注文が活きる理由

短時間で激動する相場での判断や反応が技術に依存しないから

トレール注文は1度含み益が出て逆指値が設置された時点で利益がマイナスになることはないので「予測ができない」「ある程度の利益を確保したい」という時はトレール注文を使用して利益を確保しましょう。

あまりに大きな値動きした場合、指定した逆指値で決済されない時もあるので注意

トレール幅の設定はトレードスタイルごとに

トレール注文は逆指値が動くのでトレードスタイルに合わせてトレール幅(実際の価格と逆指値の幅)を変更することをお勧めします。

トレードスタイルごとのトレール幅の目安

  • スキャルピング:5pips
  • デイトレード:10pips
  • スイングトレード:50pips

トレードの時間が長くなる時はトレール幅を広げないとすぐに決済となってしまうので気を付けよう

トレール注文は利益を確保できる分、反転に弱いといったデメリットがあります。そのため「大きな利益を狙う」「時間を掛けたトレードをする」といった時は、トレード幅を広くして反転にも対応できるようにしましょう。

スキャルピングのように「短時間」「少ない利幅」でトレードするような手法の場合は、トレール幅を少なめにしてトレール注文を機能させましょう。

トレール注文は設定した利益を確保した段階で逆指値が動き出します。設定した利益を確保できない状態では逆指値は動きません。

MT4でのトレール注文の使い方

トレール幅の設定手順

MT4(MetaTrader4)でトレール注文を使用する手順について紹介します。トレール注文はポジションを持ったあとでなければ設定できないので覚えておきましょう。

XMのMT4チュートリアル動画で観る

MT4でのトレール注文の方法

エントリー後、ターミナルに表示されてる保有ポジションを右クリックします。

MT4ポジション表示画面

「トレイリングストップ」にカーソルを合わせてトレール幅(ポイント)を選択します。

MT4トレイリングストップ(トレール幅)の設定

10ポイント1pipsなので40ポイントを選択した場合は、4pipsの利益を確保した時点で0pipsの位置に逆指値が表示されます。その後は利益が増えると同時に逆指値も移動していきます。

自分でトレール幅を設定したい時は「カスタム設定」をクリックします。

MT4トレイリングストップ(トレール幅)のカスタム設定

40ポイント以上であれば自由に設定できますので、自分にあったトレール幅を設定しましょう。

MT4トレイリングストップ(トレール幅)カスタム数値設定
MT4では40ポイント(4pips)以下でトレール幅を設定することはできません。

以上がトレール注文を使ったFX&スキャルピングの狙い方です。

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