・ミラートレードを利用した取引がしたい方
・ミラートレードで利益を得るためのポイントを知りたい方
本記事のテーマ
ミラートレードで利益を得る鍵はストラテジー選択とリスク管理
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
FXの投資手法には、通常の取引に加えてEAやミラートレードなどの自動売買システムも存在します。
その中でもミラートレードは複雑な設定が不要で、初心者でも簡単にはじめられることがメリットです。
一方で、ミラートレードの理解不足によって詐欺に巻き込まれたり、大きな損失につながったりする可能性もあるでしょう。
この記事では、ミラートレードとほかの自動売買システムの違いやメリット、注意しなければならないことなどをご紹介します。
ミラートレードとは
ミラートレードとは、プロのトレーダーが作成したストラテジーを使って自動的に取引するFXにおける自動売買システムのことを指します。
ストラテジーとは取引プログラムのこと!
ブラウザ上で利用できるため、難しい設定などが不要で初心者にもおすすめできる投資手法といえるでしょう。
ミラートレードとコピートレードの違い
ミラートレードは、プロのトレーダーが作成したストラテジーを利用して取引する一方で、コピートレードは、ほかのトレーダーの取引をリアルタイムでコピーして約定や決済を行うという違いがあります。
ミラートレードとコピートレードの違いを、以下のとおり表にまとめました。
ミラートレード | コピートレード | |
---|---|---|
取引方法 | トレーダー作成のストラテジー | トレーダーの取引をコピー |
遅延 | なし | あり |
コスト | 利用料・手数料 (安い) | 利用料・手数料 (高い) |
トレーダーの裁量 | なし | あり |
ミラートレードは自分でストラテジーを利用するため、約定の際に遅延が発生しません。一方で、コピートレードはトレーダーが取引したときのシグナルを受信してからの約定のため、遅延が発生する可能性があるでしょう。
また、ミラートレードはストラテジーを利用した取引のため、トレーダーの裁量が入らないことも特徴です。
FX業者によってはどちらも同義としている場合もある!
ミラートレードとコピートレードには、このような違いが見られます。
コピートレードを利用する場合は「HFコピー口座」が用意されていて信頼性の高い海外FX業者である「XM」の利用をおすすめします。
XMはミラートレードや自動売買(EA)の使用は「トレーダー様の自己責任」としており、制限はしていません。
ミラートレードとEAの違い
EAを利用した自動売買は、ストラテジーをMT4/MT5などで詳細に設定する必要があります。一方で、ミラートレードの場合はブラウザ上で動作するため、MT4/MT5のダウンロードや設定が不要で、手軽に利用できるといえます。
ミラートレードとEAそれぞれの特徴は、以下のとおりです。
ミラートレード | EA | |
---|---|---|
取引方法 | トレーダー作成のストラテジー | ストラテジー |
プラットフォーム | ブラウザ | MT4/MT54 |
ストラテジーの種類 | 少ない | 多い |
VPS(仮想サーバー) | 不要 | 必要 |
PC起動 | 不要 | 常時 (VPSがない場合) |
コスト | 利用料・手数料 | VPS・EAソフト購入費用 |
トレーダーの裁量 | なし | なし |
EAはPCの常時起動が必要なため、VPSなどの仮想サーバーを契約しなければなりません。また、MT4/MT5で利用するストラテジーの詳細な設定も必要です。
手軽に自動売買で取引したい場合は、ミラートレードを利用しましょう。
EA(自動売買)は設定方法やストラテジーなどの勉強が必要!
ミラートレードの違法性
ミラートレードを利用するユーザー側が違法になることはありませんが、提供している業者側ではグレーな部分もあります。
国内FX業者と海外FX業者で状況が異なる部分があるため、違法性についてそれぞれ解説します。
国内FX業者の場合
国内FX業者がミラートレードを提供する場合は、金融商品取引法第28条第4項に規定される「投資運用業」としての金融庁への登録が必要です。
ミラートレードを提供したときに金融庁への登録がない場合は、無登録営業として違法になるでしょう。
金融庁に登録されている国内FX業者であればミラートレードの提供は違法ではないため、ユーザーとしても安心して利用できるといえます。
ユーザー側も業者側も違法性はない!
海外FX業者の場合
海外FX業者の場合は、日本における金融商品取引法の適用を直接受けないため、自国の法律に基づいて ミラートレードを提供できます。
ただし、日本の居住者に対してミラートレードを勧誘したり営業活動を行ったりする場合は、日本の法律に抵触する可能性があります。
これはミラートレードだけでなく、通常のFX取引でも同じことがいえるでしょう。
ユーザー側としては違法ではないために問題なく利用できますが、業者の選択には十分な注意が必要です。
ユーザー側は違法性がないため、ミラートレードを利用できる!
ミラートレードのメリット
初心者でも簡単にはじめられる
ミラートレードは難しい設定が不要のため、初心者でも簡単にはじめられます。
ミラートレードと同じようにストラテジーを利用した自動売買を行うEAでは、MT4/MT5などのプラットフォームでさまざまなパラメーターなどを設定しなければなりません。一方でミラートレードでは、ブラウザ上にあるストラテジーを選択するだけで取引が可能です。
FXの知識が十分にあり、自分で取引手法を構築できる場合はEAを利用してもよいですが、初心者にはハードルが高いといえます。
そのため、初心者でも手軽にはじめられるは、ミラートレードの大きなメリットの1つでしょう。
チャートを見る必要がないのもメリット!
プロトレーダーの取引戦略が利用できる
プロのトレーダーが作成したトレード戦略を使って取引するミラートレードは、以下のようなメリットが得られます。
プロトレーダーの取引戦略を利用するメリット
・通常では構築の難しいストラテジーを利用できる
・市場環境に合わせて構築されたストラテジーを利用できる
プロトレーダーによって綿密に構築されたストラテジーを利用することで、自分のトレードスキル向上にもつなげられます。
将来的にEAを構築したい場合やさまざまなトレード戦略を学びたい場合は、ミラートレードを活用しましょう。
プロトレーダーの戦略を成長に活かそう!
感情的なトレードを防止できる
ミラートレードによる取引ではチャートを見る必要がないため、感情的なトレードを防止できるといえます。
FX取引において、感情は重要な要素の1つです。感情的なトレードをせずにすむことで、以下のような効果に期待できるでしょう。
感情的なトレードの防止で得られるメリット
・ルール通りの取引を維持できる
・高頻度な取引を防止できる
裁量トレードの場合、正しいルールで取引しているつもりでも、振り返るとルール外だったということは珍しくありません。
損切りができなかったり、少しの利益で決済してしまったり、感情は取引に大きな影響を与えます。また、どの場面でもチャンスに見えて頻繁にポジションをとってしまうこともあります。
感情的なトレードを防止できるのは、ミラートレードを利用する上でのメリットでしょう。
FX取引の最大の敵は自分!
ミラートレードを利用する場合の注意点
成績の悪いストラテジーもある
ミラートレードを利用する際のストラテジーはすべてが優秀なわけでなく、中には成績の悪いものもあります。
成績の悪いストラテジーの特徴
・成績の上下が激しい
・取引回数が多すぎる
・最大ドローダウンが30%をこえている
ドローダウンとは資金の落ち込みのこと!
ストラテジーを選ぶ際に適当に選んでしまうと、大きな損失を出してしまう可能性もあるでしょう。
また、取引回数が多すぎる場合、取引ごとに発生する手数料やスプレッドで損をする可能性もあります。
成績の推移や最大ドローダウンなどを分析した上で、ストラテジーを選ぶようにしましょう。
手数料が発生する
先述のとおり、ミラートレードで取引する際は手数料やスプレッドが発生します。
手数料はプロバイダーに支払われる成功報酬のことを指し、利益の20%〜50%の範囲で設定されるケースが多いでしょう。
また、スプレッドは通常の取引と比較して1.1〜1.3倍程度で設定されることが多い傾向にあります。
これらの取引コストにより、手元に残るのは獲得した利益の20〜30%程度にとどまることもあるでしょう。
ストラテジーを選ぶ際は、これらの手数料が発生することを見込んでおく必要があります。
手数料の発生は避けられないぞ!
詐欺に利用されることが多い
ミラートレードは簡単に利用できる一方で、詐欺に巻き込まれる可能性もあるので注意しなければなりません。
以下のような要求や勧誘は、詐欺の可能性があるでしょう。
成績の悪いストラテジーの特徴
・成績の公開を拒否
・簡単に稼げるなどの勧誘
・異常に高い勝率
正規のミラートレードサービスでは、利用料の前払いを要求することはありません。
また、勝率が90%などとうたっているストラテジーにも注意してください。高勝率のストラテジーは、損切りの幅が異常に広くとられている可能性もあり、大きな損失を抱える可能性もあります。
これらの詐欺に巻き込まれると、取り返しのつかないことになる可能性もあるため注意しましょう。
ミラートレードで利益を得るためのポイント
長期的に安定しているストラテジーを選択する
ミラートレードで利益を得るためには、長期的に成績が安定しているストラテジーの選択が必須といえます。
取引スタイルにおける運用実績の目安は、以下のとおりです。
取引スタイル | 運用実績の目安 |
---|---|
デイトレード | 2年以上 |
スイングトレード | 4年以上 |
トレーダーの裁量によってさまざまな相場環境で柔軟に対応できるコピートレードは、もう少し運用実績が短くても問題ありません。その一方で、ミラートレードは裁量が入らないシステムトレードのため、運用実績は長めにみておいたほうがよいでしょう。
なお、高頻度な取引かつ狙う値幅が小さいスキャルピングは、手数料によって損をする可能性が高いためミラートレードに向いていません。
ミラートレードでの取引はデイトレード以上の時間軸に絞ろう!
運用実績を確認する際は、ストラテジーの成績がゆるやかな右肩上がりになっているかも見ておきましょう。
短期間で大きく損益が動いているものは、証拠金を一気になくす可能性もあります。
ミラートレードのストラテジーは、目先の利益ではなく長期的な目線で選ぶようにしましょう。
最大ドローダウンを確認する
最大ドローダウンが20%〜30%以下のストラテジーを選ぶことで、コピートレードによる取引で安定した利益を見込めるでしょう。
最大ドローダウンが低くなるほどリスクが低くなり、リターンも少なくなる傾向にあります。
30%以上の高いドローダウンは、ハイリターンが見込める可能性もありますが大きな損失に耐えられる資金力が必要になるでしょう。
運用を安定させるためにも、ストラテジーを選ぶ際は最大ドローダウンが低いものを選びましょう。また、回復までにかかる期間も確認しておくことで、ドローダウンがおきても冷静に判断できるようになります。
ミラートレードでは安定した運用を目指そう!
正しい資金管理を行う
以下のような資金管理を行うことで、大きな損失を回避できる可能性が高くなります。
資金管理の方法
・複数のストラテジーに分散投資
・1回の取引におけるリスク管理
・利益の再投資
投資は絶対に利益を得られるわけではありません。利益を得ることよりも、まずはリスク管理に目を向けたほうがよいでしょう。
リスクを抑えた資金管理をするとリターンも小さくなってしまいますが、得た利益を再投資していくことで複利効果に期待できます。
ミラートレードで取引する場合は、正しい資金管理を行うようにしましょう。
コツコツと運用する「複利効果」はあなどれない!
ミラートレードまとめ
今回の記事では、ミラートレードの仕組みやメリット、利益を得るためのポイントなどを紹介しました。
ミラートレードは初心者でも簡単に利用できますが、正しく理解できていなければ大きな損失につながる可能性もあります。一方で、成績のよいストラテジーを選んだり正しい資金管理を実践したりすることで、利益を積み重ねられる可能性を高められるでしょう。
目先の利益にとらわれず、リスク管理や適切なストラテジーを選択した上で、ミラートレードを活用するようにしましょう。