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スキャルピングFXでテクニカル分析はこう使う!

テクニカル分析はスキャルピングでこう使う!
このような方にオススメの記事

・FXでの基本的なテクニカル分析の概要を知りたい方
・テクニカル分析を活用し「スキャルの勝ちパターン」を手に入れたい方

本記事のテーマ

スキャルピングでテクニカル分析はこう使う!

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

スキャルピングではその場の状況に合わせて、様々なテクニカル指標を選別して使用します。スキャルの場合、ファンダメンタルは考慮せずにテクニカル的な判断だけでトレードをするので「テクニカル分析ツールを使える能力」が勝率や利益に影響します。

ただしその分析ツールも使用するツールの数が多すぎても迷うだけなので、自分に合った分析手法を上手に使うことが大切になってきます。

このページでは、前半ではスキャルピングに用いる色々なテクニカル分析ツールを簡単に紹介していき、後半ではスキャルピングをやる上で頭に入れておきたいことについて書いていきます。

これからFXのテクニカル分析やスキャルピング自体を始めようという方が、勝てる分析手法が見つかるキッカケになればと思います。

目次

スキャルピングで使うテクニカル分析 4つの<基礎>ツール

テクニカル分析ツール基礎編

FXスキャルピングでよく用いられるテクニカル分析ツールを紹介していきます。各項に更に掘り下げて書いたリンクもありますので、そちらも参考にしてください。まずは私が常に使用している使い勝手の良い5つの基本ツールを紹介していきます。

移動平均線

移動平均線は「一定期間の平均価格を毎日計算して線でつないだもの」です。20日移動平均値は20日分の平均価格となり、その日々の平均価格を線でつないだものが20日移動平均線となります。

移動平均線

画像は20日移動平均線をチャート上に表示したものです。過去20本のローソク足を素材に、それらの各終値の平均値の推移が表示されています。

移動平均線を用いる理由としては、「トレンドが一目で分かる」という点にあります。ある移動平均線よりも価格が上にあれば、X期間の終値の平均値よりも価格が高いので上昇トレンド、逆なら下落トレンドという風な解釈が可能となります。

また、複数の期間の移動平均線を組み合わせてトレンドを詳細に分析することもあります。

50&100期間の移動平均線

画像は先程の20日移動平均線に加えて、50日(緑)と100日(茶色)の移動平均線を加えたものです。これら期間が異なるどの移動平均線よりも価格が上にあるため、このチャートは強い上昇トレンドだという事が分かります。

このようにして移動平均線を用いて、トレンドの方向や強さを確認することで、順張りのスキャルピングの精度を上げることができます。これが移動平均線の武器となります。

複数の通貨ペアの中からエントリーポイントがある通貨ペアを探す時にはトレンドの強弱が一目瞭然で便利!

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは移動平均線に標準偏差の考え方を加えたもので、3本のラインから構成されます。そのラインが帯となり「価格がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学を応用した分析ツールです。

ボリンジャーバンド

チャートに緑色のラインがありますが、真ん中のラインは20SMA(センターバンド)つまり20日移動平均で、その上下に標準偏差となる緑色のラインがあります。これがボリンジャーバンドです。

そして画像を見ていだければ分かると思いまが、ボリンジャーバンドの幅は広がったり狭まったりしています。バンドの幅が広がっている時は相場の動きが激しく、狭まっている時は相場の動きが静かであると読み取る事ができます。

またボリンジャーバンドには「σ(シグマ)」と呼ばれる概念があります。

ボリンジャーバンド2

画像は先程の2σのみのボリンジャーバンドに、紫色の3σと、青色の1σを加えたものです。σは+(プラス)と−(マイナス)の2本のラインが上下に引かれます。

各シグマの理論的な意味をまとめると

・±1σのバンドの範囲に価格が収まる確率は68.3%
・±2σのバンドの範囲に価格が収まる確率は95.5%
・±3σのバンドの範囲に価格が収まる可能性は99.7%

です。

あくまでも統計学を用いた理論値なので必ずしもこうなる訳ではもちろんありませんが、この理論とバンドの動きからわかるボラティリティの拡大と収縮を根拠に、様々なスキャルピング手法が研究されています。

言葉で説明すると複雑だけど、視覚的にはシンプルで便利なテクニカル分析ツール

使う人によって様々な解釈ができるため、順張りにも逆張りにも用いられる「使い勝手のいいテクニカル分析ツール」です。

ボリンジャーバンドの活用法

ボリンジャーバンドを使ったエントリーの判断基準をご紹介します。

順張りエントリー①

バンドの幅が狭くなった状態で終値が±2σにタッチしたら、そのトレンド方向に従いエントリー

順張りエントリー②

センターバンドの角度が上昇(または下降)しているにも関わらず、終値が−2σ(または+2σ)にタッチしたら、センターバンドが示すトレンド方向にエントリー

逆張りエントリー

終値が±3σにタッチしたら(99.7%の確率で標準価格に戻るから)トレンドとは逆方法にエントリー

バンドウォークを確認しての逆張りエントリー

ローソク足がボリンジャーバンドの±2σに張り付くような強いトレンドの値動き(バンドウォーク)が終わったタイミングでエントリー

トレンドライン

トレンドラインはトレンドの方向と勢いを確認するための基本となるツールです。

トレンドライン

トレンドラインの引き方は、トレンドの始点を1点目とし、押し目または戻りが入ってから反発した部分を3点目として引きます。

トレンドラインの引き方は世界共通認識で決まったものがなく、引き方には各人の経験値が問われる部分もあります。ですが、慣れてくるようになれば自然と引けるようになってきますし、わざわざ引かなくても目視で把握できるようになります。

使い方としては、トレンドに順張りする際にトレンド方向を確認するために用いるのが一般的です。トレンドラインのブレイクで逆張りする手法を他のブログ等で見かけますが、トレンドライン単体でブレイクを判断するのはリスクが高いのでご注意ください。

RSI

RSIはオシレーター系の一つで、相場の売られ過ぎ買われすぎを視覚的に見る際に用います。

オシレーター系

売られ過ぎや買われ過ぎを示す指標。トレンドが転換するタイミングを測るツールで主に逆張りに使用することが多い。

トレンド系

トレンドの強さや流れを視覚的に示す指標。トレンドに乗った順張りトレードにしようしやすい。

チャートの下部にあるものがRSIで、赤のラインが70と30の売られ過ぎ買われ過ぎゾーンです。青のラインがこのゾーンに到達または超えた際に、相場が過熱していると判断します。

RSI

過熱ゾーンでの逆張りが一般的な使い方ですが、トレンドに逆らったポジションですので、トレンドが継続してしまった際は素早く損切りしましょう。スキャルピングの基本は「躊躇のない損切り」です。

利用者が多いツールなので結果的にチャートにも反映されやすい

他の過熱感を示すオシレーター系よりも過熱の判定が分かりやすいため、私の中ではRSIがオシレーター系の中心ツールとなっています。

以上がテクニカル分析の<基礎編>です。

なお、「MT4の使い方などが不慣れな方」や「動画の方がわかりやすいという方」はXMが用意している下記の動画コンテンツが参考になると思います。

スキャルで使うテクニカル分析5つの<応用>ツール

テクニカル分析ツール応用編

ここからは少しだけ複雑なテクニカル分析ツールを5つ紹介していきます。ややテクニカル分析そのものの習熟を必要とするかもしれませんが覚えておいて損はないものですので、実際のチャート上で確認してみることをお勧めします。

フィボナッチリトリースメント

フィボナッチリトリースメントはフィボナッチ数という数学的な理論を用いて、トレンドの押し目買いや戻り売りの位置を予測するテクニカル分析です。

フィボナッチリトリースメント

この場合は上昇トレンドですが、上昇の起点とそのトレンドの終点を結びます。トレンドを50パーセント戻した時と61.8パーセント戻した時が「押し目買い」や「戻り売り」のチャンスゾーンとしてトレーダーに意識されています。トレンドが強い時は23.6や38.2の位置も機能します。

利益確定や損切りの際に根拠を持って判断できるね

このフィボナッチリトリースメントが機能する理由ですが大きく2つあり、

(1)フィボナッチ数は自然界の真理であり、フィボナッチ数での押し戻りは人間が調和を感じるためポジションが傾きやすい。(2)フィボナッチリトリースメントが有名になり多くの人が意識し出したため。

が主要な理由として挙げられます。なんとなくフンワリした理由なのですが、転換点として実際に機能するので注目すべきツールとなります。

ちなみに、フィボナッチを用いたテクニカル分析は押し戻りの予測以外にも色々と使われています。ですが一番有名なのはフィボナッチリトリースメントです。

エリオット波動

エリオット波動 上昇5波

エリオット波動理論は相場の動き方をパターン化して整理したものです。本来は株式相場の理論ですが、FXにも応用ができます。

エリオット波動理論にでは、トレンドは5つの波で形成されているとしています。概要としては以下の5つに分かれます。

エリオット波動の5つの波

1波:トレンドの始まり。逆張りから始まる。
2波:押し目
3波:再度上昇するトレンド。一番激しくトレンド方向に動く。
4波:2回目の押し目
5波:最後の上昇ポイント。利益確定を狙っている人も増えてくる。

また、重要なのはトレンド方向にもっとも動きやすい3波動目を狙って取引をすることです。エントリー頻度の高いスキャルピングですが、焦らずに第3波までしっかり待つことも重要な技術の一つだと私は思っています。

トレンドを探す時に「これは何番目の波か?」と考える習慣が身に付くと良いね

エリオット波動は上記のフィボナッチリトリースメントと組み合わせて使う方法がお勧めです。

プライスアクション・チャートパターン

これは移動平均線やボリンジャーバンドのようなツールとは違い、プライス(値段)のアクション(動き)、つまり「値動き」が刻まれるローソク足の動きを分析してチャートに表現された投資家心理を読み解き、ポジションを取る手法です。

この手法の大家としては、私をスキャルピングに導いてくれた「ボブ・ボルマン先生」が有名です。ローソク足の動きを整理&体系化し、一つの理論としてまとめています。

「得意なパターン」を見つけたいならボルマン理論の勉強がオススメ!

ボルマン先生は様々なプライスアクションの読み解き方を紹介していますが、個人的におすすめは「インサイドレンジブレイク」と呼ばれる手法です。出現頻度は低いものの、これをマスターすれば、ブレイクアウトを狙ったトレードの精度を高めることができ、私の得意とするパターンの一つです。

下記のページでインサイドレンジブレイクについて詳しくご紹介しています。

マルチタイムフレーム分析

長期・中期・短期の足チャートそれぞれを分析することで総合的な視点で売買の判断を行う方法をマルチタイムフレーム分析と呼びます。スキャルピングでは複数の時間足を組み合わせてエントリーの判断をします。

用いる時間の組み合わせは十人十色ですが、私がチェックする流れは「1時間足でトレンドを確認して、1分足でそのトレンド方向へ行きやすいプライスアクションが出た時に仕掛ける」というものです。

1時間足が上昇トレンドなら1分足で上がりそうな動き、1時間足が下落トレンドなら1分足で下がりそうな動きでエントリーをする感じです。

複数の時間足を根拠にしたスキャルピングはそれなりに経験が必要となりますが、慣れると無意識にできる作業であり「勝算の低いエントリーを控える役割」を果たすと感じています。

スーパーボリンジャー

スーパーボリンジャーはボリンジャーバンドに遅行スパンと呼ばれるものを足して相場を分析するテクニカル分析ツールです。

スーパーボリンジャー

スーパーボリンジャーで用いられる遅行スパンは現在の価格をローソク足21本分ずらして表示したものです。ずらして表示する意味としては、過去の価格と現在の価格の比較をするためです。

ボリンジャーバンドと遅行スパンの位置関係を利用することで、トレンドの信頼性を確認し順張りトレードに活かす手法となります。

スキャルピングとテクニカル分析について雑記

スキャルピングとテクニカル分析について雑記

ここまではさまざまなテクニカル分析ツールを紹介していきましたが、ここからはスキャルピングとテクニカル分析に関することをバラバラと書いていきます。

スキャルピングに「ファンダメンタルズ分析は不要」

FXではテクニカル分析だけではなく、ファンダメンタルズ分析も重要だと言われていますが、基本的にファンダメンタルズ分析は長期的な値動きを予測するのに対し、スキャルピングは短期的な一瞬の値動きを狙います。

なので、スキャルピングではファンダメンタルズを考えずに取引をします。世界中のトレーダーが注目するチャートには自然と法則や規則が生まれるため、その規則性に従って未来を読むのがスキャルピングFXのスタンスです。

学ぶほどに規則性に気が付き、価値が高まるのがテクニカル分析

スキャルピングでファンダメンタルズを意識しすぎてしまうと、かえってチャンスを逃したり、不自然なポジションを取ってしまいがちです。私もスキャルピングを始める前はファンダメンタルズに注目していましたが、その情報により「思い込み」が強まり損失を広げてしまう場面を多く経験しました。

ただし、指標発表などではトレンドが急変するので、ファンダメンタルズ的なイベントスケジュールは把握するようにしましょう。私の場合、指標発表前は(基本的に)手仕舞いをしてノーポジで発表を迎え、その後に生まれたトレンドでの利益を狙うスタンスを続けています。

指標発表が近づいてきたらエントリーを控えることも忘れずに!

スキャルピングは「トレンド相場の順張り」を狙うべき

一般的にテクニカル分析が機能しやすいのはレンジ相場よりもトレンド相場です。

それがなぜかといいますと、トレンド相場になるとチャンスを狙って市場参加者が増えるため、比較的テクニカルに素直な動きが多いからです。そのため逆張りにしろ順張りにしろ、スキャルピングはトレンド相場の方が稼ぎやすくなります。

なぜか「日本人は逆張りが好き」らしいですが、プロであれ初心者であれ、スキャルピングの基本はトレンド相場に乗ることです。

また、ポジションの取り方としては、トレンド方向に乗った順張りか、トレンド方向とは反対側に仕掛ける逆張りの2つがありますが、逆張りは反発する位置をピンポイントで予測する技術が必要であるため、慣れないうちは順張りに徹する方がいいでしょう。私の知り合いの専業スキャルパーも「トレンド相場での順張り」のみを狙っており、しっかりと稼いでいる様子です。

なお、私はいろいろな場面でエントリーするタイプですが、最初は「トレンド相場での順張り」のみに集中して、利益が上がってきてからレンジ相場や逆張りでのエントリーを増やす順序が良いと思います。

勝ちパターンを持たずにヤミクモな取引をする人に利益は残らない

FX初心者は「ドル円」/上級者は「ポンドドル」を選ぶ

私がスキャルピングで選ぶべきと考える通貨ペアは3つあります。「ドル円」と「ユーロドル」がメインですが、もう一つは「ポンドドル」です。

スキャルピングでお勧めの通貨ペア

ドル円:トレンド相場での値動きも比較的落ち着いているので一番やりやすい
ユーロドル:急なトレンド転換もあり慣れは必要だがスプレッドも狭く利益を出しやすい
ポンドドル:トレンド時の値幅が大きく利幅も増えるが乱高下が激しく上級者向け

やはり初心者の方はドル円から始めることをお勧めしますが、動きが少ないと利益も増えないので、その場合はユーロドルやポンドドルの動きもチェックしていきましょう。

値動きの大きさもあるのですが、ポンドドルは16時頃から動き始める点も注目ポイントです。

21時を過ぎればロンドンとニューヨークの資金が入り、ユーロドルを中心としたスキャルピングのメインタイムとなりますが、ドル円の動きが落ちる日本の夕方でもポンドドルだけは活性が上がることも多く、スキャルパーにとっては有り難い通貨ペアです。

なお、ユーロ円やポンド円のようなクロス円も日本の個人トレーダーに人気がありますが、スキャルピングをするのであれば、テクニカルに従順なドルストレートをお勧めします。

好きな通貨ペアではじめても、最終的には値動きが大きくスプレッドの狭い通貨ペアに落ちつくでしょう

なお、FXトレーダーの方にとっては馴染みが少ないかもしれませんが、私はスプレッドが狭く、テクニカル的に素直な動きをしがちな「NYダウ」での取引もしています。

その他にスキャルピングでお勧めの銘柄

NYダウ(US30):スプレッドが狭くテクニカル的に素直な動きをしがち

ファンダメンタルズ的にドル円でのトレードをする際にも参考になりうるNYダウは、どのトレーダーの方も注目すべき情報だと思います。

まとめ:自分にあったテクニカル分析ツールを選ぼう

ここまで多くのテクニカル分析ツールをザックリとご紹介しましたが、この中から皆さんのご自身にあった分析ツールが見つかれば幸いです。

なお、私はチェックする分析ツールが多い方だと思いますが、正直なところどれが正解かはまだ分かっていません。スキャルピングは習うより慣れろの感覚的な世界でもあり、成功体験を重ねていくしかないと思います。

そうしているうちに自身の得意なパターンを見つけたり、チャートをパッと見た瞬間にどのテクニカル分析ツールや考え方を使うかが分かるようになれば、その人は上級者と言い切ることができるでしょう。

最後にテクニカル分析の基本となるMT4の使い方を動画で説明しているコンテンツをご紹介しておきます。

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