・ダイバージェンスとの違いを知りたい方
・ヒドゥンダイバージェンスのおすすめトレード手法を知りたい方
本記事のテーマ
ヒドゥンダイバージェンスで順張り手法の勝率を上げる方法
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届けします>
ヒドゥンダイバージェンスとは、RSIやMACDなどで多く見られる、相場の値動きとテクニカルの動きが逆行する現象を指します。
ここまで聞くと「ダイバージェンスと同じでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、ヒドゥンダイバージェンスとダイバージェンスでは明らかな違いがあります。
今回の記事では、ヒドゥンダイバージェンスについて詳しく解説していきます。
ヒドゥンダイバージェンスとは?
ダイバージェンスとの違い
ヒドゥンダイバージェンスは、オシレーター系のテクニカル指標で見られる価格との逆行現象で、「トレンド継続のサイン」として多く用いられます。
ヒドゥン(Hidden)は「隠れた」や「隠された」という意味で、ヒドゥン・ダイバージェンスは「隠れたダイバージェンス」という意味合いになります。
通常のダイバージェンスもヒドゥンダイバージェンスも、価格とテクニカルの逆行現象を指しますが、そのサインの持つ意味が異なります。
ダイバージェンスは「トレンド転換」で、ヒドゥンダイバージェンスは「トレンド継続」です。
ダイバージェンスは「トレンド転換」
ダイバージェンスは、トレンドの転換を示すサインです。
ダイバージェンスは、価格が「高値を切り上げ」ながら上昇しつつも、オシレーターは「高値を切り下げ」つつ下降しており、トレンドの勢いが弱まってきてることを示唆しています。
RSIを使って見つけるのが定番!
ダイバージェンスは、逆張りやトレンドの初動を捉えるのに役立ち、なおかつ見た目も分かりやすいので、海外FX初心者の方にもおすすめのテクニカルサインの1つです。
ヒドゥンダイバージェンスは「トレンド継続」
ヒドゥンダイバージェンスは、トレンド継続を示すサインです。ダイバージェンスと非常によく似ていますが、違うのは直近の安値に注目している点です。
ヒドゥンダイバージェンスは、上昇トレンドで「安値を切り上げ」ているにも関わらず、テクニカル指標は「安値を切り下げ」ており、その後もトレンドが継続しているのが分かります。
ちなみに、下降トレンドでは、「高値を切り下げ」ているのにも関わらず、テクニカル指標は「高値を切り上げ」ている状態がヒドゥンダイバージェンスです。
上昇トレンドで安値に注目、下降トレンドで高値に注目!
ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスは各2種類
見分けるポイント
ヒドゥンダイバージェンス:上昇局面では安値に注目・下降局面では高値に注目
<ダイバージェンス>
<ヒドゥンダイバージェンス>
4つを詳しく説明するぞ!
強気のダイバージェンス(買い)
強気のダイバージェンスは、下降トレンドの終焉およびトレンド転換のサインです。
上のチャートでは、安値を切り下げる下降トレンドが確認できます。しかし、テクニカルでは安値を切り上げてダイバージェンスが発生し、その後上昇へとトレンドが転換しています。
下降トレンドでのダイバージェンスを「強気のダイバージェンス」と呼び、「強気=買いの局面」という意味になります。
弱気のダイバージェンス(売り)
弱気のダイバージェンスは、「弱気=売りの局面」を示すサインです。
上のチャートでは、高値を切り上げる上昇トレンドが確認できます。しかし、テクニカルは高値を切り下げてダイバージェンスが発生しています。
つまり、上昇の勢いがなくなり、トレンドの終焉と転換の可能性を示しています。このような状態を弱気のダイバージェンスと呼びます。
ダイバージェンスが発生したら逆張り!
強気のヒドゥンダイバージェンス(買い)
強気のヒドゥンダイバージェンスは、上昇トレンド継続のサインです。
次のチャートのように、安値を切り上げる上昇トレンドが確認され、テクニカルが安値を切り下げ下降している状態を指します。
このような状態を「強気のヒドゥンダイバージェンス」と呼び、「強気=買いの局面」を示すサインとしてトレードに活用されます。
弱気のヒドゥンダイバージェンス(売り)
弱気のヒドゥンダイバージェンスは、「弱気=売りの局面」を示すサインです。
下のチャートでは、高値を切り下げる下降トレンドが確認できます。一方のテクニカルは高値を切り上げるヒドゥンダイバージェンスが発生しています。
このような状態を「弱気のヒドゥンダイバージェンス」と呼び、さらなるトレンド継続のサインとしてトレードに活用されます。
ヒドゥンダイバージェンスは、トレンド継続を示すから順張りが基本!
ヒドゥンダイバージェンスの見つけ方&活用方法
ヒドゥンダイバージェンスの活用方法
2. 価格が上昇&オシレーター下落で「買い」or価格が下落&オシレーター上昇で「売り」
オシレーター系指標を使って見つける
ヒドゥンダイバージェンスを見つけるには、オシレーター系テクニカル指標が欠かせません。
オシレーター系とは、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を示すテクニカル指標です。特にRSI・MACD・ストキャスティクスは、MT4/MT5などのどの取引ツールにも標準で備わっているインジケーターで、難しい設定なしに使用できるのでFX初心者の方にもおすすめです。
ヒドゥンダイバージェンスを見つけて、実際のFX取引に活用するためには、まずはオシレーター系テクニカル指標を表示させることから始めましょう。
価格が上昇&オシレーター下落で「買い」
価格が上昇している局面で、ヒドゥンダイバージェンスを見つけるためには「安値」に注目しましょう。
価格は安値を切り上げ上昇、オシレーターは安値を切り下げて下降しているポイントを見つけて、ヒドゥンダイバージェンスを探します。
ヒドゥンダイバージェンスが確認できて、トレンドラインをきれいに引けるようなポイントは絶好の「押し目買い」ポイントです。
ヒドゥンダイバージェンスを理解していれば、一時的な下落に惑わされることなく、トレンド継続の判断が可能になります。
価格が下落&オシレーター上昇で「売り」
価格が下落している局面で、ヒドゥンダイバージェンスを見つけるためには「高値」に注目しましょう。
価格は高値を切りて下げ下降、オシレーターは高値を切り上げて上昇しているポイントを探し、ヒドゥンダイバージェンスを探します。
こちらも買いのパターンと同様、きれいにトレンドラインが引けるケースはトレードのチャンスです。絶好の「戻り売り」のポイントになります。
価格とオシレーターの両方で安値に注目、もしくは価格とオシレーター両方で高値に注目だから、ごっちゃにならないようにね!
ヒドゥンダイバージェンスのおすすめトレード手法
ヒドゥンダイバージェンスは順張り一択
ヒドゥンダイバージェンス×RSI
RSIは、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を的確に示してくれるオシレーター系テクニカル指標です。
RSIとは?
「ヒドゥンダイバージェンス×RSI」のトレード手法はいたってシンプルです。
RSIを使ってヒドゥンダイバージェンスを見つけ、トレンドラインを引いて押し目・戻りのタイミングを待ちます。
ヒドゥンダイバージェンスが発生している状況で、トレンドラインに従いエントリーしましょう。
利益確定・損切りもシンプルで、RSIの売られすぎ・買われすぎゾーンで利益確定します。トレンドラインをエントリーと逆方向にブレイクしたら損切りです。
ヒドゥンの一番シンプルな手法だよ!
ヒドゥンダイバージェンス×MACD
MACDは、短期間と長期間のEMA(指数平滑移動平均線)を用いた、見た目にも分かりやすいテクニカル指標です。
MACDとは?
MACDを使った手法では、まずはヒドゥンダイバージェンスを見つけてから、MACD線とシグナル線のクロスを待ちます。
上昇トレンドの局面では、MACD線がシグナルを下から上に抜けたタイミングがエントリーポイントです。
MACD線がエントリーの方向とは逆に出始めると、トレンドの勢いが弱まってきたと判断できるので、利益確定の目安にします。
損切りに関しても、MACD線がエントリーとは逆方向に強く出るなら、トレンド転換が疑われるので速やかに損切りを行います。
ヒドゥンダイバージェンス×ストキャスティクス
ストキャスティクスは、RSIと似た特徴を持つテクニカル指標です。
ストキャスティクスとは?
RSIと違う点は、%K・%Dという2本のラインが売買のタイミングを示してくれることです。
ヒドゥンダイバージェンスを確認し、ストキャスティクス80%以上・20%以下の「売られすぎ」「買われすぎ」ゾーンでの%K・%Dラインクロスでエントリーします。
利益確定は同じく「売られすぎ」「買われすぎ」ゾーンです。%K・%Dのラインクロスをトレンド転換の可能性があると判断し、利益確定を行います。損切りはトレンドラインの逆方向へのブレイクです。
この3つの手法を覚えておけば、ヒドゥンは大体OK!
ヒドゥンダイバージェンスの注意点
ヒドゥンダイバージェンスの注意点
・損切りルールを徹底する
だましの可能性に注意する
FXでは、どんなテクニカル指標も「100%絶対」ということはありません。
つまり、ヒドゥンダイバージェンスにも「だまし」は存在します。
そのため、ヒドゥンダイバージェンスだけに頼らず、トレンド系指標を組み合わせる、リバーサルパターンにも注目する、または大きな時間足を含めたマルチタイムフレーム分析を栄養するなどの、複合的なFXトレード戦略が必要になります。
損切りルールを徹底する
ヒドゥンダイバージェンスを用いたトレード手法は、ほぼ「順張り」です。
「順張り」は、明確なレジスタンス・サポートラインを背にエントリーする「逆張り」と違い、損切りポイントが不明確になる恐れがあります。
したがって、エントリーの前には必ず損切りルールを定め、しっかりルールに従うようにしましょう。
ヒドゥンダイバージェンスもダイバージェンスも、損切りルールは徹底しよう!
ヒドゥンダイバージェンス まとめ
今回の記事では、FXのヒドゥンダイバージェンスについて詳しく見てきました。ヒドゥンダイバージェンスとダイバージェンスの違いについてもお分かりいただけたかと思います。
ヒドゥンダイバージェンスは「トレンド継続」を示唆するので、押し目買い・戻り売りのスキャルピングを行う際の有効なサインです。海外FX業者の取引以外にも暗号資産トレードでも活用できるので、ヒドゥンダイバージェンスをご自身のトレード手法に取り入れてみましょう。