・祝日の昼にゆっくりとFXをしたい兼業トレーダー
・祝日の値動きは平日とどう違うのかを知りたい
本記事のテーマ
祝日でのFXの稼ぎ方<いつ狙う? どう狙う?>
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
日本が祝日の平日もFX市場は24時間動いているため、普段は平日に仕事を抱える個人投資家にとっては、その祝日はゆっくり相場と向き合える有意義な時間になります。
ただ、「日本の祝日の値動き」は普段の平日とは違いがあるため、トレードには注意が必要であり、特徴的な値動きも見られます。
それらを把握した上で「祝日に利益を上げれるトレーダー」に近づきましょう。
祝日に限った「独特の値動き」があるから気をつけよう!
祝日のFX取引で知っておくべきこと
日本の祝日の東京タイムは穏やかな相場
日本の祝日は株式市場も銀行も動かないため、日経平均株価と相関関係になりやすいドル円やクロス円通貨は動きづらくなります。
経済指標の発表もないため、変動要因が普段に比べて極端に少なくなるためです。 結果として、東京タイム(日本時間の9時〜17時)のドル円の値幅は、平均して10〜30pipsほどの動きに収まることが多くなります。
狭い値幅の間をチョロチョロと行き来するので、スキャルピングで言うと「細かく抜きやすい相場」ではあるものの、言い換えると「ジリジリとじれったい相場」ではあります。
普段の日本の祝日は大きく動かないことが多い
祝日に動き出せば「一方向に大きく動く傾向」に
ただし、日本の祝日の特徴として、市場参加者が少ないことで世界の首脳による重要発言があった場合は大きく動くことになります。 かつ、日本勢が休みであることから欧米勢の思惑が市場を支配することなり、一方向に大きく動く場面があることを考慮しておくべきです。
ゴールデンウィークなどの長期休暇は特に欧米勢が狙いやすい!
欧米のヘッジファンド達は日本の大口投資家の参加がないために普段よりも思惑通りに相場をコントロールしやすい環境にあります。
そのため、日本の祝日に「大きな事件や指標発表」「突発的な首脳発言」があるとヘッジファンドが仕掛けを強めて、想定以上に大きく相場が動く場面があります。
穏やかな相場に慣れて、ポジション数を増やしすぎたりしてしまうと不意に大きく動くこともあるので、「祝日は、市場参加者が少なく不安定な相場である」ということを忘れずにトレードしましょう。
一度、片方に相場が傾くと動きを止める勢力がいないために大きく動くのが特徴
祝日前のFXは「土日の持ち越し」は控える
本来、月曜日の朝は週末の世界情勢が影響し窓を開けてスタートすることも多い。なので、週明けが日本の祝日である場合、リスクヘッジのために土日の持ち越しを控える「日本の機関投資家」も多くなります。
月曜日が祝日の時は、普段の月曜日以上に振れ幅が大きくなる可能性も高くなるので、個人投資家の皆様も「土日の持ち越し」は控えた方が安全です。
祝日ということでお仕事がお休みの方は早朝から相場変動に対応できるかもしれませんが、対応ができない方は土日は持ち越さず、祝日で生まれたトレンドに乗るポジションを新規で取るスタンスがお勧めです。
祝日のFXトレード戦略
祝日16時からの節目でスキャルピングFX
上記で述べたように日本時間は穏やかに過ぎることの多い日本の祝日ですが、動き出した時のトレンドは強く一方向に伸びやすい傾向にあります。このような祝日の急変相場ではスキャルピングが有効です。
動き出すキッカケをテクニカル分析で見つけるのは難しい相場状況ですが、動き出した後でエントリーしても十分に利益を獲れると考えて大丈夫です。
アラート機能などを活用して相場の急変に対応しよう!
時間帯としては16時や21時など欧米トレーダーが市場に参加するタイミングが急変の起点になることが多くなります。
祝日“前”のポジション調整を狙う
もう1つの狙い目は「祝日の前日」です。
日本やアメリカなどの「主要国の祝日の前日」はリスク回避のためにポジションを手仕舞いするトレーダーが増えます。 結果として、一時的な傾きが生まれて「押し目買いのチャンス」が生まれやすくなるのです。
株式相場の場合は15時に閉場する14時半ごろから押し目買いタイムとなりますが、FX市場の場合は祝前日の(日本時間)夜19時半前後と祝日当日の朝5半時前後にポジション調整の売買が増える傾向にあります。
この調整の動きがあった後にトレンド方向へ戻すため、スキャルピングで短期的に利益を狙うか、祝日をまたいで利益を狙うという戦略が有効になります。
サラリーマンの方々にとってはポジションを取りづらい時間帯かもしれませんが、祝日に合わせたトレードテクニックとして覚えておくと有効なポジション取りにつながると思います。
アメリカの祝日は基本的に閑散とするため「専業トレーダーの休日」に
独立記念日や感謝祭、クリスマスなどのアメリカの祝日は日本の祝日と比べ物にならないほど閑散としています。
日本のディーラーは「営業成績が悪い」などの理由で、休日にも出勤して利益を上乗せしようと頑張る傾向にあります。
一方でアメリカのディーラーは祝日にわざわざ仕事はしません。結果として、アメリカの祝日は日本の祝日よりももっと閑散とした相場になり、「完全な休日モード」といった印象の日になります。なので、私もアメリカの祝日は休みにしています。
どうしてもボラタリティが小さくなるので私と同じように考えるトレーダーは世界中にたくさんいると思います。専業トレーダーの方は、動きの少ないアメリカの祝日は思い切って休みにして息抜きをしてみることをオススメしておきます。
ご参考までにアメリカの2022年の祝日カレンダーを記載します。
バイデン大統領が6月19日を連邦祝日とする「ジューンティーンス独立記念日法案」に署名したことで2022年に新しい祝日が追加されました。
2022年のアメリカ合衆国の祝日 | ||
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1月1日(土) | New Year’s Day | 元日 |
1月17日(月) | Martin Luther King Jr Day | キング牧師の日 |
2月21日(月) | President’s Day | 歴代大統領を称える日 |
5月30日(月) | Memorial Day | 戦没将兵追悼記念日 |
6月19日(日) | Juneteenth | 奴隷解放記念日 |
7月4日(月) | Independence Day | 独立記念日 |
9月5日(月) | Labor Day | 労働感謝の日 |
10月10日(月) | Indigenous Peoples Day | 先住民の日 |
11月11日(金) | Veterans Day | 復員軍人の日 |
11月24日(木) | Thanksgiving Day | 感謝祭 |
12月25日(日) | Christmas Day | クリスマス |
最後に、祝日が月曜日の場合は窓が開くことも多いので、その時のスキャルピング戦略をご紹介しておきます。今日が週末であれば明日にすぐ活かせると思います。