・裁量トレードか自動売買どちらにするか迷っている方
・裁量トレードで勝てるようになりたい方
本記事のテーマ
FXは裁量トレードと自動売買ではどちらが稼げる?
<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>
FXの取引には、裁量トレードと自動売買という2つの選択肢があります。それぞれメリットやデメリットがあり、どちらを選択しようか迷っている方も多いようです。
一般的にコンピューターシステムに任せる自動売買の方がラクに勝てるというイメージがありますが、経験を積みながら正しいトレードを行えば裁量トレードの方が稼げるようになります。
今回は自動売買と比較しながら、裁量トレードのメリットやデメリット、勝てるようになるコツを解説していきます。
裁量トレードとは
裁量トレードとは、自分の判断で売買を行う取引方法のことです。自分の経験や読みを頼りに、買いや売りのポイントを決めて売買します。
注文方法は現行レートで売買を成立させる成行注文や、注文価格を指定する指値注文などがありますが、いずれも自分で売買の意思決定を行うという点が大きな特徴と言えます。
エントリーから決済まで、すべて自分で行うため、技術面やメンタル面でトレード成績が大きく変わってきます。
上達すれば大きく利益を伸ばせるのが裁量トレードだ
裁量トレードのメリット
ファンダメンタルズに柔軟に対応できる
裁量トレードの大きなメリットが、ファンダメンタルズ要因を重視して取引できるということです。一般的に短期トレードではテクニカル分析が重要視されますが、値動きにはファンダメンタルズの要因も大きく絡んできます。
ファンダメンタルズ要因には、株式市場の動向、地政学的リスク、経済指標の結果、要人の発言など様々なものがありますが、裁量トレードではこうした要素をトレード予測に取り入れることができます。
裁量トレードでは、テクニカル面とファンダメンタルズ面、両面から分析を行うことで、精度をアップさせることができます。
システムトレードでは急な相場変動に対応できずロスカットも
人間の感覚を活かせる
裁量トレード3つ目のメリットが人間の感覚を活かせるということです。自分の経験や、自分の読みを活かせるのは、裁量トレードならではの魅力と言えるでしょう。
ニュース、相場環境、ローソク足のプライスアクションなどを見ながら、自分の肌感覚で予測を立てることができます。先回りしてエントリーしたり、危険を察知して早めにポジションを解消したりすることができれば、精度を格段に上げることも可能です。
相場は集団心理で動くから「心」を読むことが大事だ
裁量トレードのデメリット
労力や時間がかかる
裁量トレードは、人間の分析や意思で売買を行うため、思った以上に労力や時間がかかかるというデメリットがあります。
まず、裁量トレードでは、テクニカル分析だけではなくファンダメンタルズ要因も重視されます。
そのため、ニュースや経済指標の結果を入手する必要があります。また、テクニカル分析を行ったり、過去のトレードを検証する作業も必要になるでしょう。
裁量トレードは注文を入れる以外にやることが多い
欲に振り回される
様々な相場を経験し、自分のトレードスタイルを確立できたとしても、裁量トレードではメンタル面の影響を受けやすいため、最良のパフォーマンスを発揮しにくい傾向があります。
裁量トレードを行っていると様々な心理が湧いてきます。儲けたいという誘惑、損失に対する恐怖など、こうしたメンタル環境は最適なトレードを妨げる要因となります。
熟練のトレーダーであっても、こうした心理によって最適なトレードが妨げられることは良くあります。
裁量トレードで稼ぎ続けるにはメンタル管理は絶対条件だ
裁量トレードで勝てない人の特徴
売買の機会を待てない
FX相場では利益を出しやすい状況と出しにくい状況があります。そのため、売買のチャンスを待てない人は勝つことは難しいでしょう。
エントリーサインが出る前にエントリーしてしまう、エントリー後に利益が出たらすぐに決済してしまう、損失が出るとあせって損切りを行い結果的に損切り貧乏になってしまうなどが待てないトレーダーが行ってしまう失敗例です。
せっかく相場観が身についていても、安定的に稼ぐことは難しくなる。。
規律を守れない
自己規律を守れないと、裁量トレードを成功させることは難しいでしょう。FX取引の規律には、エントリーや決済のルール、資金管理のルールがあります。
このうち、エントリーや決済のルールについては厳守しなければならないということはありません。特にトレード経験の浅いうちは、ルールに縛られすぎない方が良い発見があり、結果としてスキルアップにつながることもあるでしょう。
一方で、資金管理やエントリールールについては厳守しなければ、大切なトレード資金が底を尽きて相場から退場せざるを得なくなることもあります。
トレードが上達する前にFXを辞めるのはモッタイナイ!
裁量トレードで大切な3つのこと
最適なエントリーポイントを探る
裁量トレードを成功させるためには、最適なエントリーポイントを見つけることが欠かせません。微妙なさじ加減を行える裁量トレードであっても、テクニカル分析でエントリーポイントを探っていくことが基本です。
まずは「エントリーの根拠」を自分の中で持つことから
ライントレード、フィボナッチ、移動平均線、RSIなど、メジャーな分析手法だけでも十分なので、それぞれ基本的な使い方を身につけることが大切です。
いろいろな分析手法を試して、得意とするツールやチャートパターンを見つけるまでは努力を続けることが重要です。
利益確定&損切りを確実に行う
裁量トレードでは自分の判断で利益確定や損切りを確実に行う必要があります。これはまず第一にリスク管理という意味があります。
損切りができなければ、一度の取引で資金を溶かしてしまう可能性があり、大変危険です。相場で生き残っていくためには、適切な損切りを行えることは必須条件です。
ストップロス注文を必ず入れておこう
また、リスクリワードを大きくするということも大切です。人間のメンタル面が大きく影響する裁量トレードでは、利益確定のタイミングが早く、損切りが遅れてしまう傾向にあります。
日頃から自分のメンタル面と向き合いながら、利益を大きく伸ばし、適切なタイミングで損切りを実行するように心がけましょう。
成功も失敗も含めたトレード経験を重ねる
裁量トレードで成功を収めるためには、様々な相場を経験することです。FXではまったく同じ相場が訪れることはありませんが、似たような相場は何度も訪れます。
様々な相場を経験することで、「あのときと似たような相場だから、同じような売買をしよう」といったように最善の対処をしやすくなります。
さらに、相場環境に応じた適切な対処方法を身につけることで精神的な安定感が生まれます。その結果、メンタル面の影響で「当初のトレード方針が歪められる」といった失敗は少なくなるでしょう。
勝ち続ける人は「失敗を乗り越えた経験」がある人だよね
スキャルピングは裁量トレードの最終形
裁量スキャルの技術向上は収益につながる
裁量トレードの腕が上達した際に最終的に行き着くのがスキャルピングではないでしょうか。スキャルピングは裁量トレードのメリットを存分に活かすことのできるトレード手法と言えます。
スキャルピングでは、インジケーターを使って売買シグナルを利用することはもちろんですが、ちょっとしたプライスアクションも取引の大きな手がかりになり、技術の向上が収益に直結します。
スキャルでの裁量トレードなら値動きの小さな相場でも稼げる
自動売買にはできない人間の感覚が成績に大きく左右するため、裁量でのスキャルピングを極めれば他のトレーダーが静観している時間帯でも利益を上げることができるでしょう。
自動売買との比較
裁量トレードと比較されるのが自動売買です。一般的に自動売買は最後に自動売買と比べて裁量トレードにどのような特徴があるのか見ていきましょう。
裁量トレードは24時間動けない
自動売買では、FX相場がオープンしているときは、いつでも自動で取引を行うことが可能です。しかし、裁量トレードとなるとそうはいきません。
仕事が忙しいとき、就寝中などは、相場を見れないのでFXを行うことは難しいでしょう。
指値注文などで対応することも可能ですが、リアルタイムでテクニカル分析を行うことはできないので、どうしても精度が下がってしまいます。収益のチャンスの多さという点では、自動売買の方が勝っています。
自動売買よりもトレードスキルが見につく
自動売買では、事前に設定されたプログラムに売買を任せることになります。そのため、自分で分析と売買を行う裁量トレードとは違い、一切のノウハウが残りません。
自動売買であってもストラテジーを選択するのは人間であるため、多少の相場観は養われますが、相場と向き合って注文を入れる裁量トレードの方が圧倒的に投資スキルの向上は早く、稼ぐための再現性は高いと言えます。
トレードスキルを身につけたいなら裁量トレード一択だ
裁量トレードは自動売買よりもコスト安
FXの自動売買と比較すると裁量トレードではコストを抑えて取引することが可能です。
例えば、XMのZERO口座では、ドル円を1万通貨取引するのにかかるコストは100円程度です。スキャルピングであっても、1,000円以上の利益を狙っていくことを考えれば、大きな負担にはなりません。
自分で取引する裁量トレードならコストをすべて把握できる
一方で自動売買では、スプレッドが広く設定されていたり、取引手数料がかかったり、そもそもツールを購入するのに料金が掛かったりします。
そもそも最後まで勝ち続ける自動売買ツールはこの世に存在せず、詐欺などで悪用される場面の方が多いので注意が必要です。
まとめ
裁量トレードにはメリットやデメリットがありますが、中長期的に見ると裁量トレードに挑戦するメリットが大きいと言えるでしょう。
自動売買はメンタル面の影響が少なく労力もかからないため、一見すると裁量トレードの弱点を補うような印象があります。
しかし、ファンダメンタルズ要因や微妙な人間心理が影響する相場環境において、自動売買で成果を上げ続けるのは難しいと言えます。