・リアルタイムオーダーの価値や使い方を知らない方
・FXのエントリーポイントのパータンを増やしたい方
本記事のテーマ
リアルタイムオーダーを把握することで稼ぐスキャルFX
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
一見すると自由な動きをしているように思えるFX市場も、実は「ヘッジファンド」と呼ばれる大口投資家がコントロールしている、と言っても過言ではありません。
株式投資の世界には「板」という注文情報がわかる仕組みで大口投資家の注文状況を把握することができるが、FXは世界中の通貨の流通が反映されたものなので正確な情報はわかりません。
しかし、「リアルタイムオーダー」と呼ばれる情報は株式投資の「板」に近く、大きな資金で相場を動かすヘッジファンド達の動向を把握することができます。
これらの情報は最適なエントリーポイントを見つけるキッカケとなり、スキャルピングの勝率を上げる可能性もあるものです。
FXでのリアルタイムオーダーとは
インターバンクでの売買状況
リアルタイムオーダーとは、ほぼすべての銀行間取引の記録、つまり「インターバンクのリアルタイム売買情報」のこと指します。
我々がFX会社で注文した場合、その情報はFX会社を経由して各銀行(インターバンク)へ送られ、各銀行の取引情報として統括管理されています。その取引状況を表すリアルタイムオーダーには個人も大口投資家も関係なくすべての取引情報が反映されているのです。
FX会社の中には「売買状況」や「リアルタイムオーダー」という呼び名で板を公開している会社もあります。しかし、それは所詮その会社1社のオーダー情報に過ぎず、見るべき情報は大口投資家が仕掛けている手口であり、トレンドの転換点となる価格帯です。
リアルタイムオーダーの見方
リアルタイムオーダーの見方は簡単でFXにおける売り・買い・ストップロスの意味合いと同じです。
実際のイメージは下記画像のようになります。青が現状よりも上のレートの注文状況で、灰色が現在のレート・赤は現状よりも低いレートの注文状況です。
「OP NYカット」とありますが、これは「ニューヨークのオプションカット」と言って、決められた日に通貨を買う(売る)ことです。
NYオプションカットとは?
NYオプションカットに注目する
NYオプションカットでは値が荒れる
サンプルの状況で言えば、31日に米ドル円を必ず109円で約定させなければならない人がいるということを示します。
「大きめ」という表現は1,000億ドル以上のオプションが残っている場合に使われ、相場への影響も非常に大きいものとなります。
個人投資家が束になっても敵わない額の取引量!この取引(予定)が丸見えなのだから活かさない手はない!
この価格が大きな壁になることもあれば、強くブレイクされることもあり、NYオプションカットの存在が相場が荒れるキッカケとなりやすくなります。
オプションは大口同士の取引だから執行日やその価格が近づくと激しいせめぎあいが起きる。
例えば、NYオプションカットの買いが109円にある状況では、下記のような攻防があります。
「31日に米ドル円を109円で買える権利」を買った大口投資家
・反対に109円を下回ると損失が出るため買い支えに動く
「31日に米ドル円を109円で買える権利」を売った大口投資家
このようにそれぞれの利益のために大口投資家同士でのポジション取りが生まれるため、結果的にNYオプションカット付近では値が荒れることになります。
リアルタイムオーダーの2つの注意点
①オーダーが見れる通貨ペアは限定的
1つ目はリアルタイムオーダーが見れる通貨ペアが絞られている点です。現時点では次の通貨ペアのみオーダー情報が配布されています。
リアルタイムオーダーが見れる通貨ペア
・ユーロ米ドル
・ユーロ円
・英ポンド米ドル
・英ポンド円
・豪ドル米ドル
・豪ドル日本円 etc
上記以外にも提示している通貨ペアはあるかもしれませんが、基本的にはメジャー通貨のみです。
メジャーな通貨ペアは網羅しているので大きな問題はありませんが、すべての通貨ペアのリアルタイムオーダーが見れるわけではありません。
②更新頻度は1日に4回だけ
リアルタイムオーダーという名前から想像するにいかにも毎秒更新してそうなものですが、実は1日に更新される回数は限られています。
近年では1日に4回更新しており、朝の6時・14時・18時・21時に更新されます。
なお、通貨ペアによっては1時間〜2時間程度ズレることもあるので注意しましょう。
リアルタイムにはオーダー状況を見れない。。
リアルタイムオーダーを使ったトレード
オプションカット付近での反発後のトレンドを狙う
それではリアルタイムオーダーを利用したトレードをしていきましょう。
トレード方法はNYオプションカット付近で反発したりブレイクした場合に押し目買い・戻り売りでついて行く手法が望ましいです。
オーダーに示されたレートに達した時にエントリーするという方法もありますが、さきほどお伝えした通りオプションカット付近は売り買いの攻防が激しいためあまりオススメではありません。
リアルタイムオーダーには多くの情報や思惑が集まっているので、明確な転換点を示すポイントにはなり得ません。あくまで売り買いが激しくなる「価格帯」として考えます。
例えば、「100円・買い」という情報が出ていた場合に100円になった瞬間にエントリーしても、揉み合いがあるので、その後100円ぴったりでレートが上がるような場面は少ないと考えましょう。
決着が着いてから新たなトレンドが生まれるので「押し目買い」や「戻り売り」狙いのエントリーが比較的安全と言えます。
具体的なトレード例を見ていきましょう。この日はユーロ円が「120.500のレートで買い」を示していました。
レートがNYオプションカットの価格である120.500(下の画像のオレンジの線)に到達しますが、ここですぐさまエントリーせずに状況を観察しましょう。この攻防で勝ち負け判定が出たあとにトレンドが生まれるのでそこが狙い目です。
この場面では、1度落ちて再度上昇した時がエントリーポイントです。
このように次のトレンド発生まで「少しの待ち」を作ることで「突発的な反発」にやられることが少なくなり、スキャルピングで値幅を取るチャンスが増える傾向にあります。
本来有料のリアルタイムオーダーを無料で見る方法
リアルタイムオーダーは有益な情報ですが、国内のFX会社の口座を開設するとほぼすべての会社が配信するニュース内で無料で閲覧できます。
本番環境の口座を開設することが手間だと感じる方は「DMM FXのデモトレード」がお勧めです。これなら口座開設せずともリアルタイムオーダーを見れるようになっているのでかなりお手軽と言えます。
まとめ:リアルタイムオーダーの信頼性は高い
今回はリアルタイムオーダーについて解説しました。
リアルタイムオーダーはトレーダー達の注文を集めたFX会社の情報を集めた銀行の情報を集めています。
必ずしも世界中すべての取引が見える訳ではありませんが、一般投資家から機関投資家までかなりの数の注文情報がわかるのでリアルタイムオーダーには「客観情報としての信頼性」があります。
その世界中の注文の大部分を占めるのがヘッジファンドであるため、その動向を把握できるリアルタイムオーダーの利点は大きく、注目すべき情報であることはお分かり頂けると思います。
スキャルピングのエントリーポイントとして利用する時はオーダーの示すレートに達した瞬間ではなく押し目買いや戻り売りを待って「後出し」でエントリーすることをお忘れなく。