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【大損】FXで人生終わった人|100万円溶かした男の体験談

【大損】FXで人生終わった人|100万円溶かした大損男の体験談
このような方にオススメの記事

・FXの大損の失敗談を知りたい方
・FXで想定しうる最悪の結末を知りたい方

本記事のテーマ

酸いも甘いも噛み分けたトレーダーだけが自身の勝ちパターンを確立できる

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届けします>

本記事では、私の知り合いのFXトレーダー(仮名Aさん)に、FXで100万円溶かした体験談を執筆していただきました。

Aさんの失敗談を知ると、反面教師的に役立つだけではなく、自身のFXへの姿勢を顧みる良い機会にもなります。このような貴重な実体験を打ち明けてくれたAさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

Aさんも私も、今回の記事がより多くのトレーダーの方々の糧になることを願っています。

目次

FXで人生終わった人【100万円溶かした大損男の体験談】

FXと出会ったきっかけ

はじめまして。FX歴10年のAです。私がFXと出会ったのは2013年12月頃、大学4年生の時でした。当時、MARCHの大学の経済学部に通う私は、就活も無事終了し、暇を見つけてはパチンコや競馬にハマっていました。

パチンコや競馬であまり勝てなかった中、チャレンジしようと考えたのがFXです。「経済学部なんだから勝てるだろう」という、非常に漠然とした理由でFX挑戦を決意しました。

ネットの記事や書籍を読み漁り、まずはテクニカル分析を勉強。辿り着いたのは、短期トレードメインでのスキャルピングやデイトレードでした。

FXトレードで会社員の月給の5倍に

大学を卒業した私は、都内で中堅ベンチャー企業の会社員として働きながらFX取引を続けました。学生時代、レストランのウェイターや結婚式場の配膳のバイトで貯めた100万円に加えて、手取り20万円のうち5万円を毎月FXにつぎ込み続けます。

当時は井の頭線沿いの不動産で家賃が7万円の部屋に住んでいたこともあり、結構な節約をしながらの生活でした。それほど、本気だったんだと思います。

FXトレードのペースを徐々につかみ始め、FXをスタートして半年後に1か月で100万円の利益を出すことに成功。専業になれば、年収1,000万円も現実的だと思いました。

会社では上司と馬が合わず、他のもう1人の同期もすぐに辞めてしまったこともあり、社会人一年目の秋には新卒で入った会社を退社して、専業トレーダーとしてデビューしました。

FXを始めて1年も経っていないのに専業は危険だよ!

負け続け正気を失い利益を吹き飛ばす

しかし、当然現実は甘くありませんでした。

専業トレーダーになった後は、相場環境が変わり、ボラティリティが小さくなってしまいました。獲得する利益は小さく、たまに発生する損切り幅が大きくなり、徐々に収益が悪化していきます。

さらに、「FXで生活費を稼がなくてはならない」というプレッシャーから、ポジポジ病にかかってしまいました。せっかく確立させた勝ちパターンも乱れまくってしまい、当時のストレスは凄まじく、睡眠時間も上手く眠れなくなって体重は10kg落ちてしまいました。

そして、負けが大きくなってくると、損失をすぐ取り戻そうとしてまた負ける、という最悪の悪循環に陥ってしまっのです。気づくと、FXトレードで出した利益100万円をすべて溶かしてしまいました。

貯金ゼロへ生活費が払えない

さらに負けを取り戻そうとして、海外FXのフルレバでトレードした結果、バイトや会社員として働いて貯めた150万円もすべて吹き飛ばしてしまいました。

もちろん専業トレーダーなので、会社員時代のように安定的な収入はありません。家賃もクレジットカード代も払えない、という最悪の状況になってしまいました。

当時は、サラ金に行って借金することも本気で考えました。情緒不安定になって、来年税金が払えなければ自己破産するしかないとも思いました。

結局、実家に泣きつくことになり、2014年11月頃から実家に戻って再就職を目指すことになりました。FXを始めてから、およそ1年経った頃のことです。

親に事情を打ち明けた時は、「せっかく学費を出してもらったのに情けない」という気持ちで胸が一杯になり、親の前で涙があふれてしまいました。

FXを始めて1年で全財産を失ったのね…

FXで人生終わった人【100万円溶かした大損男の復活劇】

まずはコツコツ働く

あれから数年経った今だからこそ、大損した理由がよく分かります。

私が犯した最大の間違いは、FXトレード歴が1年もないのに専業トレーダーになってしまったことです。

当時、1ヶ月で100万円稼いだのは確かにすごい金額ですが、安定的にその利益を得るためにどれほどのプレッシャーと戦わなければならないのかは、よく分かっていませんでした。

2~3年間勝ち続け、どのような相場にも対応できるようになってからでないと、専業は厳しいのではないかと思います。

今でも専業トレーダーは私の夢ですが、生活とメンタルを安定させるため、コツコツ働きながらFXトレードに励むことにしたのです。

兼業だからこそ心に余裕が生まれる!

負けたときはロットを落とす

FXで大損した時は、負けるたびにロットを上げてトレードして、傷口を広げていました。

今は負けた時ほどロットを落としてトレードすることで、損失を広げないように心掛けています。反対に勝った時は、ロットを上げて大きなリターンを狙うことにしました。

負けた時は大きなリスクを負わない、勝った時はリスクを負ってリターンを狙う。そうすることで、FXトレードで大切な資金管理を徹底できるようになりました。

ファンダメンタルズ分析も取り入れる

私のトレード手法はスキャルピングだったということもあり、テクニカル分析のみでトレードしていました。

テクニカル分析は相場の流れや重要ポイントを確認できる便利なもので、ハマった時は大きな効果を発揮します。しかし、テクニカル分析だけでは、相場を動かす材料が分かりません。

ファンダメンタルズ分析を取り入れることにより、相場を動かす要因が把握できて、トレンドの方向感も今まで以上につかみやすくなりました。

また、経済指標の内容や予想もしっかりチェックすることで、急な相場変動にも対応できるようになります。

ファンダメンタルズ分析を駆使して初めてFX中級者!

FXで人生終わった人【スキャルピングで大損編】

一瞬で数百万溶かして退場

私のFXで大損の体験談はまだまだ終わりません。これは再就職してからの出来事です。

私は再就職後もトレードを継続しました。実家に住みながら通勤していたので家賃は無料。手取りこそ再就職前と変わりませんでしたが、毎月10万円の貯金を増やしていきます。

再就職からおよそ1年経った頃、100万円貯まったところでFXに再挑戦。手法はこれまでと同じスキャルピングで勝負しました。

手法はレンジで逆張り。レンジ相場であればいずれ反転するので、逆張りが有効になります。トレード3回目までは上手くいき、「わずか1時間程度で30万円以上」という自分の月給以上の利益を出すことに成功しました。

これは余裕だと思ったのもつかの間、トレンド発生に飲み込まれ大損失を出してしまいます。本来であれば損切りすべきだったところ、またしても負けを受け入れられず、さらにナンピンもしてしまい、100万円の大損失を出してしまいました。

一瞬で大金を失ったのは、後にも先にもこれが初めての経験でしたが、今でも布団の中であの時のことを思い出して、心臓がバクバクしてくることがあります。

ハイレバトレードで損切りしないのは最悪のパターンだ!

スキャルピングで稼ぎ続けるコツ

リスクリワードは「損切り1:利確3」が理想

損切りは絶対です。特にハイレバトレードするのであれば、損切りしないと一度で証拠金を失ってしまいかねません。

損失と利益の比率であるリスクリワードは、損切り1に対して利確3が理想的です。この比率をキープしていれば、損切りと利確を交互に繰り返しても、証拠金がどんどん増えていきます。

勝負する場面(時間帯・通貨・相場の動き)を絞って一点突破

FX相場は平日であれば24時間オープンしていますが、利益を出しやすい場面と出しにくい場面があります。

今は優位性の高いスキャルピングを行うために、勝負する場面を絞るようにしています。時間帯・通貨・相場環境を見極めて、ここぞという時だけ勝負することで、勝利できる可能性が高くなりました。

フルレバレッジではなく損小利大のレバレッジで

海外FXの魅力といえば、超ハイレバレッジトレードが可能なことです。しかし、一度に大きなリターンを狙いハイレバレッジをかけると、一度で大きな損失を出してしまいます。

フルレバレッジは避けて、実効レバレッジを200倍程度に落とすなどすれば、損失を小さく留めることができます。FXで勝つための格言の「損小利大」も実現しやすくなります。

自分の勝ちパターンを持つことを心がける

今は勝ちパターンを身につけることで、勝負するタイミングがつかみやすくすることに集中しています。レンジでの逆張り、トレンドについて行く、何でもOKです。

「FXトレードはある程度再現性があるので、この相場ではこのトレード手法というように、一度勝ちパターンが完成すれば、後はそれを再現するだけで利益を積み重ねていける」といわれています。

稼ぐトレーダーはみんな自分の勝ちパターンを持っている!

FXで人生終わった人【スワップ運用で大損編】

高金利通貨の暴落でロスカットされて退場

スキャルピングは私に向いていないかもしれない。またしても自信喪失していた中、次に目を付けたのがスワップ運用です。

高金利通貨は保有しているだけで、1日1,000円以上のスワップポイントを受け取れます。例えば、ハンガリーフォリント(HUF)は高金利通貨として知られています。

XMでユーロ/ハンガリーフォリントのショートポジションを10万通貨持っていれば、1日で約5,000円のスワップポイントを受け取ることができます。1か月間でなんと15万円です。

しかも、スワップ運用はポジションを持って放置しておけばOKということで、これは良い商売だと思いました。 

しかし、現実はそう甘くありませんでした。高金利通貨は安定性が低いこともあり、暴落に巻き込まれてしまいました。ロスカットに巻き込まれ、5万円ほど貯めたスワップポイントを失い、ポジションを保有するために入金していた証拠金数10万円もすべて吹き飛んでしまいました。

スワップ運用で放置は、誰もが一度は犯すミス…

スワップ運用で勝ち続けるコツ

1日1回は為替の暴落や高い金利が下がるリスクをチェックする

スワップ運用は決して勝てないというわけではなく、放置しておいたことに問題がありました。 勝つために重要なことは、定期的に通貨ペアの価格や、通貨ペアに関する情報をチェックすることです。

今では1日1回は必ず、暴落が発生していないか、金利は低下していないか、政策金利が変更されるニュースがないかなど、チェックするようにしています。 

通貨安の傾向があるときは運用を避ける 

 高金利通貨が下落傾向にある時に、わざわざ買いポジションを建てるのは危険です。というのも、高金利通貨の政策金利がこれから引き下げられる予測がある、経済状況が良くない、などの理由があるかもしれないからです。 

また、他通貨の政策金利が引き上げられる予測があったとしても、相対的に高金利通貨が弱含む場合もあります。 

このような状況下、逆張りでエントリーを行うと、せっかく得られたスワップポイントを含み損によって失うばかりか、暴落に巻き込まれる可能性も高くなります。 

スワップ投資で逆張りはNG!

FXで人生終わった人【自動売買で大損編】

放置してたら逆張りしまくりで退場

スキャルピングもスワップ運用も失敗。裁量トレードが上手く行かなかった中、手間、才能、センスが不要のトレード手法はないかと思い、挑戦してみたのが自動売買でした。

私が挑戦した自動売買は、プログラムを選ぶだけでトレードしてくれるものだったので、プログラム選択後は何もしませんでした。

選択したプログラムは逆張り型のもので、最初の1か月で10万円の利益達成。

「放置しているだけで儲かる。これは楽勝だ」と思い、追加入金してさらに放置していたら、1週間くらいで証拠金がすべて溶けていました。

どうやらトレンドが発生していたようで、逆張りが一切効かなくなっていたのです。

最初の1か月間勝てていたのは、プログラムの戦略と相場環境の相性が良かったからだったようです。相場に合わせてプログラムを選択する必要があったと気づいた頃には、時すでに遅しでした。

自動売買も放置は絶対にダメ!

自動売買で勝ち続けるコツ

裁量トレード以上に分析を行う

自動売買は、裁量トレードと同じか、それ以上に相場分析を行う必要があります。テクニカル分析ではトレンド発生の有無、トレンドの方向、重要ラインを、ファンダメンタル分析では、今後相場を動かす材料はどのようなものかを、確認しなければなりません。

このような相場分析を行った上で、相場環境に合った数値を設定したり、プログラムを選択したりする必要があります。

楽して儲けようと思わないこと!

運用実績を検証する

自動売買といっても優秀なものばかりではありません。今は優秀なものを選ぶため、過去の運用実績や成績をチェックするようにしています。

また、過去の実績だけでなく、現在の相場で通用するのかを検証するフォワードテストも重要です。このような検証を行うことで、EAが利益につながる有効性を持っているか確認できます。

FXで人生終わった人【大損の三大要因】

FXはゼロサムゲーム

トレード歴10年の私は、人がFXで大損する理由には3つあると思っています。

FXは誰かが1万円勝つと、その裏で誰かが1万円負けるというゼロサムゲームの世界です。全体のパイは不変で、そのパイを奪い合うゲームに勝っていかなければなりません。

百戦錬磨のトレーダーが多数参戦する中、他のトレーダーよりも上手く立ち回るのは簡単なことではありません。ましてやフルレバで一攫千金を狙うようなトレーダーは、いずれ大損を出す運命にあるといえます。

機関投資家に勝つのは難しい

FX相場は個人トレーダーだけではなく、損害保険会社、投資信託、年金基金、ヘッジファンドといった機関投資家もしのぎを削る世界です。このような機関投資家は為替相場を動かすほど大きな力を持っています。

機関投資家たちの動きを読むのは難しく、短期になればなるほど予測することが難しくなります。特にヘッジファンドはストップロス狩りなど、予測しにくい値動きを発生させるので、初心者は大損を負うリスクが高くなります。

分析時間や自己管理の不足

FXは難しいゲームではありますが、きちんとした分析、自己管理を行っていれば、人生終わってしまうほどの損失を出してしまう可能性はほとんどないと思えます。

「ロクに相場の分析を行わなかった。本来すべき損切りを怠った」というのは、大損してしまう人に共通する特徴です。FX相場の難しさという外的な要因だけでなく、このような自分自身の問題も大損の理由です。

FXは最終的には自分との戦い!

FXで人生終わった人【100万円溶かした大損男の体験談】まとめ

現在、私は会社員として安定した収入を得ながら、兼業トレーダーとして無理のないトレードを行っています。毎月5万円程度ではありますが、安定的な利益も出ており、生活にも余裕が出てきました。

最後になりますが、FXで勝つのは簡単なことではなく、時としてFXで人生終わるほどの大損をしてしまうことがあります。また、他のトレーダーの体験談を聞いていると、大損するときは資金管理面やメンタル面、技術面で私と同じような問題を抱えているように感じます。

この記事の失敗談を参考にして、みなさんにも自分も同じ道に行ってしまわないように気を付けてほしいと思います。

Aさん、ありがとうございました!

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