10代・20代が騙されやすい詐欺の事例<2024年版>

10代・20代がハマりやすい詐欺の事例<2024年版>
若者が注意すべき最新詐欺の事例

近年、SNSの利用が急増する中で、SNSを悪用した詐欺被害も増加しています。特に若者やインターネットに不慣れな人々が被害に遭うケースが多く、その手口はますます巧妙化しています。

代表的なSNS詐欺の手口と対処法について、具体的な事例や数字データを交えて説明します。詐欺の手口を知って、リスクを事前に回避しましょう。

若者が注意すべき最新詐欺の事例

若者が注意すべき最新詐欺の事例

①フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、偽のウェブサイトに誘導して、クレジットカード番号や銀行口座情報を盗む手口です。例えば、2023年には、日本で発生したフィッシング詐欺の被害額が約250億円に達しました。これらの偽サイトは、本物と見分けがつかないほど精巧に作られており、短縮URLを使用してリンクを隠す手法が一般的です。少しでも疑わしいと感じた場合は、直接公式サイトにアクセスするか、メールやメッセージ内のリンクをクリックしないことが重要です。

② 副業詐欺

「簡単に稼げる副業」を謳う詐欺も増加中です。高額なセミナー費用や情報商材を購入させた上で、実際には全く稼げないという手口です。さらに、免許証やマイナンバーカードの情報を求められ、それが悪用されるケースもあります。2023年には、この種の詐欺による被害総額が約50億円に上り、多くの若者が被害に遭っています。「闇バイト」と呼ばれる仕事では、犯罪グループの捨て駒(犯罪実行者)になり、いつの間にか加害者側に回る危険性もあります。

③チケット詐欺

ライブやイベントのチケット詐欺は、特に若者の間で被害が広がっています。SNS上で「◯◯のコンサート、チケット譲ります」といった投稿を見てお金を振り込んだが、実際にはチケットが届かないというケースが後を絶ちません。2023年には、チケット詐欺による被害総額が約15億円に達しました。一部のアーティストは対策として本人確認を強化していますが、全てのチケットが対象ではないため、公式の販売ルート以外からの入手は避けましょう。

④出会い系&マッチングアプリ詐欺

SNSを通じた出会い系詐欺も深刻で、2022年には、被害者が全国で1万人以上に達し、被害額は約300億円に上ります。魅力的なプロフィールや写真を使用して信頼を得た後、徐々に金銭を要求する手口です。また、仮想通貨や投資を餌にした詐欺も増加しており、金融知識が不足している若者がターゲットになりやすい傾向があります。また、最近では、恋愛感情を持たせた後に、結婚に伴う資金調達を匂わせながら金銭をだましとる「ロマンス詐欺」と呼ばれる手口も横行しています。

⑤ブランド品詐欺

SNS上で人気の商品や限定品を販売すると見せかけて、購入者から代金を騙し取る詐欺です。2023年には、この手口による被害が急増し、被害額は約20億円に達しました。特に人気のあるブランド品や電子機器がターゲットにされることが多く、購入者が商品を受け取れないまま、連絡が取れなくなるケースが多発しています。

⑥偽りの寄付詐欺

災害や人道的な危機を利用して、SNS上で寄付を募る詐欺も増えています。特に大規模な災害時には、多くの人々が助けたいという気持ちから寄付をしますが、その善意を悪用する詐欺師がいます。2023年には、日本国内で寄付詐欺に遭った被害者数が約5,000人に達し、被害総額は約10億円と報告されています。寄付を行う際は、公式なチャリティ団体を通じて行うことが推奨されます。

SNS詐欺に遭った場合に取るべき行動

SNS詐欺に遭った場合に取るべき行動

SNS詐欺に遭った場合、慌てず迅速に対応することが被害を最小限に抑えることにつながります。例えば、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡してカードを停止することが必要です。

また、振り込み詐欺に遭った場合には、振込の記録や相手とのやり取りを保存し、速やかに警察と金融機関に相談しましょう。金融機関は、被害の申し出を受けると振込先の口座を凍結し、被害額の分配を行うことがあります。

まとめ

SNS詐欺は日々巧妙化しており、誰もが被害に遭う可能性があります。

特に、フィッシング詐欺やチケット詐欺、副業詐欺などは若者を中心に被害が拡大しています。被害に遭わないためには、少しでも怪しいと感じた場合に慎重に行動すること、公式のルートを利用すること、そして万が一被害に遭った場合には速やかに適切な対応を取ることが大切です。

うまい話や他にはないお得な情報に出会った際には、すぐに飛び込まず詐欺を疑う習慣を待ちましょう。