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バンドウォークを見極める「順張り・逆張り」インジケーター

バンドウォークを見極める「逆張り」ボリンジャー活用
このような方にオススメの記事

・逆張りトレンドを狙った大きな値幅を取りたい方
・ボリンジャーバンドを使って順張りのエントリーポイントを知りたい方

本記事のテーマ

バンドウォークは順張り・逆張りのどっちで活きる?

<スキャル歴12年の専業_億トレーダーがお届け>

これまで紹介したように、ボリンジャーバンドを用いた手法は様々なものがありますが、今回はトレンドの一時的な反転を狙った逆張りエントリー点の見つけ方をご紹介いたします。

目次

逆張りエントリーのメリットとは?

トレンドはいつか必ず反転する

まずは、順張りにはない「逆張りのメリット」から書いていきます。

FXに関する書籍やブログではよく「逆張りはトレンドに逆らって危険。順張りに徹してトレンドに乗る事が大事」という風に書かれており「逆張り=悪」という固定観念を持たれている方も多いと思います。

しかし、こういった意見は嘘・・・とまでは言わないですが、逆張りという手法をよく理解していないと思います。

たしかに、値ごろ感で適当にエントリーをして、逆行してもそのまま放っておいて含み損を膨らませていくような逆張りは危険ですが、今回のようなボリンジャーバンドなどの根拠を用いて、しっかりと損切りできるトレーダーの逆張りは、大きな利益を狙える投資手法となります。

なぜなら、投機的なマネーが多い為替相場では、トレンド方向に価格を大きく動かした時には、かなりの確率で利益確定をする勢力が出てくるからです。トレンドはどこかで必ず反転します。また「トレンドが転換した際は、前のトレンドの半値まで戻す」という世界の共通認識もトレードをやりやすくしてくれます。

ですので、トレンドの反転を狙うという取引は、根拠がある立派なトレードとなります。

過去には私も「スキャルピングはやっぱり順張りが儲かる」という記事を書きましたが、逆張りもしっかりと稼げることをご理解いただければと思います。

ボリンジャーバンドで逆張りをどう狙うか

では、ここからは具体的な手法の解説に入っていきます。まずはチャート画像をご覧ください。

ドル円の5分足20期間のボリンジャーバンド

ドル円の5分足に、20期間のボリンジャーバンドを1σと2σ二つ表示させたものです。

バンドウォークを見極める

まず注目していただきたいのは画像のオレンジの囲み部分です。いわゆるバンドウォークと呼ばれる形で、ローソク足がボリンジャーバンドの2σに張り付くような、強いトレンドの値動きです。

トレンドが明確であると、このバンドウォークと呼ばれるチャートパターンが出現します。またバンドウォークの判定は、2σに張り付くローソク足の数が7〜9本ぐらいからです。それ以下だとバンドウォークとは言えません。

そして、今回の手法ではこのバンドウォークが発生した後の、投機勢の利益確定を狙います。次の画像をご覧ください。

逆張りのエントリーポイント

バンドウォークが終了し、トレンドが反転したところが逆張りのエントリーポイント(矢印部分)です。具体的には、ボリンジャーバンドの1σをローソク足の実体が超えたところでエントリーです。

この場合は矢印の足が確定した瞬間にロング(買いポジションを保有)です。

順張り状態のボリンジャーバンドの利益確定と損切り

損切りは基本的には直近の安値高値に起きます。この場合私は茶色のライン、108.080に損切りラインを置きます。

逆張り→順張り状態での3つの利益確定ポイント

そして利益確定ですが、これには一般的に3つの選択肢があります。

1つは、ボリンジャーバンドの逆方向の2σにタッチした時です。ボリンジャーバンドのセオリー的な利確方法ですが、これは場合によっては利益が小さくなりがちなので、手堅く利益を取りにいく時の方法と考えていいと思います。

2つ目は「損切り幅とリスクリワードが1対1になる位置に指値を置く」というルールです。画像の場合ですとエントリーが108.13で、損切りが080なので、5pipsの損切り幅です。なので、利益確定の指値も5pipsに置きます。2σが近く、逆張りトレンドに強い勢いがない場合には、このルールにしたがって機械的に利確します。

3つ目は「半値戻し」です。「トレンドが転換した際は、前のトレンドの半値まで戻す」というルールに従って指値を置きます。どの時間軸で見るか、半値を超えるのか手前までか、などは場面場面での判断となりますが、逆張りトレンドでの狙いはやはり「半値戻し」です。大きなトレンドの転換点でエントリーできれば必然的に半値の利幅も大きくなります。

逆張りエントリー時は利益確定&損切りルールを明確に

私は利益確定がFXの中で一番難しい技術だと思っています。

その中でも、逆張りでの利益確定は難しい部類です。ヘタに裁量で(感覚的に)やってしまうと、一度含み益が出てもあっという間に逆行してきて損切りせざるを得ない、というパターンになってしまいます。また、それを怖がりすぎて早く利食いすぎてしまっては、わざわざ逆張りでエントリーした苦労が報われません。

逆張りで自信を持って利益を確定するためには、損切りポイントを明確に設定しましょう。

逆張りの場合はリスクは高いが大きなリターンも期待できるので、エントリーと同時に損切りポイントを設定することで、上の3つの利益確定ポイントを冷静に見極めることができます。

ちなみに画像のチャートのその後の展開ですが、このようになりました。

ボリンジャーバンドの利益確定ポイント

2つ目の利益確定ポイントまで達したが、(チャートの範囲では)半値戻しまでは届かなかった、という結果です。

また「放っておけばもっと取れた」という場合も多々ありますが、そこはスキャルピング手法ですので、グッとこらえて次のチャンスを待ちましょう。大きな利益を狙いすぎるとなかなか利益確定に結びつかないので手堅く機械的な利確が重要です。

逆張りエントリーの注意点とまとめ

今回の手法の注意点としては、逆張りはリスクが高まるのでイベント時は避けるべきです。

例えば何か大きなニュースや、各中央銀行の政策金利発表時のような、巨大トレンドが発生しやすい時はエントリーを避けた方が安全です。

このような場合はテクニカルに関係なく大きなトレンドを生むので、ボリンジャーバンドも利益確定ルールも意味がありません。

まとめ

  1. 逆張りは決して悪ではなく、利益確定の値動きをボリンジャーバンドという根拠を用いて狙っていくのは有効な手法となります。ただし、値ごろ感でストップをかけない逆張りは禁物です。よくある「コツコツドカン」の逆張りは避けましょう。
  2. 損切り幅は直近の安値高値、利益確定幅はその損切り幅と同一、というのが基本的なスタンスとなります。勿論色々と各自アレンジする事も可能ですので、興味のある方は是非研究をしてみてください。
  3. イベント時のエントリーは避ける事をお勧めします。こういう時はボラティリティも高いので、下手に触ると大火傷をしてしまいます。

順張りと逆張り両方でスキャルピングが出来るようになると、エントリーのチャンスが増えます。

ですので「逆張りだから」と食わず嫌いをせず、このようなトレンドの転換を狙う手法にチャレンジしていただければと思います。

なお、上記とは別にRSIと組み合わせることで見えてくる利益確定のポイントは下記の記事にまとめています。参考までにどうぞ。

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