・cTraderの利用を考えている方
・cTraderの板情報を活用したい方
本記事のテーマ
cTraderの板情報ならスキャルピングを有利に進められる
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
操作性や視認性の高さで、ユーザーから高い評価を得ている取引プラットフォームがcTraderです。cTraderを使える業者は多くはありませんが、板情報を確認できるという点はMT4にはない大きなメリットといえるでしょう。
今回は、cTraderの板情報について解説した上で、その特徴やメリットをご紹介します。板情報とはどのような意味をもち、トレードではどのように活かせば良いのか、ぜひ参考にしてみてください。
cTraderとは
cTraderとは、イギリスのスポットウェアシステム社によって2011年に開発されたFXの取引プラットフォームです。
FXの取引プラットフォームといえば、メタクウォーツ社が提供するMT4が有名ですが、cTraderの機能自体はMT4に引けを取らず、むしろ優れた点も多いと評判です
cTraderとMT4の大きな違いは下記の通りです。
cTrader | MT4 | |
---|---|---|
取引方式 | ECN | STP・ECN |
操作性 | 直感的に理解できる | やや理解しにくいこともある |
板情報 | 閲覧可能 | 閲覧不可能 |
ポジションの同時決済 | 可能 | 不可 |
リクオート | なし | 業者によってはあり |
インジケーターの種類 | 少ない | 多い |
cTraderの大きな特徴は、「板情報が閲覧できること」と「ポジションの同時決済が可能なこと」です。
一方、MT4の方が優れていることは、インジケーターやEAの種類が豊富なことです。MT4は裁量取引と自動売買どちらにも向いていますが、cTraderは裁量取引メインの取引プラットフォームとお考えください。
cTraderは、2018年のベストFXトレードプラットフォームにノミネートされたぞ!
cTraderのメリット
約定力が高い
cTraderでは、インターバンク市場に直接アクセスするDMA(ダイレクトマーケットアクセス)が実現されています。
取引が活発なインターバンク市場に注文が直接流れるため、約定力は抜群です。大口の注文であっても、約定拒否や約定遅延、スリッページは発生しにくいでしょう。
サクサク売買できるからスキャルピングにも最適!
取引制限がない
cTraderは、ECN方式が採用されており、インターバンク市場に直接注文が通る仕組みになっています。DD方式のようなブローカーの介入は一切ないので、取引制限を心配する必要はありません。
透明性が非常に高い環境での取引になるので、取引制限がないだけでなく、ブローカーによる不当なレート操作や約定拒否(リクオート)の心配も不要です。
操作方法が簡単
cTraderは、操作方法がとても簡単で、説明書を読む必要なく、画面を見れば直感的に操作できます。
また、日本語に完全対応していたり、チャートは日本時間に切り替えることができたりと、海外FXの取引プラットフォームタイプでありながら、日本人トレーダーも操作しやすいという特徴があります。
操作性や見やすさはMT4以上と評判!
複数のポジションを同時決済できる
MT4などの取引プラットフォームでは、複数のポジションがあった場合、1つずつ順番に決済を行うことになります。1つずつ決済を行うと、タイムラグが生じるため、売買価格に影響を与えることもあるでしょう。
cTraderの場合、複数ポジションを同時決済できるため、タイムラグの影響は全くありません。自分の意図した取引価格で約定させられます。
同時決済できるのはスキャルピング向きといえるぞ!
板情報を確認できる
cTraderでは「どの価格帯でどれだけの注文が出ているのか」ということを板情報として閲覧できます。詳しくは後述しますが、板情報は今後の値動きを予想したり取引に活かしたりするために非常に役立ちます。
MT4や多くのFX業者の取引プラットフォームでは、板情報は確認できません。板情報を閲覧できることはcTraderならではのメリットといえるでしょう。
cTraderの板情報とは?
cTraderには複数のメリットがありますが、中でも板情報はcTraderならではのメリットといえるでしょう。板とは、株式取引ではお馴染みのもので、各価格に入っている注文量を確認できる情報を指します。
価格ごとの売り注文と買い注文の量を確認できるぞ
FXでは東京証券取引所のような場がないため、ブローカーが取引所の役割を果たしています。そのため、為替市場全体の板情報を把握することは不可能です。
ただし、私設取引所であるECN方式であれば、私設取引所に限った注文状況を提供できます。cTraderはECN方式であるため、板情報の提供が可能となっているのです。
MT4/MT5との違い
世界で最も普及している取引プラットフォームのMT4では、板情報は確認できません。MT4でもAxioryなどでは、FX会社の拡張ツールを導入することで表示可能ですが、基本的に板情報の閲覧はできないものとお考えてください。
一方、MT4の進化版であるMT5では、板情報を確認できます。しかし、MT5の板情報はFX業者によっては使用できないことがあります。また、板情報をチェックできたとしても、端末の制限があるケースも少なくありません。
cTraderに比べてMT5の板は閲覧の制約が多い
ただし、MT5では板情報の閲覧に制約はあるものの、板情報の基本的な構造や機能はcTraderのものと同じといえるでしょう。
cTraderの板情報の表示方法
板情報の表示手順
②板情報を確認したい通貨ペアを選択する
③板情報のインフォメーションを選択する
①cTraderの通貨ペア一覧を開く
まずは利用するFX業者の会員ページにログインして、cTraderを開きましょう。cTraderを開いたら、注文画面の上部に表示されている銘柄名をクリックして、通貨ペアの一覧を表示させます。
②板情報を確認したい通貨ペアを選択する
主要通貨ペア一覧が表示されたら、板情報を閲覧したい通貨ペアを選択しましょう。今回は「EURUSD」をクリックしてみます。
③板情報のインフォメーションを選択する
その後、「通貨ペア」横の「DoM」タブをクリックしましょう。DoMタブをクリックすれば、EURUSDの板情報が表示されます。
板情報の表示で特に難しいところはなさそうだね!
cTraderの板情報の見方と使い方
cTraderの板情報には、Standard DoM(標準DoM)・Price DoM(価格DoM)・VWAP DoMの3種類があります。ここではそれぞれの見方や特徴について解説します。
Standard DoM(標準DoM)
Standard DoM(標準DoM)は名前の通り、cTraderの板情報では最もスタンダートなものです。
Standard DoMでは、表示された価格帯にどれだけの注文が入っているのかを確認できます。注文量はバーで表示され、バーが長いほど多くの注文が入っていることを意味します。
上の画像では、売りでは140.277に厚い注文が入っており、買いでは140.374に厚い注文が入っていることが分かります。一方で、売りの140.316、140.314、買いの140.333は薄い注文であることが確認できます。
1つ注意点として、Standard DoMでは、板から直接注文は行えません。あくまで環境認識を行ったり、相場分析を行ったりするものとお考えください。
Price DoM(価格DoM)
Price DoMでは、それぞれの価格帯に対応した注文量を確認できます。こちらもバーが長いほど、注文量が多いことを意味します。
上の画像では、140.385の買い注文、140.359の売り注文が多くなっています。
また、Price DoMでは板からも注文を行えます。価格帯横の注文量が表示されている枠をクリックしすると、取引画面が表示されます。また、画面上部のロット数をクリックすることで取引量を選択できます。
ちなみにmPrice DoMでは、成行・指値・逆指値というように、全ての注文方法に対応しています。
発注ツールとしても利用できる!
VWAP DoM
VWAP DoMでは、取引量に応じた約定価格をチェックできます。取引量が大きくなれば、現行価格と異なる価格で約定されやすくなります。
表示する取引量は0.01ロット単位で設定可能です。自分が取引するロット数を選択しておきましょう。
VWAPでも直接取引することが可能です。価格をクリックすると、各種注文可能なボードが表示されます。
cTraderの板情報のトレード活用方法
相場の流れを把握する
板情報を確認すれば、相場がどちらの方向へ動いているか瞬時に判断できます。この理由は、板情報を見れば、売りの注文量と買いの注文量を比較できるためです。
売り手と買い手のバランスをチェックしよう!
上の画像では、買い注文も売り注文も同じ量だけ入っていることが確認できます。同じ量の注文が入っているということは、相場が拮抗していると読み取れます。
一方で、買いの注文量と売りの注文量に偏りがあれば、トレンドが形成していることが多くなります。買い注文が多い場合は上昇圧力が強く、売り注文が多い場合は下落圧力が強いと判断可能です。
トレンド転換点をつかむ
板情報を確認することで、トレンド転換点を予想できます。FXは買い手と売り手のバランスで価格が決まりますが、トレンド転換が発生する時は、このバランスに変化があった時といえます。
板情報でたくさんの注文が入っている価格では、他の価格に比べて買い手と売り手のバランスが崩れる可能性が高いでしょう。
上の画像では、上昇トレンドの中でユーロドル1.00973で多くの売り注文が入っています。ここまで下落すると、売り注文が約定して一気に下落に転じる可能性が高くなります。
あらかじめ注文が多数入っている価格を意識しておくことで、トレンド転換にも対応しやすくなるはずです。
注文量の多い価格をしっかりチェックしておくことが大切!
cTraderの板情報の注意点
値動きが激しい時は注文方法として利用できない
ここまで解説したように、価格DoMやVWAP DoMを使用すれば、cTraderの板情報から直接注文ができます。
しかし、値動きの激しい場合、板情報は秒単位で動きます。特にNY時間や指標発表時など値動きの激しい時は、注文方法として利用することは現実的に不可能といえるでしょう。
株のように板から注文を入れることは非常に難しい
板情報から直接注文を行うのであれば、日本時間のお昼過ぎなど値動きが穏やかな時間帯がおすすめです。もちろん、NY時間など値動きが激しい時でも、市場の流動性を把握するためには非常に有効なので、積極的に活用していきましょう。
cTraderが使える海外FX業者
cTraderはMT4やMT5に比べると使用できるFX業者は限られています。cTraderを使用できるFX業者は以下の2つです。
Axioryがおすすめ
2つのFX業者の中で、最もおすすめしたいのがAxioryです。
Axioryのスプレッドの狭さは、海外FXの中ではトップクラスです。Axioryは、Tradeviewよりも全体的に取引コストが安く設定されています。
主要通貨の平均取引手数料(スプレッド+取引コスト)は1.0pips程度、ドル円やユーロドルに関しては0.6pips程度と非常に優れています。ぜひ、TradeviewでcTraderの板情報を活用したトレードを行ってみましょう。
取引コストが安いからスキャルピングするトレーダーにもオススメ!